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Bar&SingleMaltWhiskyに浸った日々

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Mar 20, 2007
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カテゴリ:今宵はうちで
といっても私が転職するという話ではなく、逆に面接する側としての話。

で、珍しく本業の話。

もうすぐ4月入社の新人が配属されてくるころである。
私は勤務先では、採用活動のため面接などを行い人事的な業務も行っている。もう終わったが、ある時期、普段の業務に加え、「採用の面談」も行うので結構大変なスケジュール管理をしなくてはならないときがある。
これが結構難儀なもので、ただでさえ超多忙な中なのに面接の時間まで割かねばならず、時間管理に四苦八苦してしまう。私の場合、主に面接するのは、いわゆる「中途採用」組みで、他の企業である程度のキャリアを積んできた方たちである。
忙しいさなかに時間を割いて真剣に面接をシビアに行う。

なのに、なのにである!
安易な気持ちで応募してくる者が多すぎる!本当にいい加減としか思えない応募があったりして困ってしまう。我々にとっては「時間の無駄」以外何者でもないよう面接になってしまうことだってある。

ひどいケースでは、募集案内だけ見て応募してきて、業務内容などよく読んだり、WebSiteで確認したりしていない者もいたりする。最低限、業務内容ぐらいは押さえておくべきではないのか。
そんなんだから、面接時に「志望動機」を訊いても、「具体的な」回答にかける場合や、「熱意」が伝わってこない。
このあいだなど、「当社を志望した動機をお聞かせください」との私の問いに、「募集していましたので」と応えた若者がいた。そりゃそうだけどよ~、なんだかなぁ~。
さらには、アポとって面接の日時まで決めていたのに、面接時間になっても現れないなんてのも3人もいた(すべて20代前半女性)。事故や交通事情で遅れているのかと親切心で「時間過ぎていますがどうしました?」と電話してあげれば「行かなければ自動的にキャンセルじゃないんですか~」とのたまった奴もいた。社会常識というものがないのか!だったら事前に連絡して辞退する故を伝えるだろう、普通。こっちはそのためにしなくてはいけない仕事の予定までずらしてまで時間をあけたんだぞ!

「一緒に仕事をしたい」気になるか否かを採用の基準にするという意見もあるが、それは違うと思う。企業は「なかよしクラブ」ではない。たとえ一緒に仕事をしたくなくとも、能力的に高いポテンシャルを持った者ならばその企業にとって有益と思えば採用するのではないか。そして組織をどうまとめていくか、個々の能力をどう最大限発揮してもらうかの仕事は我々管理職側の職務となってくるのだから。さまざまな価値観を融合させてクリエイティブな仕事を生み出す、そのためには、ポテンシャルの高い社員の採用が不可欠となる。

最低限の条件として、社会常識が備わっていることは当たり前すぎて言うことさえばかばかしいが、実際にはそうでもない方々も多数面接してきた。
自己アピールがしっかりできる、つまり、自分がどういうキャリアで、どこに強みを持っているのか、もっと言えば自分はどういう人間であるのかを自己分析出来ていて、それを他の人にも伝えられる能力を持っていないと採用はおぼつかない。

ただ、この点、過ぎてもいけない。実際に面接した中で、「こんな立派なキャリアで仕事が出来る自分を採用しないならこの企業は愚かだ」といった風で自己顕示欲ばかり強いのも来た。自分で自らを能力があると分析するのは勝手だが、その能力を使えるか否かを勘案し判断するのは「自分」ではなく「企業」側にあることを知るべきである。
あと、我々が面接していてつくづく思うことだが、こと私たちが部下を採用するに当たって一番参考にならないのが「学歴」である。一定以上であればあまり重きを置かない。むしろ、どのような価値観を持った人なのか、本当に高いポテンシャルを持っているのかをよーく見させていただいている。採用したい方に対しては、わざと質問を多くしたり、困らせるような問いかけをしたりして反応を探っている。逆に採用することがなさそうな方に対しては時間を取られたくないから短時間で済ます。

さてさて、次回は、実際に面接してきて「???」な事例や、「うああああ」的事例を紹介してみましょうか(当然、実名や個人が特定できることは記しません)。





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Last updated  Mar 20, 2007 10:10:50 PM
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