軍事板初心者質問スレまとめ(FAQ)

対空ミサイル

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he111z

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だれでも歓迎! 編集


ストレラ、ジャベリン、スティンガーの性能的な差を教えてください。

スティンガーは赤外パッシブホーミングの対空ミサイルで、射程1~8km、ミサイル重量
5.7kg(弾頭3kg)。ジャベリンはレーザーホーミングの対空/対戦車ミサイルで対空では、
射程4.5km、ミサイル重量13kg(弾頭2.7kg)。
http://www6.atwiki.jp/army2ch/pages/347.html
ストレラ対空ミサイルには、4種類あり、いずれも赤外誘導です。
1:SA-9、ガスキン。射程 8km、重量 32kg、弾頭 2.6kg
2:SA-7、グレイル。射程 3.6km、重量 9.2km、弾頭 1.2kg
3:SA-14、グレムリン。射程 4.5km 重量 10.3kg 弾頭 1kg
4:SA-13、ゴーファー。射程 10km 重量 55kg 弾頭 6kg

破壊力ではゴーファー、ジャミング強さではおそらくジャベリン、携帯性ではスティンガー
ということではないでしょうか。

紛らわしい書き方をしましたので補足。
ストレラ1=SA-9
ストレラ2, 2M=SA-7
ストレラ3=SA-14
ストレラ10=SA-13
(8:system)

スティンガーの射程距離はどれくらいなのでしょう?

スティンガーの射程距離は、高度や目標の運動方向にもよりますが、1~8km程度です。
(9:system)

ロシアや中国にはスティンガーに相当する携帯対空ミサイルはないのでしょうか?

ほとんど各国が持っています。自国開発のものも多々あります。中国のは
ロシアのコピーとスティンガーのコピーといわれてますが(笑)
(10:system)
初期に携帯地対空ミサイルを実用化したのは、ソ連(現ロシア)です。
中国も最近開発したはずです。
ロシアのものはSA-7(9M32)で赤外線誘導方式。ベトナムや中東で盛んに
使われましたが、太陽に向かって飛行すると、太陽を追尾する欠点があり
ました。ちなみに海軍ではSA-N-5として艦載用に使用されています。

その後、SA-14(9M36)が開発され、赤外線シーカーの能力が向上しました。
最新式はSA-16(9M313-1)とSA-18(9M39)です。

中国はSA-7のコピーであるNH5B、SA-14のコピーであるQW-1、SA-18
のコピーであるQW-2を開発しています。
(10:名無しさん@眠い人 ◆ikaJHtf2)

潜水艦に対空ミサイルは積んでいないのですか?

哨戒機にもチャフは積んでます。
回避されたら、即、死が待っているのですが何か?
哨戒ヘリも一機だけで行動することは有りませんし。
一機撃墜しても復讐に燃えた別の機体が殺到するだけでしょう。

一応、旧ソ連のキロ級とかは持っているとかいないとか言われていますが…。
これは赤外線誘導のSA-7の艦載版らしいです。
(13:眠い人 ◆ikaJHtf2)
ソ連にはあったらしい。潜望鏡にSAMくっつけた潜水艦。

イギリスでも研究してたな。ブローパイプSAM発射機を取り付けた潜望鏡。
(13:73-74)

スティンガーのBCUはどんな仕組みで電気を起こしてるんでしょうか?

詳しい成分は知りませんが、基本的には普通の電池と同じです。
ただ、電解質が常温では固体であり、動かないために化学反応が起きません。
熱することによって初めて融解し、電池として働き始めます。
作動に発熱装置(一種の火薬)が必要ですが、室温で長期間安定して保存でき、
また作動時には高温のため大電流が得られるという長所があります。
(14:system)

スティンガーについて教えて!

ミサイル重量10kg、最大高度3800m、最大距離4500m。
1967年に開発が開始され、1981年から配備、20ヶ国で採用されています。
フレアなどの対抗手段には比較的弱いと言われています。
(14:912)
FIM92Bスティンガーミサイルでは、
以前のスティンガーの全方位攻撃、対ECM、IRパッシブホーミングとともに、
紫外線も探知するようになり、欺瞞発火弾(フレア)にも惑わされにくくなった。

アフガン侵攻時の旧ソ連から、「ヘリコプターキラー」として怖れられ
<ランボー~怒りのアフガン~>の元ネタとなった逸品でもある。
(14:レオス ◆TJDP/Qdw)

スタンダードとシースパローってどう違うのでしょう

スタンダードの方が長射程のようですが、全部長射程のにしないのですか?
Standardは艦対空エリア防衛ミサイル、Sea Sparrowは短距離艦対空ミサイルです。
まず、Standardで露払いをして、撃ち漏らしたものをSea Sparrowで迎撃します。
従って誘導方式などに違いがあり、ひとまとめには出来ません。
しかも、Standardの方が単価が高いですから、なかなか数を揃えられません。

艦隊全体を覆う200キロくらいの防空圏を作り、ここに侵入する敵を撃破するのがスタンダードSAMです。
従って、長距離用誘導レーダーを用いて、レーダー誘導を行い、慣性誘導方式を用いて、
終末はセミアクティブレーダーホーミングを行います。
その弾体は全長6.55メートル、重量1451キロに及び、誘導装置も含めると、かなり大型の艦にしか載りません。

一方、シースパローは個艦防御のためのミサイルです。
従って、かなり切迫した状況で運用されるため、応答速度の良いものが求められます。
更に、誘導方式についても3段階ののんびりした誘導は出来ないので、
セミアクティブレーダーホーミングのみ搭載されています。
全長は3.66メートル、発射重量は227キロなので、かなり簡易化でき、費用も安く仕上がります。
(15:眠い人 ◆ikaJHtf2)

離陸直後であればスティンガーでエアフォースワンを撃墜することは出来ますでしょうか?

確かC-25はIRジャマーを装備していたはずですので、空港を本当に離陸した直後でもない限り、
撃墜するのは困難ではないでしょうか。
そうなると、スティンガーでなく、ロケット弾でも良いわけですし。
それ以前に、不審尋問でとっ捕まるのがオチだと思いますが。
(22:眠い人 ◆ikaJHtf2)

SAMで航空機を迎撃する場合、一機あたり何発くらい発射するものなのでしょうか?

SAMは最小2発、普通は5,6発斉射しますが、
ベトナムや中東では1機に対し20発撃ったケースもあります
(23:339)

IR誘導とレーダー誘導ミサイルはどちらが命中率いいんですか?

ある統計によると撃墜された航空機の9割はIRミサイルによるものだそうです。(1979-1985)
近年ではAIM120等の活躍がありますが基本的にはIR誘導のほうが命中率は高いものと私は推測します。
IR誘導はもっぱら短距離用であり、交戦距離が短ければそれだけ命中率にも影響し、
またIRはパッシブなセンサーであるため発射を探知するのが難しいとがその理由です。
(23:340)

ロシアの対空兵器で、SA-10とSA-12の違いがよくわかりません。

誘導システム上の違いでは、

SA-10:Track Via Missle。終末期誘導を、ミサイルのレーダーからの
信号を地上で処理し、機動をミサイルに送り返す方法で行っている。

SA-12:Command & Semi-active self guidance。途中までは地上から誘導(あるいは慣性で飛行)するが、
終末期はミサイルのレーダーと処理装置で自己誘導。

また、SA-10では潜在能力であった弾道ミサイル防御能力がSA-12bでは
明確な仕様として強化されています。

ともに、使用するミサイルによって射程が何通りかあるので、これも
混乱の原因かも知れません。SA-10、SA-12というミサイルはなく、
これはミサイルシステム(探知、指令、誘導、そしてミサイルランチャーとミサイル本体)の総称です。

NATO呼称では、SA-10がグランブル、SA-12aがグラディエーター、SA-12bがジャイアント。
(32:284)

スタンダード対空ミサイルってAGM-78とは別物なんですか?

AGM-78は名前が「StandardARM」なだけ。
AGM(Air to Ground Missile)の名の通り、対地ミサイル(対レーダーミサイル)です。
ttp://www.fas.org/man/dod-101/sys/missile/agm-78.htm
(33:563)

不審船の事件で地対空ミサイルが搭載されていたらしいですが具体的にこのミサイルはどうやって目標の熱源をロックするのですか?

目標に向けるとシーカーがロックオンしたかどうかを信号で
知らせてくれるので、あとは引き金を引くだけです。
(33:716)

アメリカの州軍に、ローランドが配備されていると聞いたことがあるんですが本当ですか?

Rolandは米国に於いて、MIM-115としてライセンス生産され、配備されていました。
この時は、英国のRapierとフランスのクロタル(Libertyと言う名称)とで比較され、Rolandが
採用されました。
当時は冷戦の真っ直中で、主戦場が欧州になる可能性が高かったため、補給の観点から
欧州製のミサイルが採用されたかと記憶しています。
また、時代背景的にも米国製品の信頼性は低く、海外製の兵器を購入した方が良いという
風潮があったからだったか、と。
(確か、Chaparralのレーダーシーカーの開発に失敗したんだっけ)
(37:眠い人 ◆ikaJHtf2)

SAM-2を改造した標的を自衛隊が採用したという記述があるのですが事実なのでしょうか

SAM-2って91式携帯SAMのことなんですが。。。
巡航ミサイル型標的は技本が試験用標的として臨時に特注したもので、
別に空自が制式装備として採用したものじゃありません。いわゆる一発ものです。
正式採用しようとしても高すぎて訓練では使えないでしょう。
低空小型目標に対するニーズはあるんですけどね。
しかもこの標的は平成7年度契約ですので、平成8年度を調べても出てきません。
(37:38)

海自用のスパローは射程が7キロしかないんですか?

えー、戦闘機用のスパローの射程は改良型のMでも40km程度だったと思いますが
大勢に影響はないので…
空対空用スパローと地対空用スパローの射程の違いは、主に追尾可能時間の長さに
よって決定されており、ミサイル本体の飛行可能距離とは余り関係がありません
(42:453)

チャパラルやスティンガーに入っているミサイルは地対空型と空対空型ではどこが違うのでしょうか?

地上発射するミサイルは、予め初速を得られる空中発射型と違い
ゼロから加速しなくてはなりません。
そのためのブースターが付加されています。
(44:181)

空対空ミサイルを地上目標に向けて、むりやり発射する事は可能なのでしょうか?

レーダー誘導のは地上乱反射でさすがに無理がありますが、
赤外誘導であればロックオン、発射、命中が期待できることも
あります。また、発射後ロックオン方式のミサイルであれば、発射はともかくできます。
(46:661)

戦闘機を撃墜するためにミサイルはミサイルを追尾しないの?

合い方のミサイルの熱源と戦闘機の熱源どう区別してるのだろう?
一旦敵機の熱源にロックしてから発射されるのが普通ですから、
そのロックが外れない限り、次の熱源を探すことはしません。
また、最近のものであれば、熱源の周波数分布や形態で偽目標
と航空機を判別します。
(47:64)
赤外線追尾の場合、理由は3点あります
  • 熱量
 ミサイルより飛行機は大きいですから、飛行時に放出する熱量も
 大きくなり、飛行機のがより追尾しやすいのです
 昔はこれのみで追尾するミサイルも有り、より熱量の大きい太陽へ
 向かって飛び、追尾を外すことができました
 (映画ではイまでもやってるときがある)
  • 温度
 ジェットエンジンとロケットモーターは燃焼温度に差が有るため
 発生する赤外線のスペクトルが違います
 スペクトルを判断することで誤認を回避します
  • 位置関係
 発射前にミサイルへ敵の位置を教えるます
 (映画などでは後ろについて発射までにピピピピピピーと音がしますが、
 ピーと鳴ったときがミサイルが敵を認識したということです)
 それを目標に追尾しますから、他のミサイルが敵と重ならない限り
 誤認せず、また3次元空間の機動で重なる確立は非常に低いものです
(47:65)

空対空ミサイル「アムラーム」ってセミアクティブ誘導でも撃てるんですか?

