アマプラで映画視聴268作品目は「ドリーム・シナリオ」でした。個人的レーティングは8です。ニコラス・ケイジ主演。社会風刺全開のいかにもA24作品って感じの映画に仕上がってます。まぁ映画好きならアマプラきたら観るよね。
ごく普通の暮らしをしている大学教授のポール・マシューズ(ニコラス・ケイジ)。平々凡々とした日常を過ごしていたが、ある日、何百万という人々の夢の中に一斉にポールが現れ、一躍有名人に。ポールはメディアの注目を集め取材を受けながら得意げになっていく。夢だった本の出版まで持ちかけられ、天にも昇る気持ちだった。しかし、そんな夢のような日々は突然終わりを告げる。夢の中のポールが様々な悪事を働くようになり、現実世界で大炎上。コントロールの効かない夢の中のポールは人々のトラウマの対象となってしまう。
ニコラスケイジが承認欲求が肥大化していくこじらせおっさんの主役。SNS社会の怖さとか含めて、社会風刺が前回ですが、いかにもA24作品で、映画はちゃんと注意してみないと大事なところを見落とすことになるというつくりです。主人公は、大学教授でそれなりに高い地位はあるわけですが、本人はそれに飽き足らずに承認欲求と自意識過剰なおっさんです。この匙加減は絶妙でした、例えば同じ承認欲求と自意識過剰とSNSをテーマにしても、例えば未成年(少女)が主人公になった場合はむしろ社会の側の闇を軸として描くしかないと思います。未成年が承認欲求や自意識過剰になるのは当たり前だからです。ところが本作の主人公はおっさんで大学教授ですからね。この大学教授というのもポイントなのかもしれないです。