タイトルタグは様々な観点から見ても最も重要なHTMLタグといっていいでしょう。ここでは、サイトのトップーページと個別記事（サブページ）のタイトルタグを作成する場合に意識しておきたいポイントを紹介します。

１．ターゲットとするキーワードを含める

SEOの観点からもクリック率を高める観点からもタイトルタグにキーワードを含めることは大切です。

数年前に比べると、特にYahoo!においてタイトルタグにキーワードを含めた場合のSEOスコアが弱くなった印象がありますが、それでも最も重要なタグであることに変わりはありません。また、検索されたキーワードは強調表示されますので、検索結果で目立つことになります。

SEO狙いで無理やりキーワードをタイトルの先頭に入れようとする人もいますが、無理してまで先頭に拘る必要はないでしょう。

ただし、キーワードが前方にないと検索結果で目立たなくなってしまいます。検索結果でのクリック率を意識してキーワードを出来るだけ前方に含めた方がいいことは確かです。

２．文字数

タイトルタグの文字数は、検索結果やソーシャルブックマーク上で表示されたときのことを考えて決める必要があります。よく言われることですが、途中で切れてしまうメリットは何もありません。

検索結果に表示される文字数の上限は、タイトルに含まれるフレーズによっても変わりますし、時とともに上限値が変動する可能性もあります。

例えば、現在Yahoo!においては40文字程度まで表示されるケースを確認していますが、すべてのタイトルが40文字まで表示される訳ではもちろんありませんし、同じタイトルでも数ヶ月後にはYahoo!検索の仕様が変更されて表示される文字数が減ってしまうこともありえるでしょう。

そういった意味で、Yahoo!、Googleともに、ほぼ確実に表示されるであろう全角30文字前後におさえておくことが無難といえます。

３．タイトルで使用する区切り文字

Titleタグにおいて、フレーズを見やすくするために区切り文字を使用することがあります。

例えば、このブログの個別記事は、「個別記事のタイトル＋サイト名（ウェブ力学）」という形になっており、個別記事のタイトルとサイト名の間には、半角パイプ（|）を使用しています。

さて、この区切りに使用する文字は見やすければ何でもいい訳ですが、全角パイプの使用は避けた方がいいでしょう。これは、Googleの検索結果では全角パイプのまま表示されるのですが、Yahoo!の場合は強制的に半角パイプに変換されてしまうためです。

下図のように、Yahoo!の検索結果では全角パイプを使用した場合に窮屈に表示されてしまいます。

パイプを使用して区切りを付ける場合は、半角パイプを用いてその前後に半角スペースを付けるのがいいでしょう。

４．サイト名・企業名を含めてブランド化する

各個別記事（サブページ）のタイトルの先頭もしくは末尾にサイト名や企業名を記述するようにしましょう。一般的には、末尾に付け加えたほうがよいとされていますが、圧倒的なブランド力を持っているのであれば、先頭に付けるのもありです。

楽天市場は各個別ページの先頭にブランド名（【楽天市場】）を付けています。そのブランド効果によってランキング下位でもクリックされる確率が高くなると考えられます。

５．競合他社のサイトタイトルにも気を配る

ターゲットとするキーワードで上位に表示されているサイトのタイトルはチェックしておきましょう。他社とのタイトルの差別化を図ることで検索結果の中で目立たせることが可能となり、ランキングが多少下位でもクリック率を上げることが出来ます。

６．ソーシャルメディアを意識したタイトル付け

個別記事にユーザーが興味を惹くようなタイトルを付けて、検索エンジンからでなくソーシャルメディアからのトラフィックを狙うという手法もあります。

タイトルに具体的な数字を盛り込んだり、少々大げさな形容詞を用いたりすることで、より注目を浴びやすくなります。このブログの記事も基本的にソーシャルメディアで注目を集めることを主眼においており、検索エンジンのことはほとんど意識していません。

７．タイトル変更が検索順位に与える影響について

サイトタイトルを変更すると、Googleで順位が大幅に下落するという話を聞くことがあります。

• 参考記事：「SEO狙いでタイトルタグを変えるとどうなる？」

私も一度だけ、タイトル変更後にGoogleにおいて大幅な順位下落に見舞われたことがあります（もちろん、タイトルタグの変更以外の要素が影響した可能性もあります）。

サイトのタイトルを変更すると必ず順位に悪影響を与えるという訳ではありませんが、変更するのであれば慎重に行ったほうがいいでしょう。

トップページのタイトルタグの内容については、サイト作成時に熟考を重ねた上で決定し、後から変更することが無いようにするのがベストです。

最後に…

最後に、タイトルの付けかたについてのおすすめの記事を紹介しておきます。

• まだまだある効果的なTitleタグの秘訣｜海外SEO情報ブログ
• SEOなタイトルの付け方5つのポイント｜Sphhinn Japan Blog
• 最高のタイトルタグを作る9つの法則｜Web担当者フォーラム

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