「スマホを使ったPOSレジ」に思う事。
ただいま新POSレジの設置作業中です。
今後ろで業者さん達が忙しそうに作業をしています。
レジ本体はもちろんLANの配線、厨房のキッチンプリンターなどなど全てを交換する事になるので、結構大がかりですね。
さて。
先日のポスト、思いのほか大きな反響を貰いましてちょっと困惑してしまいました(笑)。
こちら↓
ちなみに続きも書きました。
こちら↓
「スマホを使ったPOSレジ」に思う事。_2 - 飲食店をやってます。
色々と頂いたコメントに対する感想も書きました。
こちら↓
「スマホを使ったPOSレジ」に思う事 〜お返事的なモノ〜 - 飲食店をやってます。
設置が完了するまで、僕たちにはできる事がなさそうなので、この時間を使ってちょっと補足というか続きを書いてみようかと思います。
タブレット等を使うPOSレジはどんな部分がウチに合わなかったのか。と言う点です。
先に言っておきますが僕はITの世界の人間ではありませんから
「じゃあどんなアプリならいいんだ」と言う問いに対する答えは持っていません。
もう一つ。具体的に説明するには画像を使った方が良いのかも知れませんが、特定の企業を否定する意思は全くありませんし、そもそもスマホ、タブレットを使ったPOSシステムを否定するわけでは無く「ウチには合わなかった」というのが僕の結論です。
(若干話はズレますがファーストオーダーで注文がほとんど完結するファミレスやラーメン屋さん、定食屋さんの様なスタイルのお店ならそれなりに使えるんじゃ無いかと想像しています。ウチの様なお酒を飲む業態で、何度も追加が入るのが当たり前の業態とはオペーレーションが大きく異なります)
その為特定のアプリのスクリーンショットなどを使う事は出来ませんので文章のみで書かせて貰います。
出来るだけわかりやすく書きますが、それぞれが触った事があるアプリなどを操作するのをアタマでイメージしながら読んでいただけると良いかと思います。
それを踏まえ。
1,オーダーを受けるまでのフロー
レジのオーダー端末。通称「ハンディ」を触った事がある人はそう多くはないと思いますが、皆さん見た事はあるんじゃ無いかと思います。
ファミレスや居酒屋さんのホールスタッフが持っているパカッと蓋を開けて「ピッピッ」ってやってるアレです。
あれ、普段はエプロンやズボンのポケットに入れていて、お客さんからオーダーを貰う時に操作するわけです。
ポケットに入れておいて取り出して操作、と言う流れはスマホに非常に似ているのですが、決定的に違う点。
それは操作に入るまでの手順です。
ハンディは蓋を開けるとそれを認識していきなりオーダーを受ける画面が表示されています。
それに対してスマホは
ホームボタン(もしくはオンオフスイッチ)を押す→ロック解除のフリック
と言う2アクション。
これがなかなか大きいのです。
これはそもそも何のために作られた端末なのか,と言う事に起因するハード面(に近い)部分での問題点なのでなかなか解決しにくいんじゃないかと思っています。
ここからがアプリケーションの部分です。
いざスマホを立ち上げ(アプリは既に立ち上がっているとして)オーダーを受けようとすると、
「オーダー(に相当するボタン)」→「テーブル番号」→「客数」
と進んでいってそこで商品カテゴリの選択画面に進めます。
この手順はマストで、ここまで進まないと何も出来ません。
アプリのトップにはオーダー以外の作業(品切れの設定やテーブルの移動などなど)をするボタンが配置されているんですね。
それに対して専用端末は、先述の様に蓋を開くとトップ画面が表示されますが、多くの場合、既にテーブル番号や客数を入力する画面になっています。
さらに。蓋部にある商品カテゴリのボタンを押せばいきなりオーダーが受けられ、オーダーの入力が終わってから客数を入れたりテーブル番号を入れたりする事が出来るのです。
オーダーを受けるまでのフローを整理すると
スマホ
①ポケットから取り出す
②電源ボタン
③ロック解除
④「オーダー」ボタン
⑤テーブル番号入力
⑥客数入力
オーダースタート
専用端末
①ポケットから取り出す
②蓋を開ける
オーダースタート
(それぞれ新規のお客様の場合で、2回目以降のオーダーでは客数の入力はありません)
ご自分が居酒屋さんなどでオーダーする時の事を思い出していただきたいのですが、
スタッフが自分のテーブルにつくやいなや「生一つと、焼酎の水割り。あと枝豆と、、、」なんて始めませんか?
オーダーに入る前の作業にまごついてしまい、追いつかないのです。
さらに言うと、生1杯のオーダーを受けるにもこの作業は必要です。
前回のポストでも書いた様に1日で延べ数百回のオーダーを受ける度にこの作業を繰り返す事になります。
2,目当ての商品にたどり着くまでの操作
多くのハンディアプリではオーダーを始める画面に到着すると「ドリンク」「フード」等というカテゴリの選択のボタンが表示されています。
例えば生ビール(中ジョッキ)の注文を受けたとすると
①「ドリンク」
②「ビール」
③「生ビール(中)」
と操作します。
なかなかスマートに思えますが、次のお客さんは麦焼酎を注文したとします。
今はビールの一覧が表示されているので「戻る」ボタンなどで戻る必要があります。
④「戻る」
⑤「ドリンク」
⑥「焼酎」
⑦「麦焼酎」
次は唐揚げの注文がありました。
⑧「戻る」
⑨「フード」
⑩「揚げ物」
⑪「唐揚げ」
今度は芋焼酎のご注文をいただきました
⑫「戻る」
⑬「ドリンク」
⑭「焼酎」
⑮「芋焼酎」
これを繰り返します。
それに対して専用端末は蓋部に全てのカテゴリが物理ボタンで配置されています。
今のオーダーを専用端末で受けると
①「ビール」(物理ボタン)
②「生ビール(中)」
③「焼酎」(物理ボタン)
④「麦焼酎」
⑤「揚げ物」(物理ボタン)
⑥「唐揚げ」
⑦「焼酎」(物理ボタン)
⑧「芋焼酎」
さらに言うと、右手で物理ボタン、左手でタッチパネル画面を操作すると交互に両手で操作するので非常にスムーズです。
1のオーダーを受けるまでの操作手順と合わせるとさらに「生1杯」の注文を受ける時のスピードは歴然になります。
、、、ちょっと長くなったのでとりあえずここまでにしておきます。
続きはまた近日。