セミアクティブでの誘導は行なわれておりません。
それよりも優れた方法で誘導されています
AMRAAMは母機より敵機の位置を電波で受け取り、それに基づき軌道変更を行ないます。

つまり、AMRAAMの場合

発射直前に敵機の位置を母機から教えられる

発射後も母機のレーダが敵機の位置を確認しそのデータをミサイルに送信する

敵機をAMRAAMのレーダで補足できるようになったらあとはAMRAAM自身で誘導
(49:42)

トムキャット退役後、フェニックスミサイルはどの機体で使ってるんですか

フェニックスはF-14以外では使用できませんので
戦闘機用対空ミサイルとしてはお払い箱です

F/A-18ホーネットはF-14が存在しているということを前提に開発されましたので
純粋な空対空能力はF-14のほうが優れていると思います

ホーネットの最新型F/A-18E/FスーパーホーネットのF型は
F-14の後継として配備されますがフェニックスは装備不可能です
しかし海軍はスーパーホーネットでF-14の後継はもちろん
それ以上の役割をこなせるとのことです
(56:453)
フェニックスミサイル自体、トムキャット同様、基幹部品のストックが尽きて
きており、ラインを再開しても意味がない(陣旧化している+用途が消失した)
と考えられています。
フェニックスはトムキャットと同時に退役して、浮いた整備・維持予算を後続に
回すことになります。
(56:456)

フェニックスミサイルというのは一度に6機ロックオン出来ると聞いたのですがこれは6発積んでるということなんでしょうか?

フェニックスはF-14専用ミサイルですが
F-14のレーダーが24の目標を同時追尾しそのなかの6目標に対し
6発のフェニックスを同時に誘導できる
だったと思います。
フェニックス搭載も6発が限度だったような
(56:444)

中国が配備しているクロタール対空ミサイルはフランスの許可を得ているのだろうか。

クロタールの中国版は一応Chinese Copyと言う扱いです。
ただ、直昇9型の様にアエロスパシアルのライセンス生産も行っていますので、
単純なCopy生産というのは語弊があるかも知れません。
(60:眠い人 ◆gQikaJHtf2)

ロシアではAWACS撃墜専用のミサイルを開発していると聞きました。

AWACS自体を見る限りではさほど強固な航空機ではないように見えます。通常使われるミサイルでは威力が不足するのでしょうか?
AWACSは通常、2ないし4機の護衛戦闘機と行動を共にしております
うっかり近づくとアムラームで(諸説あるが最大射程80-120km)で
あぼーんされます
(60:212)
AWACSの任務(遠距離からの敵機の探知及び味方迎撃機の誘導…などなど)を考えると
威力というよりはむしろ射程の問題ではないかと思われます。
(60:雪風 ◆MZR7PEYUKI)

スタンダードとかの艦対空ミサイルは対艦用にも使えると聞いたのですが、本当ですか?

スタンダードには対艦モードもあります。
「も」ですから、使えない艦や使えないミサイルもいっぱいあります。
(63:ゆうか ◆9a1boPv5wk)
スタンダードはハープーンと同様、ベースは一緒で空対地ミサイル化されますた
(63:800)
補足
セミアクティブレーダーホーミングのSAMは原理的には発射艦のレーダーが相手艦をとらえていれば
命中させることが可能です。一時期アメリカ海軍がスタンダードを兵装にしたFACを保有してました。
ほかにもイギリスがかつて使用していたシースラグは対艦用の運用をそれなりに考慮していたとか。
もっとも炸薬量が少ないのでSSMほどの効果はないです
(63:802)

SA-7グレイルはWWII時代のレシプロ機に効果的ですか?

無理だと思う。最近のやつはともかく、あのころのセンサーじゃ
レシプロはだめなんじゃない。
(64:718)

スティンガーを戦闘機で運用できませんか?

意味がありません。
(69:124)
戦闘機の任務に使用するには性能が低すぎます。
だいたい、戦闘機に積んで何をするつもりなのでしょうか?
スティンガーで撃墜し得る目標なら、機関砲で十分です。
(69:128)

スティンガーでハインドを落とせますか?

スティンガーで落とされたハインドはそこそこあります。だから
答は落とせます、です。正確に言うと、落とすことは可能だ、です。
この距離はそこそこ大きいんだけど。
(75:system)

180度回頭出来るミサイルって自分の発射したミサイルが自機に向かって飛んでくる事は無いのでしょうか?

(AIM9Xとか)
180°回頭可能と言われているAIM-9XやA-11はシーカーに
赤外線画像方式を採用しているので問題ないでしょう

補足
あくまで、シーカーが正常に作動した場合です

故障していればどうなるか分かりません
(75:706)
180°回答しても発射母機に戻って来るほどの推力と燃料はないだろうが
(75:708)

短SAMの説明の所に射程13KM仰角80℃高度3KMとありました。

単純に考えれば80℃で13KM飛ばせば高度は約10KMに達すると思うのですが、
何故高度3KMになってるんでしょうか?
単に、射程なら最大13km、仰角なら最大80°、高度なら最大3kmまでと
いう意味で、同時に、ではないのでしょう。対空ミサイルの場合、高度、
距離などは組み合わせで変わりますし、揚力の関係で仰角に制限がある
場合もあります。
(76:system)

史上初めて航空機がSAMに撃墜された事例ってなんですか?

1960年5月1日、ソ連領空を偵察中のU-2が、ソ連のSA-2に撃墜されたのが
多分最初。
(82:眠い人 ◆gQikaJHtf2)

自分が発射したミサイルに自機が追いついてしまい自爆!なんて事は起こった事は有るのですか?

撃ったミサイルが機体からはなれた直後、上方を向いて点火、
機体にあたり墜落、ってのがあったような...

追いかけられて、ってのはないと思います。
(82:277)
Grumman F11F-1の試作時に、自機が撃った機関砲弾を浴びて墜落したケースがあります。
(82:眠い人 ◆gQikaJHtf2)

81式短SAMは陸自には採用されてないんでしょうか?

陸自が最初だろ>81式SAM
改は陸自しか採用してないし。
(84:86)

91式個人携帯対空ミサイルっていくらなの?

91式携帯地対空誘導弾調達価格

平成10年 16セット…14億円
平成11年 12セット…10億円
(84:789)
追加
平成13年 11セット…7億円
平成14年 39セット…19億円
(84:793)

FCS2で管制できるミサイルの数はいくつでしょうか。

この場合シースパローの事ですよね。
シースパローは飛翔中イルミネーターの照射が必要ですので、
イルミネーター数=同時管制数となります。
むらさめの場合2となります。
(86:574)
なお、シースパローは1目標に2発射つのを標準としてますので、
むらさめの搭載する16発では8目標しか落とせません。
同時2目標で十分なのです。
(86:ゆうか ◆9a1boPv5wk)

空対空ミサイルで対艦ミサイルを撃墜した事例はありますか

実戦での記録は、とりあえず無いです。
(90:603)
テストならおなじみフェニックスが。
(90:604)

搭載したCCDカメラで目標の画像を捉え、追尾するタイプの、空対空ミサイルって存在しますか?

「CCDカメラ」を使っているかどうかは知りませんが、
最新の近接戦闘用AAMは、赤外線画像誘導(IIR)方式が
一般化しているようです。aASRAAM、IRIS-Tなどを検索されては?
(92:527)
画像誘導IR追尾ミサイルのセンサーは、focal plane arrayと表記されます。
一般的な赤外CCDをそのまま使っているかどうかは別として、
同様の受光素子を使っていると思われます。赤外の二波長を
別々に感知して温度などを判断する、二色カラーが主流のようですが
フィルターを使用した単板なのか、二板なのかは不明です。
(92:system)

対空ミサイルの誘導方式で”ビーム・ライダー方式”というのがありますが、本などの説明を読んでもよく意味がわかりません

ミサイル後方にビームを検出するセンサーが有り、ビームの中心に舵を切る事で誘導されます。
(尾翼上の4センサーの出力比較で舵を切るとか)
つまりイルミネーター側でミサイルの進む方向を示してやってる訳ですね。

 ”目標にイルミネーター、と呼ばれるレーダーで電波を当て、その電波にミサイルが
乗る形で目標に誘導される”
この説明は、どちらかというとSARH(アミアクティブレーダーホーミング)の説明ですね。
(93:548)

Igla-Sってのはどのくらいの性能なのでしょうか?

Igla-Sは射程6km。
ロシアの御用サイト、www.milparade.com/2002/50/02_01.shtmlに
詳しい記事があります。Igla-Sになって、Iglaより射程は15%延び、
近接信管の装備もあいまってスティンガー以上の性能と謳っています。
(94:system)

空対空ミサイルとかって外れたらどうなるんですか

燃料が切れるまで飛び回っているのか
それとも落ちて被害を出さないため自爆したりするのか
自爆機能はまずない、燃料は数秒で切れるとだけ答えておきます。
(97:688)
直撃しなくても、付近を通過すると信管が判定したときは爆発します。
(97:698)

AIM-9J=AIM-9P=Rb24ということなんですか?

AIM-9P…AIM-9B/E/Jの機能向上型で、前方半球探知能力を持ち、改良された
       ロックオン信号を発生させたもの。
AIM-9J…AIM-9Hの機能向上型で、AIM-9B/9Eを部分的に固定素子回路に変更
       したもの。(それ以前は真空管を使用)

なので、Jの方が一世代古いミサイルになります。
スウェーデンのRb-24はAIM-9Bなので、更に古く、初期型ですね。
AIM-9LがRb-74になります。
(101:眠い人 ◆gQikaJHtf2)

あるターゲットにロックオンしたミサイルが、飛翔中やロストしたときに別のターゲットに再度ロックオンすることは可能なのでしょうか?

誘導方式にもよるが、たいていの場合「可能」
101:309)
ああ、良くあるよ。敵にロックオンして発射したミサイルが、
途中から味方機に向かっていっちゃうことって。
101:310)
「可能性がある」くらいが適当かと・・
101:314)
ああ、良くあるよ。敵にロックオンして発射したミサイルが、
途中から味方機に向かっていっちゃうことって。
初期のサイドワインダー
101:320)
むしろ初期のミサイルの方が識別能力が低く、再ロックオンの可能性が高いと言える。
101:321)
その「大抵のミサイル」の具体名(もちろん複数だよな)と再ロックオンの実例
(こっちも>当然複数あるはずだ)を書き込み方よろしこ
 そりゃ、敵機にロックオンして発射したはずのサイドワインダーが、
相手の射出したフレアに付いていってしまうってのは、
そのフレアにロックオンしなおしたとしか判断のしようがないわな。

 309が可能に「」付けてるのに注意。310もそのような意味で使ってる。
ま、質問者はそういう事を聞いてるわけじゃないと思うけどな。
101:331)
再ロックオンどころか、後付けロックオンが最新の赤外誘導ミサイルでは常識となってますが。

再ロックオンはロック外したあと、魚雷よろしく螺旋運動して試みるみたいですね。
101:system)
まあロスとした事を「認識」して再ロックオンを試みるミサイルの例として、
ハープーンのブロック1D以降とかが挙げられる。
でロストした後だろうがお構い無しに、視野内の(IRで)明るい目標に向かってくのが上記の初期型サイドワインダーなど。
101:333)

地対空ミサイルをベースに空対空ミサイルを開発した事例はあるのでしょうか?

