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getmail を用いて電子メールをより柔軟に使おう | びっくりポン - 楽天ブログ
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2008/02/25
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カテゴリ:カテゴリ未分類

Fetchmailを用いて電子メールをより柔軟に使おう」を読んだので、この項目を書きます。

私は Fetchmail ではなく、getmailというのを使っています。getmail 付属ドキュメントの FAQ には Fetchmail について色々書いてありますが、それは措いても、getmail は簡単に使えますからお勧めです。

getmail のインストールについては省略。Python が動いていれば getmail は動きます。

getmail では、 ~/.getmail/ をデフォルトの設定ディレクトリとして使いますから、まずそれを作りましょう。設定ファイルにパスワードを書いたりしますから、パーミッションもきちんとしておきます。

mkdir -m 0700 ~/.getmail

このディレクトリは設定ファイルを置くためだけのものでなく、getmail が動作時にこのディレクトリの中に作業ファイルも作るようです。

で、この中に設定ファイルを作ります。getmail では、メールを取得してくるアカウント毎にそれぞれ設定ファイルが必要ですので、ここで設定ファイルの名前を考えます。アカウントが一つだけなら、デフォルトの設定ファイル名 getmailrc を使えばよいでしょう。複数のアカウントがあるなら分かりやすい名前を選んでください (oldmail- で始まる名前は避けたほうが無難)。私は各アカウントの名前にしています。

どの設定ファイルを使うかは次のように -r オプションで指定できます。

getmail -r getmailrc1

まだ同時に複数の設定ファイルを指定することもできます。つまり一度の起動で複数アカウントを巡回できます。

getmail -r getmailrc1 -r getmailrc2 -r getmailrc3

設定ファイルの中身ですが、私のものはこんな感じです。POP3 サーバから取得したメールを maildir 形式のディレクトリに入れるだけのものです。

[retriever]
type = SimplePOP3Retriever
server = サーバ名
username = アカウント名
password = パスワード

[destination]
type = Maildir
path = ~/Maildir/

[options]
delete = true
received = false
delivered_to = false
message_log = ~/log/getmail.log

設定は、いくつかのセクションに分かれますが、大ざっぱに言って、[retriever] というのが、メールを取得するサーバの情報を記述するところ、[destination] が取ってきたメールをどこへ持っていくのかを記述するところです。[options] はその他のおまけ的な指示です。

ここでは POP3 を使っていますが、IMAP を使いたいときは、[retriever] の type をSimpleIMAPRetriever に変えるだけでそのまま使えます(実際使っています。が、そのままだと delete しちゃいますので注意)。ほかにも SSL 用の type などもあります。

また、[destination] も type を変えることで様々な送り先に対応できます。元記事のように procmail を使うときは次のように書き換えます。

[destination]
type = MDA_external
path = /path/to/procmail
unixfrom = True

MDA_external というのが他の MDA に配送をまかせてしまう時の type です。unixfrom の行は procmail では必要なので一応書いておいてください(無くても procmail が補って動作するようですが)。MDA_external は、procmail じゃない MDA でももちろん使えます。

[destination] の type は他にも色々ありますので、ドキュメントを見てください。同時に複数の配送先へ送ることもできます(ほかの MDA を使いつつ同時に mbox とかね)。

[options] の delete パラメータですが、これは、メール取得後サーバからメールを削除してしまうオプションです。デフォルトでは削除しないようになってますので、注意してください。よくある POP3 サーバを使っている人は設定しておきたいパラメータでしょう。

received と delivered_to については、それぞれ、その名前のヘッダフィールドの付加を抑制するために付けています。message_log はログを記録するファイルですね。

あと、自動実行ですが、getmail にはデーモンモードは無いので cron などを使いましょう。十分間隔を空けて実行するならあまり気にすることは無いと思いますが、同じアカウントへのアクセスがかぶる可能性があるならば、元記事のようにロックをかけておくほうが良いでしょう。

以上、getmail の設定ファイルは大変シンプルなもので、わかりにくいところはあまり無いと思います。ほかにも filter セクションがあって、外部のフィルタを通すことなどもできますが、記述はやはり簡単です。

getmail を使えば、メールアカウントがいくつあっても、来たメールを好きな場所へ取り込めます。一度使ってみてください。






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Last updated  2008/10/11 03:58:47 PM



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