昨年11月4日の記事
「Windows 7 標準のシステムフォントmsgothic.ttcを、ビットマップ抜きの物と入れ替える方法」について、こちらに続々情報が寄せられています。そこで貴重な情報をまとめてみたいと思います。
方法その1:XPとのデュアルブート環境で入れ替える。
garagedriveさんからの情報。
- [HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows NT\CurrentVersion\FontLink\SystemLink], [HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows NT\CurrentVersion\FontSubstitutes], [HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows NT\CurrentVersion\GRE_Initialize], [HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet \Control\FontAssoc\Associated DefaultFonts]の4つのキーをエクスポートしておく(後で楽なので)
- Windows 7環境でビットマップ抜きのmsgothic.ttc (フォント名はオリジナルと同じ)をインストール
- XP環境で7のwindows\fontsを開く
- オリジナルMSゴシックはmsgothic.ttc、ビットマップ抜きはmsgothic_0.ttcという名前であるので、オリジナルを削除しビットマップ抜きをmsgothic.ttcにリネーム
- Windows 7環境で保存しておいた4つのキーをインポート
- レジストリ検索し、msgothic_0.ttcとなっている値をすべてmsgothic.ttcに書換え(確かHKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows NT\CurrentVersion\Fontsだけだったと思います)
- 再起動
はは〜ん別環境から入れ替えればいいんだな?と、当方ubuntuのCD起動で単純にmsgothic.ttcの入れ替えに挑戦して、見事撃沈しましたorz…
2. の行程でmsgothic.ttcを追加インストールしても、何も変化が起こらないわけだが、実はmsgothic_0.ttcというのが生成されてるんですね。オリジナルのmsgothic.ttcを削除するのは、XP環境からでないとうまくいかないかもしれない?なかなかトリッキーな方法ですなぁ。
方法その2:msgothic.ttcのアクセス権を変更して入れ替える。
Sanpeiさんからの情報。
- コマンドプロンプトを管理者権限で実行する。
(スタートメニュー→「すべてのプログラム」→「アクセサリ」→「コマンド プロンプト」を右クリック→「管理者として実行」でOKかと思います) - 以下のコマンドを実行する。(1行ずつコピペでOK)
takeown /F %WINDIR%\Fonts\msgothic.ttc /A
icacls %WINDIR%\Fonts\msgothic.ttc /grant Administrators:F
move %WINDIR%\Fonts\msgothic.ttc C:\ - ビットマップ抜きmsgothic.ttcをインストールする
- 再起動
オリジナルのmsgothic.ttcはCドライブのルートに移動されるので、どこか適当な場所に保管しとけばいいかと思います。
2. のコマンドの1行目、2行目でmsgothic.ttcのアクセス権を変更するらしい?2行目 "icacls" は多機能なコマンドで難解なんだけども、ここではmsgothic.ttcに対して管理者(Administrator)からのフルアクセス権限を与えるということなのかな?(違っていたらすみません)GUI上でも同様の設定が出来るらしいけど、Windows 7のアクセス権まわりは複雑過ぎて、わけがわからんですなぁ。
また、下記のようなバッチファイルも考案されています。
takeown /F %WINDIR%\Fonts\msgothic.ttc /A
icacls %WINDIR%\Fonts\msgothic.ttc /grant Administrators:F
md C:\fontsbackup\original
move %WINDIR%\Fonts\msgothic.ttc C:\fontsbackup\original
バッチを管理者権限で実行すれば、C:\fontsbackup\original にオリジナルのmsgothic.ttcが移動されます。その後ビットマップ抜きのmsgothic.ttcをインストールすれば処理完了。
(2010/01/15追記)
当初末尾の行に "copy c:\fontsbackup\mod\msgothic.ttc %WINDIR%\Fonts\" を追加したものを紹介していましたが、 copyコマンドではフォントのインストールがうまくいかないとのこと。上記バッチを実行した後でビットマップ抜きmsgothic.ttcを開き、「インストール」をクリックしてください。自己責任でおkですよ!?
まとめのまとめ
当方「その2」のコマンドコピペで、無事msgothic.ttcの入れ替えに成功しました。ついでにmsmincho.ttcもビットマップ抜きの物に入れ替えました。素晴らしい!
なおSanpeiさん曰く「レジストリは全く触ってない」とのことで、すなわちオリジナルの状態を保ってなければならないということか?当方"Windows7 Font NonFinal" の記事でレジストリを変更しているので、"FontSubstitutes" に追加した分を削除するなど、再度チェックが必要なようです。
Windowsの恐らくVista以降で導入された複雑なアクセス権、「その1」の方法で"msgothic_0.ttc"が自動的に生成される?ところなど、大変興味深いですね。
その他XPから7にアップグレードしたユーザーの中には「メイリオフォントを別の物に替えたい!」という需要もあるようで、フォント名を変更した「偽メイリオ」を作ってやれば、上記の方法で入れ替えが可能ではないかとも思っています。
以上、他人のコメントを勝手にまとめてみたの巻……garagedriveさんおよびSanpeiさん、どうもありがとうございました!!!