スティンガーとか。
(101:560)
陸自の観測ヘリOH-1に搭載の空対空ミサイルは、
91式携帯SAMがベースですよん。
(101:566)
地対空ミサイルはきっちり固定されたランチャーから発射するのを前提としているから難しいかも。

以前、総火演で(対空ではないけど)SSMを設置するときはキチーリと水平を出さなきゃいけないので結構めんどいと
説明役のお兄さんが語っていた。
(101:567)

空対空ミサイルについての質問なんですが、今いろいろ調べてみたら一番射程の短いミサイルでも15kmとかあるんです。

ゲームとかでは敵機を視認できる距離まで近づかないとロックオンできませんが、10km以上はなれた敵って視認できるもんなんですか?
それとも、そもそも実際の戦闘ではゲームみたいに敵を視認できる距離に近づくこと自体ないのでしょうか?
後者。現実のレーダーはもっと強力だし、管制機(AWACSとか)の
支援も受けるので。
あと、設計上の射程ぎりぎりの相手にはなかなか命中するものではないです。
(101:510)
まあ、“何か間違った時の為に”パイロットは近接空中戦の訓練も欠かしませんけどね。
近接空中戦でも、ミサイル自体の性能が重要に成って来ます。
敵の真後ろに付けなければ当たらないミサイルと、真正面から撃っても当たるミサイル
では、どちらが有利かは明らかでしょう。
フォークランド紛争において、ハリアーがミラージュを対抗出来たのは、この為です。
まあ、パイロットの場合、目が良い人は20km先まで見えるとも言いますけど。
(101:514)

サイドワインダーもやっぱりロックオンしたことが敵機にばれるのでしょうか?

ばれます。
というか一部の最新型を除くミサイルは発射後、基本的にほぼ確実に探知されます。
(102:733)
ちなみになんのせいでばれるんでしょうか?
まあ色々理由がありますけど分りやすく言うと
基本的にミサイルはロックオンする際に敵機に向けてレーダー波などを照射します。
それを機体のあちこちに付けられているセンサーが感知するからです。
(102:735)
あと、IR誘導式ミサイルでも推進力を得るためには燃料を燃やさないといけないのでその際に赤外線が出ます。
それを機体の赤外線センサーや近接レーダーが感知することもあります。
(102:737)
被ロックオンですが、レーダーであっても、低被探知レーダーではロックオンを感知させないことも
あるそうです。とはいえ、最終段階まで来れば、やはり電波の強度が増すこと、追従するために
頻繁に発振することから、ロックオンを探知されることになります。IRについては噴射炎を見つけられて
「こっちの方向からなにか来る」警報が出ます。ただ、そのような警戒装置は軍用機に漏れなく付いてくる
ものではなく、ある程度レベルの高い機になって始めて装備されます。又、遠方で発射され、巡航状態で
まったり飛んでくるミサイルになると俄然探知しにくくなるようです。長距離IR誘導(母機の低被探知レーダー
あるいは他機からのデータで発射、慣性誘導、最終段階でIRパッシブロックオン)などがこれに相当します。

いずれにせよ、探知されるタイミングが問題なのであり、命中予定に1分前に探知されるのと、5秒前に
探知されるのとではまったく話が違ってきます。逆に、同じように探知しても、ミサイルが速度・位置
エネルギーを十分残して元気満々な状態と、ようやく射程にたどり着きました状態とでも話は変わってきます。
(102:system)
AAMで攻撃されていることが検知できるかどうかはともかく、質問の文意に忠実に、
IRシーカーがロックオンしたことが目標機にも分かるのかと言うことであれば、「分からない」が正しい答えのはず。
(102:772)
赤外線誘導ミサイルはパッシヴ誘導ですから、被照準側からはロッオンされたかどうかはわかりません。

ただ、後方警戒レーダーのついている機種なら「自分になにかが急速に接近してくる」ことはわかるでしょうから、
それがミサイルだという判断はできるでしょう。
あとドッグファイト中であれば自分の後ろ
(最近のミサイルは必ずしも目標の後ろからでなくとも照準できますけど・・・)についた
敵機からミサイルが自分に向けて発射されるのはわかるでしょう。
(120:870)
ロックオンする時にレーダー照射するので気づかれます。
携帯SAMとかにレーダー照射しないタイプも有るけど。
(120:872)
パッシブなミサイル探知装置もあり、これによってIRパッシブミサイルも探知することが可能です。
噴射炎の赤外、あるいは紫外(通常は紫外)放射を検出するものですので、
探知距離外ですでに慣性飛行になってしまっていれば無効ということになりますが。
イラクの米軍も地上からのSAM対策として全機装備を急ぎつつあります。
今後、テロ対策として旅客機にも装備する計画が進んでいます。
(120:system)

近接信管付の空対空ミサイル(地対空ミサイル)を地上に向けて発射したら地上数~数十メートルで爆発するんでしょうか。

きっちりロックオンされてて近接信管が働くのなら地面にぶつかる前に爆発する。
例えば離陸準備中の航空機を上空から狙ってみたと考えればよろし。

榴弾については既出だが近接信管が開発されてからは最初っから使われている。
WW2のVT信管ね。最初は不発弾を回収される事を恐れて海上での対空用にしか
使われなかったが勝ちが決まったと確信したあとでは地上でも使われたらしい。
(126:914)
近接信管の榴弾は頭上で爆発して破片が降り注ぐわけだから、塹壕に隠れた敵に対しても有効。
砲撃時には近接と着発を併用して効果をあげると聞いたことがある。
イラク戦争でも、空中で爆発した榴弾の破片で舗装した路面に無数の小孔を穿たれている映像があった。

また19世紀から20世紀の初めに使われたもので霰散弾というのがある。
無数の小弾を詰めた砲弾(キャニスター)を打ち出すもので、着弾寸前に遅延信管が作動して
砲弾内の炸薬が爆発し小弾を地表に向けてばら撒くもの。
信管の起爆時間の精度が低かったので一旦は廃れたが、近接信管榴弾として蘇ったともいえる。
(126:916)
通常の掩体(露天)の場合は時限もしくは近接信管を使って 
掩壕(補強してある)の場合は着発信管です。
今現在では地上目標に対してVT信管を使うというのはなくなってきている。
危なすぎるから。
(126:917)
曳火射撃(砲弾を空中爆破して破片を広範囲に降らせる射撃法です)には
時限信管を用いる方法もありますよん。

それからキャニスター弾っていうのは曳火射撃に用いる砲弾とは違います。
葡萄弾とも言って、要はショットガンです。接近戦で軽装甲目標にたいして
用いると絶大な効果があります。ちなみに18世紀から実用化されとります。
ナポレオンの軍隊がこれで蜂の巣にされました。(これは19世紀だけど)

キャニスター弾は確かベトナムで米軍が戦車砲に使いましたな。
(126:925)

スパローの新しいのの命中率はどのくらいでしょうか?

AIM-7F/Mのまとまった記録は湾岸戦争(1991年)しかなくて
このときは40%ほど(77発発射して40発ほど命中判定)
実際にはもうちょっと低いらしいけど
(127:631)




艦対空ミサイルの「ESSM」とは、なんの単語の略なんでしょうか?

まんま
えぼるぶど・しー・すぱろー・みさいる
(104:95)

自衛隊の対空ミサイルは陸自、海自、空自でバラバラですが、統一できないのでしょうか?

適材適所という言葉があります…。
高空用、低空用、局所防衛用、広域防衛用…と用途別に装備していったら
そうなったと言うだけです。
(104:眠い人 ◆gQikaJHtf2)
飛距離と本体の大きさがだいぶ違うのも含まれているから
すべてを統合できるものでもないと思う。
(104:764)
同じ系統では性能も限界があり、用途に制限が出来ます。
また、機能に不良があった場合、皆同じメーカーだと一斉に使えなくなってしまいます。
リスクを考えるなら、用途別に、違う系統(メイカー)にした方が良いです。
また、相手にしてみれば、複数の系統が合ったほうが対応がしにくくなります。
F-15がスパローとサイドワインダーを両方つめるのとある意味同じです。
誘導兵器は種類がある程度は多いい方が有利です。
(104:772)

短SAMと中SAMの境界線は射程何キロでしょうか?

決まった境界なんてありません。
その時運用するSAMの中でショートレンジだから短SAM、中距離だから中SAMです。
更に言えば、カテゴリーと言うより固有名詞です。
(105:547)

SA-19 Pantsyr のPantsyr ってなんて読むのでしょうか?

Панцирь(Pantsir')。パーンツィリ、くらいかな。意味は鎧。
(105:797)

セミアクティブ中距離ミサイルに対するAMRAAMの優位性がイマイチわからないんです

セミアクティブは命中の瞬間まで発射機が機首を目標機に向けている必要があります。
AMRAAMのような最終段階アクティブホーミングでは目標機が回避機動を取っても、
発射機はそれに付き合う必要が無く、楽なだけでなく次の標的を選ぶことができます。
また最初のロックオン以後は発射機はレーダー波を発信する必要がありませんから、
低被探知性もはるかに良くなります。
(107:system)

米軍のF-15とF-15Jが目標に対してアムラームを発射するとしたら、両者の戦闘力に差は出るんですか?

ミサイルの発射角度、発射のタイミング、距離、シーカーの作動率、
気温、気圧、高度がまったく一緒だった場合、
ミサイルの性能に『製品ごとの微妙な個別差』以外の差は有りません
アムラムだろうがAAM-4だろうがAIMシリーズだろうが同じです。
(108:126)
レーダーの種類が違うし、火器管制装置も違うようですから目標の探知距離、精度に差が出るでしょう。
これは当然撃墜率にも影響すると思います。
(108:system)

イラクのテロリストが使ってた携帯式ロケット(ミサイル?)って何なんですか?

携帯対空ミサイルならストレラかイグラ
(109:408)
RPG-7は無誘導の対戦車ロケットランチャー
火薬によって打ち出されたたのちロケットにより推進し、目標(戦車等車両に当たると成形炸薬弾頭が撃発する。
爆発したエネルギーは一方向に集中し、発生したメタルジェット(高熱の液状化金属)が装甲を穿ち、車内の乗員や機器に損害を与える。
対空用に使われるのは(携行型対空ミサイル)SA-7ストレラとそのファミリー。
照準装置に捕らえられた目標(航空機)の熱源(エンジン)をミサイルに内蔵された熱源センサーが追尾。
炸裂した破片で航空機に損害を与える。
つなりこの二つは全くの別物。
「ブラックホークダウン」の題材になったソマリア、モガディイオの戦闘ではRPG-7でヘリコプターを撃墜している。
しかしこれはヘリから見て死角の多い市街地の戦闘で、しかも空中、低空で
でほぼ静止状態にあった目標に対しての攻撃。
つまりレアケースといえる。
(109:409)

チャパラルのようなIR誘導の地対空ミサイルは敵機をロックすれば打ちっぱなしで地上からはなにもする必要がないのでしょうか?

