――やっぱり、連載期間は落ち着いて生活することはできませんでしたか? それでも『かぐや様は告らせたい~天才たちの恋愛頭脳戦~』(以下、『かぐや様』)を連載していた頃よりは全然よかったです。あの頃は人間の生活をしていなかったので(笑)。今回、原作だけに注力できたことで、ちょっとずつ「生活に重点を置いてもいいのかな」と思うようになりました。今は「農作業でもしたいな」と考えてます。 ――「『【推しの子】』は当初から大まかなプロットが固まっていた」と、これまでの発言で明かしていますが、完結まで想定通りに進みましたか? はい。エンディングに関しては想定通りに進みました。 ただ、『【推しの子】』は最初に決めるところと、決めないところをちゃんと区切っていました。最初からすべてを決めて進めることもできるし、昔はそういうタイプの作家だったのですが、『かぐや様』を描いたことで変わったと思います。 作者にも見え
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