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殿ヶ谷戸庭園の紅葉
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日立中研の庭園の後は、国分寺駅の反対側にある殿ヶ谷戸庭園*1へ。ここも都立9庭園の1つに含まれているので、先日買った都立9庭園共通年間パスポートで入ることができます。
駅の側であまり大きくない庭園ですが、国分寺崖線を利用して作られているため、他の庭園よりも立体感がある、言うなれば縦に長い庭園になっています。ここも三菱創業家の岩崎家*2の別邸だったようなので、建物の裏口の方にまわると扉に三菱の紋が入っていたりと、在りし日の面影が残っているところも面白いですね。
ここは、大正2年~4年に江口定條(後の満鉄副総裁)の別荘として整備され、昭和4年には三菱財閥の岩崎家の別邸となりました。昭和40年代の開発計画に対し本庭園を守る住民運動が発端となり、昭和49年に都が買収し、整備後、有料庭園として開園しました。
ちょうど園内は紅葉で色づき始めていて、日立中研とはしごしているひとも多いのか狭い園内はお客さんでいっぱいでした。
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日立中央研究所の秋の庭園開放 2013
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昨年に引き続き、今年も国分寺にある日立製作所中央研究所の庭園開放*1に行ってきました。
正門をくぐるとすぐに正面に谷があり、そこに橋がかかっているのですが、この橋の名前がちょっと変わっているのです。その名も「返仁橋」*2。昔は本当に「変人橋」だったようです。日立には返仁会という博士学位保持者の集まりがあり、この橋は世の中と研究所を結ぶ橋という願いが込められているのだとか。このイベントは本当に日立色がまったくなくて、もうちょっと科学的なところがあってもいいんじゃないかと思うんですけどね。
この「変人」の由来は、馬場博士の「世上才子と学者は自ら異なり、才子は所謂常識の豊富なるを現すが学者は然らず。是等両者の極端なるものを学者側では変人と云い、才子側では粋人と云う。何れも凡俗を脱し居るけれども、高度の発明を為すものは変人以外は期待し難い。」との持論によります。これより会員は変人と呼称することにしました。
「変人会」は1959年 (昭和34年)に「返仁会」と改称しました。馬場大変人は、改称の理由として「社外会場での入口立看板を道往く人に珍妙な会と立ち留まって見られたり、(一番体裁が悪かったのは)『日立変人会の皆様』と呼ばれるので、コレは如何に弟子共であるにせよ、余りの迷惑は拙い」と述べています。
庭園の木々の紅葉具合は昨年並み。池の白鳥が大人気で、白鳥にあわせて人が移動している感じでした。また、今年で退役といわれている*3、マツダ RX-8 のパトカーも来ていましたね。
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とんかつ桂の上ロースかつ定食
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今日の朝はちょっと出遅れてしまったので、とんかつ桂で腹ごしらえをしてから、日立中研の庭園公開に向うことに。このお店、ちょっと思い出せませんが誰かからオススメされて、武蔵小金井や国分寺に用事がある度に何度かチャレンジしてみたものの、そのたびに進まない行列に阻まれて、後に予定が控えているときには無理という結論に達したお店だったのでした。
そんなこともあり、今日は開店時間(11:00)の10分程前に到着。もう既に開店待ちの列ができていましたが、人数はまだ5、6人というところで、なんとか開店と同時に着席できそうな雰囲気。そして 11:00 ちょうどにご主人によって暖簾がかけられて開店。店内に入ると10席もないカウンターと、小上がり1つだけの小さなお店。お店はご主人と女将さんの2人で切り盛りされているようで、小さなお店ですがこれでキャパシティ的にはいっぱいいっぱいという感じでした。
お茶が出てきた後で女将さんに注文を聞かれますが、メニューが見あたらなかったので(あとでよく見たらカウンターの上にあった)隣の人が頼んでいたのと同じ「上ロースかつ定食」をオーダー。値段が分からないというドキドキ感がありますが、それはそれで良いことにしました。ここからはひたすらカツが揚がるまで待ちます。
なんというか全てが凝集されている空間なので、カウンター内でのご主人や女将さんの仕事がよく見えて、待っている時間もこれはこれで楽しいです。例えばお新香は、刻み白菜、キュウリ、大根を一つ一つ丁寧に盛りつけて、昆布を一切れのせて、柚を散らし、最後に鷹の爪の輪切りをちょっと乗せるというような仕事が間近で見れるわけですね。何でこんなに面倒なことになってるんだろうと思ったんですが、運ばれて来たお新香を食べて納得。これら3種類、全て味が違うんです。大根は甘いべったら漬け、キュウリはぬか漬け、白菜は浅漬けになっています。やけに盛りがいいなと思ったのですが、このお店、全てにおいて盛りが良いとわかるのはカツが到着してから。
目の前ではご主人が真剣なまなざしで、肉に下ごしらえをして、衣をつけ、揚げていきます。並行して、皿に瑞々しいキャベツを山盛りにして、てっぺんに紫キャベツをチョンとのせ、カラシをのせていきます。お店に入ったのは1巡目でしたが、カツの順番は3巡目だったので、実際にカツと対面したのは入店から約40分後。始めにやってきたご飯は山盛り、なめこと豆腐、ネギの熱々の味噌汁は並々、そして念願のロースカツとご対面。山盛りですがご飯とキャベツはおかわり一杯まで無料です。
テーブル上のソースをかけていただきます。一般的なロースカツよりも幅が小さいですが、かなりの厚み。そんなわけで、食べやすいように包丁は縦横に入っています。厚みがあるので、やわらかさというよりはしっかりとした食感で、肉々しさが強調されているような感じがしました。忙しく仕事をこなしながら、ご主人も女将さんも客席にこまめに気を配ってくれて、ご飯やキャベツがなくなればすかさず「おかわり、大丈夫ですか?」と聞いてくれたり、お茶をすすめてくれたりします。そのテンポがなんとも心地いいんです。
調子にのってご飯とキャベツをおかわりしたので、ちょっと食べ過ぎできつくなりながらも、お会計。告げられた1500円という値段にちょっと驚きました。肉の味というか、カツの味だけであればこのお店に匹敵するお店はいくらでもあるのでしょうが、価格も含めた良心的さはなかなか真似できないと思います。久しぶりに良い思いをさせていただきました。時間に余裕があるときに再訪したいと思います。
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