韓国人の生活満足度が下落 OECD38カ国中33位=自殺率はトップ
【世宗聯合ニュース】韓国統計庁が24日公表した「国民の暮らしの質報告書」によると、新型コロナウイルス禍以降、上昇を続けていた韓国人の生活満足度が4年ぶりに下落した。生活満足度は所得が少ないほど、また年齢が高いほど低くなる傾向があり、経済協力開発機構(OECD)加盟38カ国のうち、韓国は33位だった。人口10万人あたりの自殺者数を示す自殺率は27.3で2014年以来の高水準となった。
◇生活満足度6.4点 4年ぶり下落
韓国人の生活満足度は2013年の5.7点から上昇を続け18年には6.1まで上がった。19年に6.0に下落し、コロナ禍を経てからは維持または上昇していたが23年は再び下落した。
家族関係の満足度も22年の64.5%から23年は63.5%に下落した。対人信頼度も22年の54.6%から23年は52.7%に下がった。機関信頼度も52.8%から51.1%に下落した。余暇時間は22年の4.2時間から23年は4.1時間に減った。
◇所得が低いほど生活満足度も下落 38カ国中33位
生活満足度は所得水準による違いがみられた。
所得が100万ウォン(約10万円)未満の世帯の生活満足度は5.7点で、平均より0.7点低かった。
所得が100万ウォン以上200万ウォン未満の世帯は6.1点、200万ウォン以上300万ウォン未満の世帯は6.2点だった。所得が600万ウォン以上の世帯の満足度は6.6点で平均を上回った。
年齢別では19~29歳と30~39歳はそれぞれ6.5点だった。40~49歳は6.6点だった。一方、高齢層の50~59歳は6.4点、60歳以上は6.2点で、生活満足度は相対的に低かった。
他国と比べると韓国人の生活満足度は依然として最下位圏だった。
OECDの報告書によると、韓国の生活満足度は2021~23年に6.06点でOECD平均(6.69点)より0.63点低かった。
OECD加盟38カ国のうち、順位は33位だった。韓国より満足度が低い国は、トルコ、コロンビア、ギリシャ、ハンガリー、ポルトガルなどだった。
◇自殺率27.3に上昇 14年以来の高水準
人口10万人あたりの自殺者数を示す自殺率は2022年の25.2から23年には27.3に上昇した。
自殺率は11年に31.7を記録した後、次第に下落し17年には24.3まで下がった。その後上下を繰り返し、23年は14年(27.3人)以来の高水準となった。
男女別では男性の自殺率が38.3、女性が16.5だった。
OECDの資料によると韓国の自殺率は21年に24.3を記録し、加盟国中最も多かった。リトアニア(18.5人)、スロベニア(15.7人)と続いた。
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