数十年前、結婚35年目にして、熟年離婚した我が両親。
当時は非常に珍しく、「そんな年令で離婚なんて!」と姉兄弟、ご近所さんにまで
言われる時代。
母から会社にいる私に「お父さんが荷物持って出て行った」と電話があり、
慌てて帰省したことを思い出す。
父の意志は堅かった。
私は正直言って「父の気持ちはすごく分かる」と思っていた。
父には「良いんじゃない? もう我々子供はみんな教育もしっかり受けさせて
もらって成人して働いているし。お父さんには感謝しかないから」と伝えた。
ホッとしたような、父の笑顔を覚えている。
姉も私と同意見だった。
姉曰く「いやぁ~、事件沙汰にならないうちに別れてくれて良かったよ」だって💦
仕事で日本に居なかった弟は後日知ることになる。彼はかなり驚いていたが。
ま、ここまでお話すれば、両親の仲はみなまで言わずともご想像がつくでしょう。
両親の離婚に関しては姉も私も、心底ホッとしたものである。
その後の父の生活は楽園そのものになった(笑)!
血圧も安定し、頭痛も治まり…笑うしかない💦
問題は母である。元々思い通りにならないと気が済まない質の彼女は、
離婚という、当時珍しい体験者として近所の好奇の目にさらされることを気にして
ほとんど外出しなくなった。
これが、認知機能低下の始まりだと思っている。