IR方式のSAMは完全打ち放しです。発射時のロックオンは目視によるものが多いですが、
同じIRミサイルでも高度なシステムの一部として運用される場合などには、
レーダーや電子光学装置から目視で発見できない、あるいはしにくい敵の位置を得、
そちらを指向してロックオンさせます。
(109:system)
自衛隊の81式短SAMは発射後ロックオンを採用しています。
「改」ではさらにロックオンまでの指令誘導も受けます。
(109:559)

同じサイドワインダーを地上の目標にも、航空機にも使うことが出来るのでしょうか?

できなくはないですが、効果を考えると非現実的…。
対空ミサイルは対空ミサイルなりの誘導方式が、
対地ミサイルは対地ミサイルなりの誘導方式がそれぞれありますからね。
そして、戦闘機(戦闘攻撃機)も、普通はミッションなりに装備を選ぶわけですから。
普通に考えれば、対空ミサイルを地上目標にぶち込もうとは考えません。
(110:797)

AIM-9Xの「X」ってどういう意味なのでしょうか?

開発中の兵器にはXをつけるのが普通です。
現在も技術/生産開発段階ですので、制式採用されれば
現在まで使用されてきたA~Sの次、とかいう名称が与えられるのがスジです。
しかし、なぜかAIM-9Xが制式名称として採用されてしまいました。
T~Wはスルーされてしまったわけです。
その理由までは知りません。まあ、なんとなくかっこいいとか、AIM-9シリーズはこれで打ち止めとか?

ミサイル自体は最新世代の赤外画像認識型誘導ミサイルであり、9M型とロケット、
弾頭は同一ですが機体や翼、もちろん誘導装置は新たに作られています。
噴射コントロール部も新たにされ、機動性が増しています。
(112:system)

かつてのSDI計画で開発されたASATミサイルや弾道ミサイルを迎撃するミサイルは

何故近接信管等を装備しておらず、直接当てて破壊する方式なのでしょうか?
相対速度が凄まじいスピードだから。
(113:576)
弾道ミサイルは高速で大気に突入して行く必要があり
そのため非常に頑丈に作られている
従って、近接信管の破片だけで確実に撃破できるとは限らず
湾岸戦争のスカッドミサイル迎撃のように、胴体だけ破壊して弾頭は無傷とかになる場合も多い。
(113:577)
576さんの書かれた通り、相対速度が大きいので、信管のわずかな起爆遅れでも
破片はまったく無効な空間に散らばります。であれば、対向軌道に乗せて
衝突させた方がいい、というのが一つの理由。もう一つは、最近の誘導システムは
進歩しているので、近接信管前提に設計された対空ミサイルですら、開発試験で
ダイレクトヒットすることが珍しくない~半分はそんな感じ、になってきて
いるということもあります。もっとも、航空機相手のSAMとミサイル相手の
ABMではまったく難易度が違いますけど。
(113:system)
576-577にて
すでに回答されていますがさらに補足しますと、
相対速度が極めて高いので軌道要素修正に与えられる時間が短くなります。

ということは高加速が必要なので、出来るだけ軽くしたい。

579にもすでに述べられているとおり近接信管を用いても無効率が高く、また爆発物と調整破片を
乗せると重くなり、
|危害半径の増大による改善(撃破率改善)|<|重量増大による機動性悪化(命中率低下)|

になります。

結局、高機動の軽い弾頭を直撃させるのがベストということになります。
(113:あなたのTrue/False ◆ItgMVQehA6)

発射された空対空ミサイルの燃料とかが切れたらどうなるんですか

時限信管がついていて、発射後一定の時間が経過すると自爆する仕掛けになっています
しかし、コイツがよく故障するようで(事前にスパイがry)ミグに突き刺さった
サイドワインダーやスパロー等がソ連に渡ったという興味深い噂も残っております

また、自爆はミサイルのシステムの機密を守るための仕掛けで、
運悪く落ちてきたミサイルの破片にあたった人間はまず命に関わる大怪我はまぬがれません
(115:297)

現代戦における航空機って、対空ミサイルで攻撃されたりしてやられてしまいそうなのですが実際はどうでしょうか?

「実際は」航空機を飛ばす側がみっちり対策を講じる
(電子戦機を使ったり、敵の対空網を優先して叩いたり、レーダーに映りにくい機体を使ったり)
しますので、やられっぱなしではありません。

もちろん、それでも落とされてしまう例は別に珍しくありません。
(116:459)

RIM-7シー・スパローのRIMって何の略ですか?

R=艦艇発射(何故 R の頭文字になるのかは自分は知らない)
I=迎撃
M=ミサイル

の略。
(121:560)
レーダーじゃないの?

ミサイル辞典(新紀元社刊)にはそう書いてあったが・・・?
R=艦艇発射
(121:562)
アメリカの兵器記号(特に空関係)の付け方って素直じゃないからなぁ・・・。
(121:563)
世界軍事訳語辞典のRの項目には
surface ship launchedを示すミサイルの一文字目に使われる接頭記号と…

どこがRなんだー
(121:565)
昔、米軍のそれなりの人に聞いた話では「記号は何かの頭文字というわけでなく特に意味はない」
「Rは意味付けしたければレーダーのR」というお返事
(121:580)

対空ミサイルの弾頭は、みな近接信管になっているのですか?

直撃を前提にした触発信管は使われていないのでしょうか?
そりゃ直撃させられればそれににこしたことはありませんが
直撃させることがが難しいから近接信管なんですよ
ミサイルはその程度の精度なんです
(124:138)
ペトリオットのPAC-3タイプが直撃弾頭です。
英のトーネードと米のF-18を落とした(少なくともどっちかはPAC-3だったはず)実績もあります。

補足

PAC-3も完全な直撃のみの運動エネルギー弾頭ではなく、
近接信管と破片弾頭を併用しています。
近接信管ミサイルでもよくテスト時に「直撃」を誇っていますが、
やはり撃墜確率という点では近接信管が有効なようです。
(124:system ◆systemVXQ2)

どの空対空ミサイルが一番命中率が高いんですか?

正確な数字知ってる奴はおそらくこの板にはおりゃあしません。
命中率と言っても、敵機が向かってくるのか逃げに徹しているのかで違ってきますし。
(127:615)

アムラームって古いミサイルなんでしょうか?

AMRAAM(アムラーム)は1991~93年配備開始の中距離空対空ミサイルです。
(127:612)
※「新目の」を削除

現在の空戦の主力ミサイルってどれくらいのスピードが出るのでしょうか?

AIM-9はマッハ2.5以上。
ミサイルの回避は可能。命中率は100%という訳ではないので。
(127:600)

射程の長い対空ミサイル レーダーで目標を探知、誘導する、操作する側からは直接目標が視認できない

ような距離の航空機を攻撃するミサイルは、発射してからしばらくの間だけ
ブースターをふかすだけで、飛行距離の大半を慣性と高々度からの落下で飛翔するのでしょうか?
そういうときには指令電波を飛ばします。
イージスシステムってのはそうやって基本的には終末段階のみ細かな誘導を行うことで、
同時多目標処理能力を実現しています。
(128:286)
その説明で合っています。ミサイルに搭載できる燃料には限りがありますから、好むと好まざるとに
関わらず、一定時間で燃料はなくなり、あとは慣性と高度しか
利用できません。このため長射程のミサイル(特に地対空)では、有効射程を稼ぐために多段に
したりするわけです。またラムジェットミサイルが開発されているのも、大気中の酸素を利用して
燃料を使用できる時間を稼ぎ、最終段階での機動性を維持するという目的があります。二段階に
ロケットを利用して、途中は慣性、最終段階で燃焼、という形式もあったと思います。

また、最終段階で燃料が切れていても、航空機よりずっと小さいミサイルは格段に機敏ですから、
けっこう追尾できます。
(128:system ◆systemVXQ2)
ボディリフトに頼っているミサイルはちょっと旋回するとエネルギーを大量に失います
したがって滑空段階での機動追尾は有効でなく、これが100Gの旋回性能を誇る空対空
ミサイルが数Gの旋回機動しかできない戦闘機を捕らえきれない理由の一つでもあります
(128:291)

第二次大戦中、飛行機をミサイルで撃墜する実用技術はあったのでしょうか?

空対空ロケットは実戦化されてましたし、
AAMもドイツで開発中でした。
あと数ヶ月でも戦争が長引けば、実用AAM、SAMが登場したでしょう。
(128:544)
現在使われているような、飛行機を追尾する「ミサイル」はありませんでした。
無誘導の空対空ロケット弾なら独逸が数種実用化していましたが、主に小回りの効かない大型爆撃機用ですた。

まぁ現在のSAMやAAMの萌芽のようなものはありましたが、実用化には至っておりませんです。ハイ。
(128:545)
現在使われているような、飛行機を追尾する「ミサイル」はありませんでした。
無誘導の空対空ロケット弾なら独逸が数種実用化していましたが、主に小回りの効かない大型爆撃機用ですた。

まぁ現在のSAMやAAMの萌芽のようなものはありましたが、実用化には至っておりませんです。ハイ。
(128:545)
ライントホターとかバッサーファールは?
Rheinboteは無誘導
Wasserfallは1945年2月6日に計画がキャンセル
(128:547)
日本人なら「奮龍」を忘れるなよ。
(128:549)
打ち上げに成功したのは予備実験用の奮龍ニ型(無弾頭、固体燃料。
(128:556)
四型も試験型エンジンの地上テストは成功してます。
あとは量産型の試験をするだけでした。
(128:559)


今の航空機に対して使われる対空ミサイルは直撃方式なんでしょうか?

それとも、直撃寸前に散弾のように弾頭が露出拡散して命中するのでしょうか
ミサイルによって違うが、大抵は着発信管・近接信管両方持ってる。
直撃コースなら着発、横をすりにける時はレーザー近接信管などが働く。
弾頭も多種有るが、横方向(環状)に威力の集中するロッド型弾頭が多い。
多数の凹みを付けて成型炸薬効果を持つ物や、金属環が広がるコンティニュアス・ロッドなど類似種も多い。
近年近接信管と連動して複数の起爆点をコントロールし、敵機側に威力方向を集中するなどの工夫もされている。
(541:243)

赤外線誘導方式のミサイルの警報装置ってあるの?

赤外線誘導方式のミサイルに対する警報装置は、ミサイルの噴射炎を感知する。
もしくは後方警戒レーダーで高速接近するものを感知する機種も。
(496:534,神゛聖\(^o^)/オワタ帝國 ◆u8nX3fKy0k)

撃たれたミサイルがレーダーホーミングかIRホーミングなのかわかる方法ってありますか?


レーダーホーミングなら照射された誘導用電波で察知できる

ちなみに、IRミサイルを発射するのは大まかに分けて二通りの方法がある。
一つはスレイブモードと呼ばれるもので、これはレーダーでロックした方向にミサイルのシーカーを
追従させるもの。この方式を使うと、激しい戦闘機動中でもシーカーが敵機の方向を向いてくれるから
ロックオンしやすくなる。欠点としては相手にレーダー波を照射するので自分の存在がバレバレになること。

もう一つがボアサイトモードで、これはレーダーを使わず、手動でシーカーをロックオンさせるもの。
スレイブモードみたいに自動でロックしてくれないので、結構メンドイ。
だけどレーダー波を使わないから、相手側に攻撃したことを気付かせない利点がある。

で、スレイブモードで撃たれたなら、敵ミサイルの来る方向は分かるので比較的対処しやすい。
だけどボアサイトモードだと、撃たれたことすら分からないことが多いのでかなりヤバイ。
ちなみにIRミサイルの存在を確認するには、どちらも目視に頼るしかない。
ロケットモーターの炎か煙を見つけられなかったら終わりね。
(355:923,940)

対空ミサイルって目標から外れたら自爆するんですか?

