こんばんは。夜中たわしです。
最高に面白いパズルゲームを見つけてしまいました。
『The Witness』という海外製のゲームです。
PS4とSteamで配信中で、先週PS4の日本語版が配信開始となったのでプレイしてみました。その感想と紹介です。
【追記】スマホ版(iOS/Android)も配信開始されました
このゲーム、魅力を説明するのが非常に難しいんですが、一言で言うなら、
「オープンワールドでルール説明一切なしのニコリパズル」
って感じです。
指標として、下記のゲームのうちいくつかが好みであれば確実に楽しめると思います。
- ニコリのパズル
- ピクロス系のパズル
- IQテスト
- リアル脱出ゲーム
- Portal/Portal2
- とにかく難しいパズルゲーム
ここまでの内容でピンときた方は、もう以降は適当に読み飛ばすか、目次から総評までジャンプし、私を信じて購入してください。絶対に損はしません。
紹介動画
公式の紹介動画を貼り付けておきます。
でもこの動画だけだと、魅力の1%も伝わらないような気がします。
できれば何も知らない状態で楽しんでもらいたいのですが、以降はレビューするにあたり多少ゲーム内のパズルについて紹介しています(最低限に留めます)。再度になりますが、ネタバレを気にする方は読まずに購入しちゃってください!
ゲーム内容
本作品はFPS(一人称)視点のパズルゲームです。
まずゲームを開始すると、主人公はいきなり変な暗いところにいます。
左スティックで歩けることが示されるので、歩いていきましょう。
すると何か変なパネルがあります。
そしてここで、×ボタンを押せという指示が。
ちなみに、ゲーム内での操作説明は以上の内容が全てです。
こういうほぼ説明無しで放り出されるゲーム、たまりませんよね。
で、×ボタンを押すと何かポインタのようなものが表示されます。
(このポインタが一体何なのかは、クリアした今でもよくわかりません)
そしてポインタで模様の丸い部分から右端までたどってみると、
扉が開きます。
次に待っているパネルは曲がった形。これも大きな丸から終点までなぞっていけば扉が開きます。
外に出ると、今度はこんなパネルが。
迷路をたどるように始点から終点まで線をつなげるとクリアになり、横のケーブルが点灯します。簡単です。なお線は交差できません。
この、「始点と終点を繋ぐ」というのがこのゲームの全てです。これ以外のシステムは全くありません。
物を持ち上げたり、ジャンプしたりはできません。とてつもなくシンプルです。
ですがこのパズルが恐ろしいほどバリエーションに富んでおり、その数は500以上あります。
そして登場するパズル1つ1つで、常に新しい発想を求められます。
驚異的に洗練されたゲームデザイン
パズル内に登場する記号に、こんなものがあります。
このパズルで始点と終点を結ぶ経路は3通りあります。
何となく想像できるとおり、真ん中を通ればクリアとなります。
続いて進めていくと、少し複雑なパズルが。
これもご想像の通り、白と黒のマークを分ければクリアになります。
このような特殊な意味を持った記号がゲーム中にはいくつも登場します。その中でもこのマークはかなり単純な部類。
しかし「この記号はこのルールで解けるんだな、簡単簡単」と進めていると、今までの知識が通用しない問題が登場することがあります。
(舞台が無人島でオープンワールドのため、ほとんどすべての場所にいきなり歩いていくことができます)
たとえばこの問題。
どうやっても白と黒を分けられません。理論が崩れ去る瞬間です。
これを時には熟考し、時には一旦置いておき別のパズルを解いていると、突如「そうか!」と、真のルールを垣間見る瞬間があります。
たとえるなら、ニュートン力学が光速の世界では通用しないことに気づき、それを包含するルールである相対性理論を導き出したアインシュタインの感動のような……!
え? 余計わかりにくい? そうですか……。
ともかく、この自分の思考が一段階上昇する瞬間が、もう最高に気持ちいい! たぶん脳内で何らかの快楽物質が大量に発生してます。
このような瞬間を、何度も何度も体験することができます。もう病みつきになりました。
丁寧にプレイヤーを導くよう洗練してゲームデザインされており、ある種の感動を覚えます。
規模の大きなパズル
今までパネル系のパズルしか紹介していませんでしたが、もっと規模の大きなパズルもあります。
たとえばこれ。
パネル上を歩くと点灯する仕組みとなっており、歩いて始点から終点まで繋ぐ必要があります。
他にもオープンワールドであることを活かした、壮大なパズルがいくつも登場し、立体的な頭の使い方が求められることもあります。また、「音」が重要になるパズル等も登場します。
パズルとオープンワールドが、とんでもない親和性をもって融合しています。
これを踏まえて上に貼った動画を見ていただければ、ある程度イメージは掴めるかも。
総評
初めのリストで引き合いに出しましたが、Portal2と張り合うレベルで楽しめました。
(Portal2はFPS視点でどこでもドアみたいなのを操ってパズルを解くゲームです。こちらも非常におすすめ)
パズルとオープンワールドを組み合わせることで、ここまで素晴らしい体験ができるとは。もう感嘆しました。
とんでもない労力を費やして開発されたことは疑いようがありません。
難点としては、ストーリーがこれっぽっちも理解できなかったことくらいですかね。まあそんなことは問題にならないほどパズルが面白かったので、何の文句もありません!
あとこのゲーム、隠し要素が膨大な量あり、いまだ海外でも全ての要素を完全にクリアしたという報告はないようです(12月21日時点)。
ひょっとすると完全クリアすれば、もう少し謎が解明されるかもしれません。
私はプラチナトロフィーを手に入れるまではプレイしましたが、解けていない謎が多々残っているため、まだまだ楽しめそうです。
なお目についた謎を全部解いてクリアするまでなら、プレイ時間は20~25時間くらいでした。(謎解きの得意不得意で時間は大きく変わると思います)
おわりに
ということで、今年一押しのゲーム『The Witness』の紹介でした。
パズル好きの方なら、もし海外製のゲームやFPS形式に抵抗があっても、先入観を持たず是非プレイしていただきたいです。
唯一無二の体験ができますよ!
公式リンク
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