トヨタの新型「和製スーパーカー」まもなく登場!? 超ロングノーズに「“V8”ハイブリッド」搭載? 市販版「GR GT3」or「レクサス LFR」? テスト車両に期待高まる
2024年10月中旬に、レクサス「LFA」の後継車と思われる車両がスクープされました。「GR GT3コンセプト」の市販モデルという見方もあるこのクルマは、いったいどのようなモデルなのでしょうか。
GR GT3コンセプトの市販モデル?LFA後継”和製スーパーカー”?
2023年10月、トヨタ「GR GT3コンセプト」の市販モデルかと思われるプロトタイプが、ニュルブルクリンクでテスト走行する様子がスクープされSNSで大きな話題となっていました。
そのプロトタイプは、レクサス「LFA」の後継車ではないかという憶測も飛び出し、噂が噂を呼ぶ展開になっています。

GR GT3コンセプトは、2022年1月開催の東京オートサロンで「TOYOTA GAZOO Racing(以下、TGR)」が出展したコンセプトモデルです。
TGRは、トヨタのモータースポーツ部門でレーシングマシンの開発やレース参戦を行い、そこで培われた技術は市販車のハイパフォーマンスモデルの開発へ活かされています。トヨタ車のラインナップに加わる「GR」の名を冠したモデルは、TGRがフルチューンしたものです。
GT3とは、欧州でGTカーレースを運営していた組織「SRO」が2005年に定めたカテゴリーで、GT3車両は自動車メーカーないしはその直系のチューナーが製造・販売する市販車となります。
GT3レースは「カスタマーモータースポーツ」と呼ばれる、一般ユーザーも参戦できるモータースポーツでは最高峰に位置しています。「SUPER GT」や「スーパー耐久」がGT3カテゴリーのモータースポーツで、「デイトナ24時間」「ル・マン24時間レース」にもGT3カテゴリーが設定されています。
GR GT3コンセプトは、レースマシンではなく公道走行可能なロードカーとして、この先の未来に販売されるモデルのコンセプトを体現したものです。
GR GT3コンセプトについてトヨタは「『モータースポーツを起点としたもっといいクルマづくり』を具現化する」と表現しており、モータースポーツ業界をよりサステナブルに、カスタマーモータースポーツ活動の取り組みをさらに加速させたいとしています。
東京オートサロン2022では、全長4590mm×全幅2040mm×全高1140mm、ホイールベース2725mmというボディサイズのみの発表でしたが、展示車両にはナンバープレートを装着するスペースがあったことと、市販モデルに近い完成度の造形であったことから、近いうちに市販化されると想像できました。
東京オートサロン出展以降、GR GT3コンセプトについては音沙汰がありませんでしたが、2024年10月中旬にニュルブルクリンクでテスト走行する様子を収めたスクープ動画がSNSで拡散されました。
その動画内で走行する車両はカモフラージュされていましたが、巨大なリアウイングが目を引く、ワイド&ロングノーズのスーパーカーでした。また、テロップには「レクサス LFR」の車名とV8ハイブリッドのテストである文言がありました。
このGR GT3コンセプトのようなクルマについて、LFAの後継車として、“LFR”の車名で販売されるのでは、という見方もあります。
もし市販化が実現すれば、”和製ハイブリッド・スーパーカー”の誕生となり、GT3車両としてさまざまなレースチームから参戦されることになるでしょう。
傾向として、ニュルブルクリンクなどでプロトタイプがスクープされると、その1〜2年以内に市販モデルがデビューしています。“LFR”も、2025〜26年中にデビューするのではないか、と期待が持てます。
コンセプトカーはカッコ良かったけど市販化で大きな86みたいになってしまったな。車幅に対して車高が高いレクサス共通のカッコ悪さが残っているのが残念。