【カレーおじさん \(^o^)/の今週のカレーとスパイス#207】

横浜・大倉山の交差点近くに面白いお店ができました。2024年11月16日にオープンした「マサラモア」です。

2024年11月16日にオープン

オーナーはカレー教室なども手がけながら横浜野菜を広める活動をされている日本人。シェフは「食べログ アジア・エスニック TOKYO 百名店」にも選出された南インド料理の名店で腕を振るったインド人。そのタッグならではのおいしさと面白さがあるお店なのです。

取材日の店内黒板

コンセプトは「横浜野菜と魚がおいしい南インド料理」ということで、まずは「地ダコのスパイスおつまみ」660円を。

「地ダコのスパイスおつまみ」

インド料理でタコを使うことはほとんどありませんが、そのあたりは日本人オーナーだからこそ。マスタードシードやクミンが香り、アーリーレッドの食感も良いドライなカレーとも言える仕上がりで、単体でおいしく、お酒のおつまみにも追加のおかずにもなりそうな万能タイプ。

「ビリヤニ&カレー」

メインは「ビリヤニ&カレー」2,200円のセット。これに追加で「ノンベジカレー」275円もお願いしました。日替わりのビリヤニはチキン。これに豆カレーとライタ、そして横浜野菜のサラダがたっぷりとのるのがとても良いです。オーセンティックなインド料理店だとここまでこだわったサラダがのることはなかなかありません。

色鮮やかな横浜野菜のサラダ

ビリヤニは骨付きチキンのうまみがスパイスで引き立てられ、その香りがバスマティライスにも染み込んだ上品なテイスト。バスマティのイエローライスとの合い盛りですがビリヤニの方が多めの割合。イエローライスには豆カレーをかけていただくとこちらは豆のこっくりとした優しい味わいが印象的。

スプーンでライスをすくうと骨付きチキンがお目見え
太刀魚のカレー

追加のノンベジカレーは太刀魚。こちらも珍しいですが太刀魚の淡白な味を活かした優しいスパイス使いのカレーで、シェフの腕の良さを改めて感じました。

太刀魚の淡白なうまみとスパイスがマッチ

セットには食後にアーユルヴェーダティーもつくのですが、こちらはケララ名物のピンクウォーターのお茶バージョンとも言えるもので、パディムガム(日本語で蘇芳という木)とカルダモンを使用したスパイスティー。ピンクウォーターは血の巡りや消化を良くし、糖尿病予防や肌質の改善にも期待できると言われているのですが、通常のピンクウォーターよりも色も味も濃い分、効果が得られそうな気持ちになりました。

食後のアーユルヴェーダティー

基本的にはオーセンティックな南インド料理なのですが、そこに日本的な感覚が上手に織り交ぜられている印象。シェフが元々いらしたお店よりも優しく上品なテイストに感じたので、南インド料理初心者にもおすすめであり、南インド料理好きならわざわざ行く価値のある新店です。

※価格はすべて税込

食べログマガジンで紹介したお店を動画で配信中!
https://www.instagram.com/tabelog/

撮影:カレーおじさん

文:カレーおじさん、食べログマガジン編集部