地上に落っこちたらやばいですよね?

自爆するやつもあるしない奴もある。

自爆するのは外れたあとあらぬ方向に飛んで行って味方に当たったり、敵地上空で空戦してる場合
落っこちたやつを拾われて解析されたりすることを防ぐため。

なお「地上に落ちたら落ちた場所が危険? 知るかそんなこと」というのがほとんど。
(初心者スレ474:219)

赤外線追尾によるミサイルは、レシプロ機に対しても有効なのでしょうか?

近年(AIM-9L以降)のオールアスペクト能力を持つようなIRAAMなら、十分前方からエンジン・排気系当の熱源にホーミング出来るでしょう。
(363:227)

RIM-8 タロスの様な大型対空ミサイルが無くなったのは何故でしょうか?

ロケットの改良や飛行経路の効率化を図った結果、タロス級の射程をスタンダードに毛が生えた程度の大きさで達成できた。
後は判ると思うけど、そんな遠距離の敵を攻撃する事なんてそうそうないのでその程度の大きさになった。
あと米海軍ではスタンダードを弾体としてシーカー部をAMRAAMの物を装備した巡航ミサイル追撃用のSAMを開発している。
(358:540)

近所にHAWK地対空ミサイルシステムがあるのですが、現代においてはどの程度あてになる装備なのですか?

バックファイアやベアをどんどん撃破できますか?
一応、新型中SAMの配備は開始されているが、ホークも改良されて使われています。
どちらかというとバックファイアやベアなどは、航空自衛隊の高射群、たとえばパトリオットなど長射程のものが対応する相手。
ホークは野戦防空だから戦場の上空を飛ぶ相手、例えばフロッグフットあたりを相手にすると思います。

基本的に兵器というのはあれば使いでがそれなりにあるもので、陸上自衛隊の高射は物持ちがいいです。
たしか1980年代後半に入ってもダスターを装備している旅団があったとか、今尚フレーダーマウスと
エリコンの組み合わせを使っているところがあってもおかしくないくらい。
部隊の数もそれなりに多いので一挙に新型に更新するわけにはいかないのでしょう。
(526:186)

艦対空ミサイルのシースパローで艦船も狙えるの?

セミアクティブレーダーホーミングのミサイルなら、母艦のイルミネーターが目標艦をとらえてればおk
シースラグなんかは副次的に対艦にも用いようか?みたいな話があった

実際スタンダードなどの艦対空ミサイルにはいちおう対艦(水上目標)モードがある。
(350:218,222)

HAWKって何?

地対空ミサイル
射程は短SAMより長く、空自のペトリよりは短い。
高射特科の装備。実弾射撃はアメリカで行われる。
(自衛隊板初質スレ94:103)
西側24ヶ国に普及している中距離地対空ミサイル。
正式名称はMIM-23
ロー・ツゥ・メディウム・アルティチュード・サーフェイス・トゥ・エア・ミサイル・システム:HAWK
開発開始は1952年 米軍配備1960年
(19:最南端 ◆KOHAkul.)

ツングースカ対空システムは夜間でも使用できますか?

なんかレーダーが付いてますが、実際は光学照準装置でミサイル誘導するらしいのでどうなのか気になります。
2S6は夜間でもレーダー火器管制により戦闘可能。
ただミサイルは目視で目標を捕捉できない場合は撃てない。
ツングースカのミサイル誘導方式は「照準の中心に目標を捉らえ続ける事によるラジオコマンド方式」で、
『目視』と言ってよいシステム。
夜間暗視装置はついてるけどね。

2S6の設計思想からしてミサイルは「補助兵器」であって、主兵装は
機関砲なのでミサイルの運用に制限があっても大した問題はない(ということになっている)。

開発・設計された当初は機関砲の射程外からしつこく攻撃して来るような
ヘリは夜間は飛んでこないハズだったし。
それからソビエト(ロシア)式の対空部隊は必ず自走対空機関砲と自走対空
ミサイル車両のペアで運用されるのが前提で、ミサイル積んでるとはいえ
自走対空機関砲である2S6はそこまでの性能は求められてはいない。


確かにツングースカは光学照準で使用する際にはSACLOSの無線指令誘導方式ですが、
低光量カメラの使用によって、1/4月夜(太めの三日月ぐらいか?)まではパッシブで交戦可能だそうです。
レーダーには策敵だけでなくトラッキング能力もあり、アクティブにすれば光学に頼らず、
火器の発射からミサイルの誘導まで行えるようです。
ttp://warfare.ru/?linkid=1693&catid=264
(349:585-604)

中SAMとパトリオット、用途が被っていると思うんだけど2つを運用する合理的な理由ってあるの?

パトリオットは「地域」を、中SAMは「部隊」を防空するもの。
カバーする対象が違う。

ただ、元々は自衛隊が「対空ミサイル」というものを導入する際に
陸自「高射砲の延長線上の装備だから今高射砲を装備している自分たちのものだ」
空自「何であれ防空任務は自分達の対象だ」
と譲らなかったため、「低高度~中高度の部隊防空ミサイルは陸自が、高高度の
固定式防空ミサイルは空自が担当する」と任務を分担させて納得させた、という
経緯があるので、今となっては少々非効率的な分担になりつつある感はある。
(556:126)

ロシア製携帯対空SAMのストレラですが、西側のスティンガーと比べた場合の評価を教えてください。

ストレラはスティンガーよりも性能が低かった、まあ一世代前の携行SAMだしな。
最大の欠点は、スティンガーは全方位攻撃能力(オールアスペクト)を持ってたけど、
初期のストレラにはそれが無かった点。
つまり、スティンガーは接近する航空機に対して撃てたけど
ストレラは遠ざかる機にしか撃てなかったのね。
この欠点の理由は赤外線シーカーの感度。スティンガーは感度を上げるためにシーカーを冷却してたけど
ストレラにはそれが無かったせい。感度が低いせいで
航空機のエンジン後部から出る大量の赤外線しかまともに感知できなかった。
(スティンガーなら、航空機前縁部が空気摩擦で出す弱い赤外線も探知できる)

アフガンでの戦績ではストレラの命中率は数%、スティンガーは80%程度といわれた
ソ連の元将軍はミサイルの性能ではなく、戦術の違いで実績に差が出たんだと
01年ごろだったかの月刊プレイボーイのインタビューで話している
その戦術の違いってなんだろ?
過去何度か紹介したが、ストレラの時代は拓けた場所で上空のソ連機(ヘリ含む)に向けて撃ち上げた
スティンガーが入手できた時代はまず小部隊がソ連機を峡谷に誘い込み、低空に下りてきたところを崖の
上に潜んでいた連中が「撃ち下ろす」
ソ連機はミサイルに気がついても左右に回避したら崖に衝突、フレアも落下時間が短くて有効ではない
(343:22-27)

SM-3は航空機も落とせますか?

まず無理。航空機が飛行するような高度ではシーカーが作動しない
(戦争板初質スレ1:518)

ミサイルシーカーはチャフ、フレアに騙されるんですか?

航空機はチャフとチャフの間に入れずに必ず左右どっちかの端にいる
ならば、丁半博打でいいからどちらかの端を目指して飛んでいけばよいのでは?
フレアの話に絞って言えば。

「熱源のどちらかの端」では結局のところ確率1/2なので、命中精度悪いです。
最近のミサイルでは命中精度を上げるため、
 1.熱源を点で捕らえるのではなく面で捕らえる(多素子シーカーによる赤外線画像追尾方式など)
 2.演算処理性能の高度化による妨害信号成分(フレアなどの欺瞞熱源)除去
   および波長解析による目標判別(マグネシウム等ではなく航空機燃料燃焼時の波長検出)
等の手法がとられています。

もちろん、仰られる様な「複雑な起動を取る熱源を追跡する」という手法が
取られている可能性はありますが、この点については私は寡聞にして知りません。
実際のところミサイルの内部処理がどのようになっているのかは
実際に開発・運用している方でないとわからないと思います。


以前にも何度か説明したが、米軍や米軍の影響下にある空自などは同一目標にミサイル2発同時発射が基本だ
フレア投下で見掛け上ターゲットが分離した場合、2発飛行中なミサイルは制御機器内部のロジックによりそれぞれ
別のターゲットを追っかけることになってるらしい。この辺りいまだに機密なのではっきり書いてある文献資料には
ぶち当たってないが
(586:746,749)

スティンガーなどの携行SAMは攻撃機や戦闘機とかのジェット機を撃墜できるんですか?

携帯SAMは、普通科連隊だと連隊に1本、戦車連隊だと中隊に1本とかだあ。
で、DADSシステムの端末見ながら射撃するようになっておる。
射撃するときは、本隊から離れた山の上とかに陸士置いておいて、撃って反撃されても陸士程度が死ぬようにしておるわい(笑)
つまり、対空射撃ちうのはそれくらいのリスク負ってるわけだ。
(331:緑装薬4 ◆8R14yKD1/k)

現実には、戦闘機は歩兵が撃つ肩撃ちミサイルの視程、射程圏内にそうそう入ってくるはずが無く、必要もなく、
攻撃機もわざわざ低空に降りてのんびりする必要がないので、なかなか的にはなりません。
低空に来ても速度が速いので、撃つ方が気付いて、構えて、狙って、しっかり規定通りの範囲で発射、はなかなか困難。
もっとも、滑走路の端で待ってて、最短射程もちゃんと考えて離陸中のジェット機をばっちり撃ったら、これは堕ちる。
(331:601)

スティンガーは完全な使い捨てなのでしょうか?

それとも再利用可能な部分があるのでしょうか?
発射関連装置とIFF(敵味方識別装置)は再利用が可能。
詳しくは↓
http://www004.upp.so-net.ne.jp/weapon/stinger.htm
(330:662)

SA-7グレイル に付いている熱電池ってどんな仕組みで電力を供給するんですかね?

それととあるサイトに「着火し、8秒間電力を供給する」とか書いてあったんですが火付けるんですか?
普通の電池は電解質が湿った状態になってて電気を発生させますね。問題は線をつながなくても
電流が発生できる状態なので、自然放電してしまって保存するうちに使えなくなることです。

そこで電解質に常温では固体になるものを選び、使用するときに加熱することで液化させて
電池として働くことができるように作ったのが熱電池です。加熱するまでは言わば冷凍状態なので
自然放電するおそれがありません。また作動するときには高温ですから反応が早く進み、
短時間ですが重量の割りに大きな電流を発生させることができます。

このため、頻繁な点検や交換に頼らず使用でき、重量体積に対して大きな電流を短時間必要な機器、
ミサイルやロケットの部品などによく使われます。加熱は一種の火薬に点火することによって行います。
一旦使用したら火薬がなくなりますし、放電もしてしまいますから通常再使用はできません。
(329:427)

S-300の構成は?

