「投票棄権」の47%が「行ったら共産党に入れた」 毎日放送リスナー調査が示す「本当の民意」

「野党よりマシでしかない。」ので自民党へ投票という有権者も、いたようだ    photo Getty Images

第47回衆議院議員選挙は12月14日、投票が行われ、自民、公明の連立与党の圧勝に終わった。公示前の「自民党だけでも30議席は減らすだろう」といった予想を覆し、両党合計で改選前と同数の326議席を維持し、参議院で否決された法案を再可決できる衆院の3分の2超の議席の確保に成功したのである。

総選挙に反映されなかった別の民意があった

12日間の選挙戦で目立ったのは、もともとやる気のなさがミエミエだった来年秋の消費増税を1年半先送りすることの「信を問う」という安倍政権・連立与党の練りに練った選挙戦術の群を抜くしたたかさだ。

原子力発電所の再稼働や集団的自衛権行使を巡る解釈改憲など議論の割れる問題にはできるだけ踏み込まず、準備不足の野党各党を圧倒した。

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だが、開票の夜、私がコメンテーターを務めた大阪の毎日放送(MBS)のラジオ番組『2014総選挙開票特番 センセイこれからどうするの? 今夜、聞きまくります』が、リスナーを対象に実施した調査で、アベノミクスを支持しない人が支持する人の2倍に達するなど、総選挙に反映されなかった別の民意がくっきりと浮かび上がった。

この調査は、圧勝に沸く安倍政権・与党や消沈する野党だけでなく、広く国民に知ってもらい、考えてみてほしい内容に富んでいる。今回はその調査を紹介したい。

調査は「テレゴング」という名の携帯電話を使ったラジオ独特のもので、番組がリスナーに呼びかけた。呼びかけから集計まで早いものでは、数分間しか時間をかけず、たっぷり時間をかけて無作為のサンプルを調査する「世論調査」とはまったくの別物だ。早い話が、MBSラジオの開票特番のリスナーに対象が特定されているので、偏りがないとは言えない。しかし、そうした前提を差し引いても、この調査の結果は驚きに満ちていた。

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