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君と新年を祝いたい - 記憶の彼方へ

君と新年を祝いたい

他人は気安く言うよね。
嫌なことは忘れろ、ってね。


君だって、きれいさっぱり忘れられたらどんなにいいだろうとずっと思ってきた。
でも、忘れられない。


忘れられないから、そのことで人生すべてを否定してしまいかねないところに今君はいる。


忘れようとすることは間違っていると思うんだ。
だって、僕らはどんなことも忘れようとして忘れることはできないもの。
そもそも忘れるってことは、拒否することじゃなくて、受け入れることだから。


どんなに消し去りたい過去も、人生の一部。
だから、それを思い切って受け入れるしかない。
笑って向こう側にジャンプするしかない。
少なくとも、心の中でね。


無責任に聞こえるかもしれないけど、
それしかないと思うよ。


そうしないと、君はすべてを台無しにしちゃいかねない。


君は川の流れのほとりまで来ているんだ。
思い切って飛べば、向こう岸に渡れるところまでね。
でも、飛ぶ踏ん切りがつかない。


向こう岸に渡れば、きっとすべてが変わって見えるよ。
それが本当の「忘れる」ということさ。


爺はいつでも向こう岸で待っているよ。
向こう岸で、一緒に新しい年、新しい人生に乾杯しようよ。









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