司令車(1台)
広域捜索レーダー車(1台)
区画捜索レーダー車(1台)
多チャンネルミサイル誘導レーダー車(1~4台)
ミサイル発射車(1~24台)
ミサイルローダー兼発車車(1~24台)

およびミサイル、という構成になっており、捜索レーダー(9S15 Bill Board:広域 http://pvo.guns.ru/images/sa12/9s15.jpg
9S19 High Screen:区画 http://pvo.guns.ru/images/sa12/9s19m.jpg、と誘導レーダー(9S32 Grill Pan: http://pvo.guns.ru/images/sa12/9s32.jpg
は別の車両です。
(316:23)

ターターミサイルは発射装置の外に露出しています。海上で使う兵器だと晒されっぱなしだと当然悪影響があると思います

係留中や通常の航海の際、ミサイルは取り外しているのでしょうか?
普段は、ランチャーだけで、発射のときだけ発射機の下にある弾庫にあるミサイルを装てんするだけだろ.
(309:627)
はミサイルをどのように装填するのでしょうか?
大抵の場合、発射機の直下に弾庫があります。
そこから垂直かもしくは角度を付けた状態で発射機に装填されます。
余程の簡便なミサイルならいざ知らず、普通のものは、大抵が自動化されています。
(309:眠い人 ◆gQikaJHtf2)
ランチャー直下に弾庫があり、
装填は、ランチャーのレールを垂直にした状態でドアが開き
ミサイルが楊弾されランチャーのレールにセットされます。(その後目標に指向される)
映像を見る限りでは、一連の動作は2秒程度で行われているように見えます。(Mk13)
(309:636)
ランチャーの直下に各種ミサイルを収めた円形の弾庫(通称「コーク・ボトル」)が有り、
1発発射するごとに回転して、次弾を機械力によりランチャーのガイドレールの部分
(甲板上に有る装填部)にまで押し上げて装填します。
簡単に言えば大きなリボルバー式の拳銃のような物です。
(309:637)

近SAMってクローズアロー?クローズドアロー?

クローズドアロー
しかし現職は誰もそんな恥かしい呼び方はしない

いや、オレも元自だから使ってないのは百も承知なんだけど、
今の陸自のサイトだと「クローズ・アロー」になってんのよ。
http://www.mod.go.jp/gsdf/equipment/fa/0_2.html
(自衛隊板初質スレ109:402,404

SM-1、SM-2で対艦ミサイルの迎撃は可能ですかね?

できる。ていうかイージスシステムはスタンダードSAMにより同時に大量に発射された対艦ミサイルを迎撃するために開発されたシステム。
ただ、レーダー覆域の問題なんかもあり、ミサイルへの迎撃能力はある程度限定される。
もともとはスタンダードの担当エリアはミサイルよりもその発射母体を迎撃するようなものだったからね。
シースキマーなんかにはリアクションタイムが相当限定され、多くは短SAMの受け持ちエリアに突入してしまう。
対艦ミサイルを対水上レーダーで捉えることのできる40キロ圏内では
迎撃能力はESSM>スタンダードって認識でおk?
というより、短SAMで迎撃する方が効率的、と言った方が良い。
外郭艦の数もあり、弾薬量も多い。
スタンダードよりは追尾性も高い。

そう遠くない将来、データリンクでイージスのような中核艦が外郭艦の防空戦闘まで管制するシステムが構築されるんだろうな。
現状ではまだ単艦戦闘で、情報のみのやり取りのレベルだが。
(301:61-66)

ESSMって従来のシースパローとどう違うの?

終末運動に入っている対艦ミサイルはシースパロー程度の機動力では追い切れません。
そこにRAMだのCIWSだのの入る余地があるわけで。
RAMってのは射程の延伸もだけど、そういう複雑な運動をするミサイル目標を迎撃できる点で画期的なのよ。
http://ja.wikipedia.org/wiki/ESSM
(299:772)

ミサイルに対する対抗手段として、積極的にハード・ソフトにミサイルを殺すことってのは、研究されているのでしょうか?

航空機からの対ミサイル積極防御ですが、IR誘導に対しては高出力ハロゲンランプ
やレーザーの指向直射によるセンサー妨害~破壊、レーダー誘導に対してはHPM
(高出力マイクロ波)照射による同じく妨害~破壊が開発されており、IR誘導に
対するセンサー妨害までは現実的な条件下での実験が成功、配備に向かいつつ
あります。逆に物理的な破壊は投射兵器(機銃など)では重量、即応性、有効射程
などに限界があり、といって指向エネルギー兵器(レーザー、HPMなど)であれば
センサー破壊で十分ということもあって、あまり現実的に考えられていません。
(46:7)

対空ミサイルを地上攻撃に使った例ってあるんですか?

ない。
ただ対空ミサイルを転用して対地ミサイルを開発したり、対空ミサイルが暴発して
地上の施設や艦船に命中した事はある。

トルコ海軍は合同演習中にアメリカの空母が暴発させた対空ミサイルが艦橋に命中、
艦長以下艦橋要員全滅という悲惨な目にあった駆逐艦がある。が
(285:240)

空対空ミサイルのシーカーの電池はつけっぱなしなのですか

撃つ直前に電源をいれる
(俺初質スレ2050:360)

スタンダードミサイルには、初期型のSM-1と現在主流のSM-2がありますが

SM-1のみ運用可能な艦艇(はたかぜ型ミサイル護衛艦やO・H・ペリー級フリゲートなど)でSM-2ミサイルを運用することは可能なのでしょうか?
システムのアップグレードが必要。
(俺初質スレ434:453)

地対空ミサイルですが、ミサイル本体が機体に当たる前に自ら爆発し、炎の矢のようになって機体に当たってましたが、威力が半減しないのでしょうか。

{(俺いや、マジで、近接作動信管というもので、目標物との距離が近づいて一定距離になると爆発し
破片で目標物を包みこみ、撃破を狙うもの。
(俺初質スレ435:563)
第二次あたりからあるよ
ミサイルじゃなくて砲弾タイプなら打ち出された衝撃で砲弾内の電解質が容器から漏れ出して電流が流れだす 
それにより先端部にある簡易レーダーが作動一定まで電波が強くなると自動で爆発し破片を撒き散らす
近頃のミサイルなら破片が飛び出る方向を敵機方向へ制限するなんてことができる奴もある
航空機は基本軽装甲or無装甲なんで破片でも十分に効果がある
(俺初質スレ435:564)
最近じゃまた直撃を目指すもんが主流になりつつあったり
技術的要請って、そのときどきで変化するから、ある事実だけをもって
それが正解と思っちゃいけないんだ
(俺初質スレ435:565)


超音速で飛ぶ飛行機の表面は大気の摩擦により300℃くらいになるそうですがそこから発射された空対空ミサイルの表面温度はどのくらいなのでしょうか?

シーカーの冷却に気を使うデスから、相当熱いのでは無いデスかね?
(8:81式)
淀み点温度=大気の温度x(1+0.2xマッハ数の二乗)だっけ。
(8:51)
シーカードームの温度まではわかりませんが、素材を選ぶ事によって空気摩擦で温度が上がっても、
シーカーの波長域にかぶさるような赤外線を発さないようにされているようです。
サイドワインダーではシーカードームの材料はフッ化マグネシウムです。
(8:60)

フェニックスミサイルって目で見えないような長距離でもあたるんですか

150km以上とされています。もちろん視程外です。
(8:system)
そもそも目で見える距離でしか撃てないAAMというのはありません。
かの坂井三郎は昼間に星が見えたと言われるぐらい目が良かったそうだけど、それでも敵機を発見できた距離は8キロメートルぐらい。
(大空のサムライより)

理論的には40km先でも見える可能性はある。
40km先の10~20mの物体の視角=4m先の1~2mm
まあ大気の状態が非常にクリアならってところだろうな。
(F-22スレ25:719)

国産空対空ミサイルであるAAM-4の性能は、アメリカのAMRAAMやロシアのR-77に比べてどの程度のものなのでしょうか?


なにぶん詳細なデータは公表されていませんし、実戦で使われたこともないですから
はっきりした回答はできません。しかし、

AMRAAM同様、アクティブレーダーシーカーとデータリンクにより、撃ち放し、多数同時対応、中間データ更新が可能なうえ、電子機器は新しく、
かつ日本の技術力の得意とするところであるため、より高性能でECCMにも強いと言われています。
(8:syatem)

ミサイルで、シャリフルとパイソンって何ですか?どこで使っているのですか?

イスラエルが開発した赤外線空対空ミサイル
サイドワインダーのコピーと考えればいいが
弾体、つまり胴体直径がサイドワインダーより太く、弾頭も大きい
(9:470)

アムラームを対レーダーミサイルとして対地攻撃に使用する事は可能なのか

現代の対レーダーミサイルには、相手が送信を止めてもその場所を記憶し、たどり
つける能力が必要です。つまりSAMには不要なGPSなどが必要ということです。
また、弾頭も、対航空機と対SAM施設では、炸薬量、起爆タイミング、構造などの
最適化が違ってきます。また、アクティブに敵機を補足追尾するためのレーダー波長と
敵のレーダーにロックオンする波長では違いがありますから、機器も複雑になります。
相手レーダー波長の変更に対応できる設計も必要になり、高価で重い物になりそうです。

米軍のドクトリンとしては、HARMを積まない航空機が侵攻するのは、HARMを積んだ
SEAD機が同伴していてそれにまかせられる場合か、あるいは相手の防空体制が
完全に崩壊したときです。従って、半端なミサイルを作るのはかえってムダと考えた
のでしょう。

R-77(AA-12)は一般的なデータを見る限り、レーダー指向ミサイルとしての用途は
ないようです。あるいは開発中のラムジェット搭載型でそのようなアイデアもある、
というものではないでしょうか。
(9:system)

サイドワインダーにも対レーダーモードを持たせいざと言う時には対レーダーミサイルとして運用する事を可能とすると言う方向性は無い訳だろうか

(まあ矢張り射程が短か過ぎて敵SAMにアウトレンジされ実用的では無い訳だろうか)
サイドワインダーには、サイドアームという、対レーダーミサイルバージョンがあります。
近距離で突然活動を始めた小型レーダー、例えばシルカ対空自走砲などを想定したものと思われます。
(9:system)

AIM-9サイドワインダーなど赤外線追尾ミサイルもレーダーロックが必要なんですか?

相手に気付かれずに攻撃できるものと思ってたんですけど。
レーダー使わなくても撃てるが、レーダーでロックオンしておくと
 目標の精確な情報が得られるので、射程外とか、命中しそうもない角度で
発射しなくてすむ。
 AIM-9Lのように、ミサイルの赤外線センサの向きを変えることが出来るタイプだと
(昔のミサイルは、センサの向きは正面に固定されていた)発射前に、レーダーの情報に
基いて赤外線センサを目標のほうに向けてロックオンできる
(そうでないと、機体の正面にいる目標しか撃てない)
 最新のAIM-9Xは、ミサイルが目標をロックしないまま発射し、発射後目標を
探知すると言う発射方法が可能だが、そのためには、あらかじめレーダー等で
目標の正確な情報を掴んでいないといけない。
 といった利点がある。
(517:732)

実戦で空対空ミサイルって戦闘機の機動性やパイロットの腕しだいで、映画のようによけることが出来る物なのでしょうか。

映画のようにってのがよく判らないんだけど…。
ミサイルの直径は細いですよね。
なので、必要以上のGを与えてやれば、折れる可能性はあります。
但し、パイロットの方の消耗も激しいので、何度も使える手ではありません。

ま、大抵は、レーダー妨害とか赤外線フレアで逃げるんですけどね。
100発100中のミサイルなんて言うのはこの世には存在しませんし。
(17:眠い人 ◆ikaJHtf2)

AAM-4とか、AIMとかっていうのは何でしょうか?

これらはいずれも空対空ミサイルです。
AAM-4(空自の99式空対空誘導弾)
AIMは、米軍の空対空ミサイル記号です。(後に番号が付く)
 AIM-7→スパロー
 AIM-9→サイドワインダー
 AIM-120→AMRAAM
(18:眠い人 ◆ikaJHtf2)

ユーゴ紛争時のAMRAAMの命中率ってどれくらいですか?