まいう〜さんどうもです。
実は、バッチファイルなんですが、やはりコピーだとうまくいかないようです。
フォントのインストールからだと大丈夫です。確認致しました。
バッチのコピーコマンドの部分は申し訳ありませんが、削除して下さい。
まいう〜さん、はじめまして。
以前から、興味があり、ちょくちょく拝見していました。
MS ゴシックから、ビットマップを削除する方法で
どうしても、わからない所があり、教えていただきたいのですが
MS ゴシックを「FONT00.ttf〜FONT02.ttf」の、三個に分解までは出来たのですが
その後が、よくわかりません。
MSゴシックとMS明朝で、ClearTypeを有効にする
を、参考にしているのですが、分解後の、ビットマップを抜く
「SBIT32 -d [元のフォント名] [メトリックファイル] [出力先ファイル名]」とか
バッチファイル
「@echo off
copy %1 %2 >nul
***********」
と言う項目を、どのようにしたらいいか、解説をしていただけると
大変ありがたいのですが・・・
あつかましいお願いと知りつつ、お願いできませんか?
よろしくお願いします。
>densanさん
はじめまして。上のコメントの件ですが、自分がしゃしゃり出るのも何ですが・・・
「@echo off
copy %1 %2 >nul
***********」の部分をメモ帳にコピペして名前をつけて保存で、ファイル名をrmEBDT.batとします。
次に、コマンドプロントから以下のコマンドを実行
rmEBDT font00.ttf msgot2.ttf
rmEBDT font01.ttf msgotp2.ttf
rmEBDT font02.ttf msuigot2.ttf
これでビットマップ抜きフォントが出来ると思いますが・・但し、
このバッチファイルは分解したフォントのフォルダーに保存して下さい。
>まいう〜さん
でしゃばり申し訳ありませんです。
sanpeiさん、ありがとうございます!
記事修正しました。
GUI上でFontsフォルダーにコピーするのはok、とすると、
何か自動的に特別な処理がされてるんですかねぇ、?
densanさん、sanpeiさんのおっしゃる通り、
当方も「MSゴシックとMS明朝で、ClearTypeを有効にする」に従って処理しましたが、
本記事にあるシステムフォント入れ替え用の物の場合は
「フォント名の変更」の行程を飛ばして
最終的にファイル名を msgothic.ttc にすればいいかと思います。
出先でアフォーん状態だからあまり細かく調べられない、、すみません m(_ _)m
>sanpeiさん。
コメント、ありがとうございます。
そう言う事だったんですね。
ご指導通り、実行した所、ビットマップ抜きMS ゴシックが、作成できました。
>まいう〜さん
フォント名は変更していません。
オリジナルのMS ゴシックの、ビットマップ抜きフォントを作りたかっただけですから・・・
方法その2で、無事入れ替える事が出来ました。
お二方、本当にありがとうございました。
まいう〜さん、初めてコメントさせていただきます。
こちらの記事を大変興味深く拝見させていただき、参考にさせていただきました。
そこで質問なのですが、「MSゴシックとMS明朝で、ClearTypeを有効にする」に載っている「アンチエイリアシング」は有効にされて使われているでしょうか。
見やすさなど、まいう〜さんの個人的な見解でかまいませんので、教えていただけるとありがたいです。
よろしくお願いします。
どもです!はじめまして特攻鬼さん、
「標準アンチエイリアス」のことですか?
Windows 7では標準アンチエイリアスはサポートされないらしいとのことなので、有効化の処理は行ってませんが、ひょっとしたらアプリケーションによっては表示が改善されるとか、あるのかなぁ?
ビットマップ抜きmsgothicのClearType表示は、メイリオと違って上下方向のアンチエイリアスが効かないのか?ちょっとガビガビした感じになりますね、
Macのような表示品質には及ばないけど、個人的にはビットマップよりはマシか?と思っとります。。
まいう〜さん、お答えいただきありがとうございました!
なるほど、7では標準アンチエイリアスはサポートされてないらしいんですね。
ガビガビした感じは否めませんが、ビットマップよりは断然いいですよね!
Microsoftもいい加減、フォントについては考えてほしいものです・・・。
http://kirmav.blogspot.com/2010/10/windows-7-64bit.html
こちらの方はレジストリだけでシステムフォントの置き換えに成功していますね。
どもです!じじかびさん、
これはメイリオを別のフォントに置き換える方法ですか?
GDI++にも言及されてますね、
マシンパワーに余裕があれば?チャレンジしてみたいです、
情報ありがとうございました!