業平と芥川の人喰い倉
こんな話がございます。 平安の昔の話でございます。 在原業平（ありわらのなりひら）ト申しますト。 ご承知の通り、色男の総元締めみたいな嫌な...
「残虐」一覧
残虐さに潜む恐怖
奥州安達原
こんな話がございます。 平安の昔の話でございます。 京の都のさる公卿のお屋敷に。 名を岩手の局ト申す女がおりましたが。 この者は姫君の乳母...
画皮 美女の化けの皮
こんな話がございます。 清国の話でございます。 太原に王某ト申す士大夫がおりまして。 朝の散歩に出ておりましたが。 まだ霧深い森の中。 ...
金弥と銀弥
こんな話がございます。 さる国の城の奥御殿に。 侍女が二人おりまして。 名を金弥（きんや）に銀弥（ぎんや）ト申しましたが。 容姿は世にも...
九十九の指と一つの首 指鬘外道
こんな話がございます。 天竺の話でございます。 舎衛国（しゃえいこく）に、さる高名な婆羅門（バラモン）がおりました。 婆羅門ト申すは、か...
子殺し幻術
こんな話がございます。 唐の国の話でございます。 唐の咸通年間のこと。 トある城下の、トある巷間に。 幻術使いが一人現れまして。 童子一人...
生き埋めの山芋が人を喰った話
こんな話がございます。 平安の昔の話でございます。 陸奥国の介（すけ。次官）を務める者がございまして。 通称を大夫の介と呼ばれておりました...
怪談乳房榎（二）四谷十二社滝の亡霊
こんな話がございます。 悪人磯貝浪江の奸計に陥り非業の死を遂げた絵師、菱川重信の怪談噺でございます。 （主人重信を蛍狩りに誘い出して殺しの...
怪談乳房榎（一）落合の蛍狩り
こんな話がございます。 馬場で知られます高田の砂利場村に。 大鏡山南蔵院なる寺院がございまして。 これはその天井に墨絵で雌龍雄龍（めりゅう...
吹雪の夜 一つ褥の妖かし話
こんな話がございます。 清国の話でございます。 かの国の都、北京は金魚胡同ト申す路地裏に。 徐四ト申す男が暮らしておりまして。 この者の家...