ユーゴ紛争では発射事例全てが公表されているわけではないので明確ではありませんが
マスコミの報道した例を総合すると30%前後と推測できます
スパローは10%台後半なので、ほぼ2倍です
(19:87)

フェニックスミサイルが今使われないのはなんでですか?

簡単にいうと、アムラームの方が使いやすくて性能がいいからです
最近知ったのですが、フェニックスは1970年代に旧ソ連海軍が使った
巨大な対艦用巡航ミサイル(小型のトマホークなんかとは違う)を
撃ち落すことが目的だったので、機動性は皆無に近いそうです
出来た当初はみんな、機動性の高いミサイルと信じ込んでいたようですが
考えてみればM5で弾道飛行するミサイルが自由自在に飛び回れるワケない
(19:701)

今の航空機搭載ミサイルって、機械でターゲットをロックオンせずに「たんに前へぶっ放す」ことはできますか?

もちろんできますよ。LOAL(ロックオン・アフタ・ランチ)機能付きのミサイルなら
発射後でもシーカの視界に目標をとらえられれば、追尾していきます。
(20:MHI)

AIM-54ってF-111からも発射できましたっけ?

F-111Bなら発射できたはず、と言うか、元々がこの機体専用に作られたものです。
F-111Bがポシャって、F-14専用になったのですが。
(23:眠い人 ◆ikaJHtf2)

サイドワインダーで地対空ミサイルが迎撃可能な訳なのだろうか

無理です
例え追尾可能に改造できたとしても
サイドワインダーでは弾頭が小さすぎます
(25:591)

画像誘導のSAMやAAMは具体的にどの様に誘導してるんですか?

もっとも原始的な誘導方法は、目標と周囲のコントラストの差を利用します
この方法には光学的カムフラージュ、つまり迷彩が有効なので、最近は余り
流行していないです
ここ20年ほどの間にCCD素子が驚異的な発達を見せたため、目標をある有限な
数の画素の集合として、つまりわれわれが眼で見て目標を識別するのに近い
形で目標を特定することが可能になりました
これがいわゆる画像誘導方式といわれているものです

目標を捕らえるには、可視光線以外に赤外線や最近では紫外線も使用されています
これらはカムフラージュを見破り、おとりにもひっかからないということになって
いますが、実際にはおとりやカムフラージュ技術も格段の進歩を見せているため
命中率は宣伝ほどには高くなっていないようです
(28:350)

空対空ミサイル「アムラーム」ってセミアクティブ誘導でも撃てるんですか?

セミアクティブでの誘導は行なわれておりません。
それよりも優れた方法で誘導されています
AMRAAMは母機より敵機の位置を電波で受け取り、それに基づき軌道変更を行ないます。

つまり、AMRAAMの場合

発射直前に敵機の位置を母機から教えられる

発射後も母機のレーダが敵機の位置を確認しそのデータをミサイルに送信する

敵機をAMRAAMのレーダで補足できるようになったらあとはAMRAAM自身で誘導
(48:42)

大韓航空機を撃ち落したSu-15の搭載ミサイルの性能について

Su-21(Su-15)に搭載のミサイルは二種類あります。
一つはAIM-9サイドワインダーのコピーである、R-3/R-13系です。
 (R-3)
  全長:3.50m 直径:12.7cm 翼幅:53.0cm 発射重量:93kg 射程8km
  推進装置:固体Rocket 誘導装置:赤外線/セミアクティブ・レーダー(R-3R)
  弾頭:11.3kg HE弾頭
 (R-13)
  全長:2.83m 直径:12.7cm 翼幅:53.0cm 発射重量:75kg 射程3km
  推進装置:固体Rocket 誘導装置:赤外線
  弾頭:11.3kg HE弾頭

もう一つが、中距離空対空ミサイルである、R-8系です。
 (R-98T)
  全長:3.30m 直径:22.0cm 翼幅:1.05m 発射重量:270kg 射程5-27km
  推進装置:固体Rocket 誘導装置:赤外線
  弾頭:40kg HE破片弾頭 信管:近接信管
 (R-98R)
  全長:3.60m 直径:22.0cm 翼幅:1.05m 発射重量:275kg 射程27km
  推進装置:固体Rocket 誘導装置:セミ・アクティブレーダー(Iバンド8~10GHz)
  弾頭:40kg HE破片弾頭 信管:近接信管
ちなみに、R-8の射程は10kmで赤外線のみ、R-30は射程25kmです。
赤外線は後方攻撃しかできません。
(54:眠い人 ◆gQikaJHtf2)

モーターに点火しなかった(不発)AAMはどうするのでしょうか?

大抵の兵装(ミサイル含む)はお持ち帰り可能ですが、あまり重い装備を積みすぎると
滑走路の状態によっていくらか捨てなければ着陸できないこともあります。有名どころ
ではアメリカのF-14戦闘機がAIM-54ミサイルを6基フルに搭載すると空母に着艦
できないというのがあります。

パイロンの故障等でうまく発射できなかった兵装も同様にしてお持ち帰りにすると思って
よいですが、実戦では役にたたない重りを積んでいては命に関わる場合もありますので
そうした場合には投棄するでしょう。
(68:741)

最近の「サイドワインダー」は、ロケットの噴射口が可動式になっていて運動性能が格段に向上してると聞いたのですが、本当なのでしょうか。

AIM-9Xの事だと思いますが、その通りです。
正確にはジンバリングでなくベーン方式ですが。
(76:754)

サイドワインダーを発射するにはバッテリー以外に何が必要ですか?

形式にもよるが、赤外線シーカーの冷却用に冷却材が要るものもある。
確か空軍用だったと思うけどいまいち記憶してない。
逆に海軍用は余計なものを積んでられないので、
冷却はペルチェ素子を使ってたはずでつ。
(77:512)
発射関連装置一式
(77:513)

AAM-4は対誘導弾能力があるって聞いたけどこれは対AAM用?それとも巡航ミサイル用?

巡航ミサイルが対象のようです
(80:名無しAPG ◆T8Jo8csczo)

AAM-5ってAMRAAMですか?

全く違います

XAAM-5:赤外線誘導 開発国:日本

AMRAAM: 指令更新付慣性+アクティブレーダー誘導 開発国:アメリカ
(84:名無しAPG ◆yvNqrnvsYY)

AAM-5を用いて和製チャパラルを作る事は出来ますか?

可能か不可能化ということなら可能でしょう。 そのまま車にのせりゃ
OKできるか、かなり改造が必要になるか、はわかりませんけど。

無意味かどうかはどれくらいのものができあがるかによるでしょうが、
まぁ短SAMが既にあるので敢えて作る必要があるとも思えないです。
(84:749)

湾岸戦争からイラク戦争の間に飛行禁止区域を飛ぶイラク機に米軍がアムラームを発射して外れまくった事実はありますか?

飛行禁止区域を飛ぶイラクの航空機に対する攻撃は数回あったと
記憶しておりますが米軍は基本的には撃墜したと認定した場合しか
公表しておりませんので報道された例では命中率50%以下になると
思います(AIM-120は複数発射が原則のようですので)
(91:13)
少なくとも、表に出て来ている文章で、そのような事を報告している物は皆無です。
(91:26)

視点追跡型近接AAMって何?

ヘルメットマウントサイトなどで、パイロットの視線を追尾してミサイルのセンサー視野外にある目標に
一旦ロックオン、位置データをミサイルに転送して発射、
発射後そっちに回ってミサイル自身のセンサーでロックオンしなおしてあぼーん。

一般に標的が側方などに移動する近接戦闘時に用いられる、赤外誘導ミサイルに使用される誘導方法です。
二波長、二次元画像認識センサーとともに、最新世代赤外誘導AAMに必須とされる能力です。
(95:system)


AAMの速度は速いものでもマッハ4-5の様ですが、今後はマッハ10などより高速を目指す方向なのでしょうか?

速度を上げると効率が落ち、射程が短くなります。AAMにはサイズ、重量の制限がきついので、それはなかなか無理。
現代のAAMが目指しているのは、ロケットモーター燃焼時間の延長であり、それによって得られる

終末誘導段階でのミサイルの機動性向上です。長射程で、しかもかわせないミサイル、が今のたしなみ。
(358:293)

空対空ミサイルはどの程度機体に接近したところで爆発するんですか?

また一般的に爆発した地点から半径何メートルくらいまでの領域に被害
が及ぶものなのでしょうか?

私の知っているAAMは、「外れる」と判断したら爆発します。
つまり、ミサイル側面に(強い指向性を持つ)光学距離センサを
備えており、これで距離を計ります。

距離が(ある閾値より小さくなって以後に)減少から増大に転じた時、起爆します。
直撃コースにある場合には「増大に転じる」ことがありませんので、
近接信管は作動せず、衝撃検知によって起爆します。

つか、最近のAAMはみんな直撃前提でロジック組んでいるはずで……
AAMの機動に比べれば、戦闘機でも止まってるようなものですから。
(True/False ◆gMVQehA6)

空対空ミサイルの射程とは具体的に何の距離を指すのでしょうか?

AB焚きながら逃げる相手に撃つのとマッハ2で真正面から突っ込んでくる相手に撃つのじゃ
大幅に射程が変わると思うんですが、どのような状態での射程なんでしょう?

航空雑誌などに書いてあるAAMの射程は、推定最大速度×推定モーター燃焼時間×2という式で算定されてる
また、母機の速度でAAMの速度やら射程が変化することはない

戦闘機は向かってくるAAMをロックオンして撃墜することは出来ますか?

不可能に近いくらい難しい。ミサイルは小さい。固体モーターもジェットエンジンに較べて熱源として小さい。
めちゃくちゃ対向速度が速い。対向時に熱源が隠れている。
赤外追尾のミサイルはほぼ不可能。
セミアクティブなら最終誘導フェーズで何とかなるかも。多分、機関砲系の対抗手段。
直接破壊することの技術的困難を考えると、妨害欺瞞手段はそこそこ役に立つからそっちが主になってる。
(365:166)

AAMはロックオンされて撃たれたら終わりと聞きますが、ミドルレンジのミサイルを射程一杯で撃ったとして、やっぱり回避は難しいのですか?


最近のアクティブAAMには、発射されたらほぼ絶対に逃れられない必中範囲が存在する。
その範囲内で発射されたらとても逃れられないだろう。
ただ、射程ギリギリで発射された場合は、相手から全速力で逃げればAAMの運動エネルギーを浪費させて、
回避できるかもしれない。

ただ注記しておくけど、近年のアクティブAAMの撃墜率は8割を超える。
運用側がしかるべき戦術にのっとって使用すれば、アクティブAAMからはまず逃れられない。
(363:157)

相手側は自機に正対? 横にビーム機動をとってる? それともケツを晒して逃げてるの?
この場合AAMの命中率は正対>ビーム機動>逃げる、になるけど、
他にも色々な戦術やら回避方法などが考案されてるから、一概には言えない。

イラク戦争だったか湾岸戦争では、イラク側の戦闘機がアムラームを随分回避したって話があるけど、
これも上記の有効射程一杯でミサイル発射されたらケツまくって逃げる、を繰り返したことによるもの。
はじめからまともに戦闘する気はさらさら無かった。初めから逃げる気でいれば、こんなこともできるよって程度。
まともに戦闘しようとしてたらアムラームにほとんど叩き落されていただろうね。
(363:158)

空対空ミサイルにはIFFは付いていないのですか?

特にサイドワインダーなんかはIFFが付いていないと、ドッグファイトにもつれ込んだときに味方を誤射する可能性が高いと思うのですがどうでしょうか?

