サッポロビール、「極ゼロ」の酒税115億円の返還を要請
1月30日、サッポロビールはプリン体ゼロ・糖質ゼロ商品「極ゼロ」をめぐり、追加納税した115億円について国税当局に返還を求めていることを明らかにした。写真はサッポロビールのポスター。2011年2月撮影(2015年 ロイター/Yuriko Nakao)
[東京 30日 ロイター] - サッポロビールは30日、プリン体ゼロ・糖質ゼロ商品「極ゼロ」をめぐり、追加納税した115億円について国税当局に返還を求めていることを明らかにした。社内検証により、新ジャンルであることが確認できたためとしている。
「極ゼロ」については、13年6月に新ジャンルとして発売を開始したものの、国税当局から、新ジャンルに当たらない可能性があると指摘され、税率の差額115億円と延滞税1億円を追加納付。そのうえで、昨年7月からは「発泡酒」として再発売している。追加納税により、14年12月の連結当期損益が赤字になる見通し。
国税当局から返還が認められれば、延滞税1億円も返還されることになる。サッポロホールディングスは2月12日に決算発表を控えているが、国税当局からの回答が間に合うかどうかは不明だ。
清水律子
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