ロックする時にIFFが作動するぜ。
その時点で僚機に気付かない方が駄目だろ。
(初心者スレ375:132)
そもそも敵味方識別は母機とそのパイロットが行うべきもので、兵器そのものに行わせるものじゃない。
ま、裏を返せばそういった完全自動の敵味方識別システムが存在してないって話なんだけど。
ミサイルってのはあくまでも「道具、攻撃手段」でしかないわけで、兵装の使用に関する判断は
パイロットが行わなければならない。
第一、ミサイルにIFF識別装置を組み込むスペースなんかほとんど無いし
(初心者スレ375:135)

AAMの弾頭で時折、指向性弾頭というのを見掛けますが、そのメカニズムはどうなっているのでしょうか?

前方の峡角の範囲に指向する物なのか、それとも任意の方向に指向できる物なのか、と言うのも併せてお願いします。
両方ある。高度なやつはレーザーレーダーで目標の角度をピンポイントしつつ、
ミサイルの回転と同調して一定の斜めアングルコーン内に成型済み破片を射出する。
そこまで高級でない場合は、極対称に、しかし最適のタイミングで射出する。
破片といっても、工場で作られたタングステンペレットやロッドを撃ち出すのが普通。
(502:675)

Ks-172みたいな長射程ミサイルは主流にはならないのでしょうか?

長くてもAIM-120Dの180kmくらいみたいですし。
大型で載せられる航空機が限られるとかステルスにする場合ウェポンベィとの兼ね合いが、
とかまずそういう問題があるが、一番の問題は「そんな遠くの目標をどうやって発見するんだ?」
ということ。
発射母機に強力なレーダーが付いてるか早期警戒管制機のバックアップがなければ狙う目標が
見つけられないようなミサイルは、事実上専用機の専用装備(F-14とAIM-54のような)に
なってしまうか、アメリカみたいなお金持ちの国しか運用できないお大尽装備となる。
なので、普及することはないだろう。
(531:595)

後ろ向けに撃てるAAMはないの?

戦闘機が後ろに敵に回り込まれたら弱いってわかっているなら、いい加減うしろに打てる武器を作れよ
ロシアのR-73熱源追尾ミサイルは、
ヘルメット装着照準器による高オフ・ボアサイト能力によって、
自機の真後ろへの照準・ロックオン・発射が可能。(極端な話)
(空自次期主力戦闘機スレ487:ぬこ ◆T3E65tDKhc)

戦闘機から後方発射できるAAMってないんですかね。

ドッグファイトの時に非常に有効だと思うんですが・・・相対速度とかの問題ですかね?
ある。普通は後方のターゲットを直接探知できないのでないけど、
Su-27以降にあるテイルブームはそのためについている

後ろ向け発射AAMはきちんとできてますが、実用化はもひとつ割が合わなくて実現してません。
旋回するのではなく、ベクタードスラストでちゃんと後ろ向きに動くのは下記の通り可能。
http://aeroweb.lucia.it/~agretch/RAFAQ/R-73.html
(325:56,159)

何故、AAM-4はアムラームの様に翼を切り詰めないのですか?


AAM-4はAIM-120に比べて大型のため,翼端を切り詰めると揚力が低下し,自重を支えきれなくなり性能が低下する.
AAM-4はAIM-120に比べてバランスも悪く汎用性に欠け,専用の指令送信機が無ければ性能が発揮できないなど,F-15J改専用AAMの域を出ない.
日本の兵器開発はこれに限らず,先見性が無く,その時のことしか考えずに兵器を開発してしまう.
開発途中で技術革新や事情の変化で求められる性能が変わっても,当初の計画が変更されないのが日本の兵器開発の現状.▲

軍事板
青文字:加筆改修部分

▼ ・バランスが悪いというのは主観ではなくソースがあるのか.
 ・専用の指令送信機を使用するのは,中間誘導における対妨害性能を優先したため.
 AMRAAMは中間誘導を捜索レーダーから行う(ためにOFPの変更だけで運用できるという利点はある)が,ERINTに捉えられやすいことが問題視され,AMRAAMの発展型(120DかFMRAAMだったか失念)では捜索レーダーと指令送信波の分離が検討されていた.

 上記事由から,指令送信機を分けたことはむしろ,日本の兵器開発の先見性の現われと取れないこともないのでは,というのは個人的な感想.

 【参考ページ】
http://www.warbirds.jp/town/door.cgi?no=62
 上記掲示板のsorya氏の書き込み参照.
(古い記事なので既に流れているが)

通りすがり@VOXX星 by mailform
青文字:加筆改修部分
(523:907)

AAMフェニックスの運用が、F-14に限られたのはなぜですか?

他の機種で運用する価値はなかったのでしょうか?
つうか元々あのミサイルはF-111Bへの搭載を念頭に開発されたもので、あれと
同程度の機体の大きさを持つ機体でないと、フェニックスミサイルを管制するための
AN/AWG-9レーダーシステムが搭載できない。

  • フェニックスミサイルは非常に高額。
  • その長射程・多目標対応性能を生かすには搭載機の索敵能力などが高いことが必要。
  • 爆撃機破壊用に大弾頭を積んだ大型ミサイルであるため、搭載力が大きくないとならない。
  • 運動性の高い小型機に対する対応能力が劣る(といわれる)。

こんな事情があって、大型爆撃機に狙われる機動部隊の防空用以外には、ちと割に合わない。
F-14以外には、F-111の艦載型に搭載することも検討されたが、これも同用途だわな。
イランが買ったのは、金持ちだったから高級車を売りつけられたんだろ。
F-14以外には、F-111の艦載型に搭載することも検討されたが、これも同用途だわな。
これは順序が逆。
F-111をファントムみたいな共通戦闘機にしようとしたときに、
艦隊防空戦闘機としてF-111Bが試作されたが重量過大で
米海軍は「使いたくない」と、F-111の開発で入手した要素
技術である火器管制装置AWG-9と、搭載ミサイルフェニック
スと、低燃費ターボファンエンジンTF30、そして加速性能と
哨戒時の巡航性能を両立させるVG翼を流用して、グラマン
に「もちっまともな機体にしてくれ」と作り直させたのがF-14。
AAMフェニックスの運用が、F-14に限られたのはなぜですか?
発注主である米海軍が、空母機動部隊を守る戦闘機を考えたときに、
ソビエトがアメリカ空母を相手にすべく開発した大型対艦巡航ミサイ
ルと、その発射母機を阻止したいな、相手も長射程だから遠くで撃ち
落としたいな、という注文を付けた。

その答えが搭載ミサイルとしてのフェニックス。守る対象が空母機動
部隊という極めつけのHVUだから、開発費も製造単価もみみっちい
ことは言うな、という代物。それを搭載する戦闘機であるF-14だって、
アメリカの大型正規空母でなければ運用できない特大サイズ。

上記の運用要求にしたがって開発製造されたため、撃ち込む標的、
あるいは守るべき対象が「米海軍が考えたのと同じくらいに高価」で
ないと、フェニックスは割が合わない値段のミサイルになってしまっ
た。なんで米海軍以外は飛行機マニアが国王をやった上に、倒産
しかかった製造会社のグラマンに国営銀行から融資までさせたイラ
ンくらいしか買うところがなかった。

元々フェニックスは、F-108(その後YF-12)に搭載する長距離AAM:AIM-47として開発が始まった。
その後 海軍のF6Dミサイリアー計画の2段式長距離AAMイーグルとそのFCSの流れもくみ、
AWG-9とフェニックスミサイルシステムとして完成、F-111Bに搭載される予定だったが F-111B自体がキャンセル。
その後継としてF-14が開発され、AGW-9とフェニックスも引き継がれた。
その後ADCのF-106後継にフェニックス搭載F-15が提案されたことが有るが、コスト面などから紆余曲折の後 結局F-16ADFが採用された。
だから運用しようとした機種は結構有る、が実現したのはF-14だけとなった。
(546:683-704)

空対空ミサイルを艦船に撃ち込んだ場合、効果はあるんでしょうか?

 シースパローで艦船を狙えるんですから可能でしょう。効果も5インチ砲弾
程度にはあるはずです。

NATOの演習で米空母がシースパをトルコ駆逐艦に命中させた事があった。
艦橋に命中し、上がってた艦長やらは死亡。

wikiより
ttp://en.wikipedia.org/wiki/TCG_Muavenet_%28DM-357%29
(350:182-194)

初めて空対空ミサイルが使われた戦争は?

空対空ミサイルが初めて実戦で使用されたのは
1958年、金門島上空の空戦で中華民国(台湾)空軍と中華人民共和国空軍の戦闘において。
この時台湾側の放ったサイドワインダーAAMが、世界で初めて実戦で使用された空対空ミサイル。

国民党軍はアメリカから供与されたAIM-9サイドワインダーを装備したF-86F戦闘機をもって
人民解放軍のMiG-17F(またはJ-5)と交戦、11機を撃墜した。

なおこの時不発のサイドワインダーが中国軍機に突き刺さったまま回収され、その不発弾は
中国経由でソビエトに提供されて早速コピ^ーが作られた。
これが東側の空対空ミサイルの祖。
(347:693,694)

赤外線のAAMは沢山ありますが、可視光線のAAMと紫外線のAAMがほとんど開発されていないのはどうしてですか?

航空機は紫外線は放出しない?
ジェットエンジンは紫外線も放出するわけだが。
実際、GEのF404-400エンジンはエンジンが燃焼していることを紫外線センサーで検知してから
アフターバーナー着火器を作動させる。

問題は効率よく燃焼排気を利用すると、紫外線はそう多量には放出されず、赤外域が主になること。
豊富に出ている赤外線(しかも翼前縁や機首からも赤外線は出ている)を利用せずに、
わざわざ少ない紫外線を狙うのは意味ないし、後ろからしか狙えないミサイルになったりもする。

画像認識が普及しているいま、可視光線も使えなくもないが、これは夜間は使えないし、
背景との識別も面倒。赤外単独、あるいは赤外2~多波長センサーが一番実用的ということになる。
(347:763)
航空機の出す紫外線をキャッチしてその存在を認識する物はあった様に思うが
それはミサイル発射警報装置ね。自機に向かってミサイルを発射されたときに、
高温のロケット排気から出る紫外線を検知して反応する。

赤外のもあるけど、地上には赤外源がたくさんあるから誤作動しやすい。
上等なのは紫外と赤外の2波長をチェックしてで作動するんだったと思う。
(347:779)

AAMの最小射程ってどういう条件で決まってるの?

ロケットモーターによる加速などで
弾頭のアーミングが外れるまでの距離

ミサイルは、不時の弾頭作動を防止するため、
弾頭の安全装置が外れるまでのシーケンスが設けられてます。
この間は、弾頭が作動しないので、その間に飛翔する距離が最小射程になってきます。

あと、そんなAAMが存在しているか知りませんが、
LOBL能力のないミサイルは、
管制誘導や指令誘導をしなければならない時間が、最小射程に関ってきます。
SAMの場合は、存在します。
(創作関連スレ39:数多久遠 ◆0rtxwIjHlI)

赤外線誘導AAMで地上目標を攻撃した例ってありますか?

やっぱり値段が高いから禁止されてたりしますか?
いい話を教えてやろう。
01式MATの試験のときに、赤外線誘導で熱源を備えた目標に向かって撃ったら、手前の熱せられたアスファルト道路
に向かって急降下したそうだ。
(346:緑装薬4 ◆8R14yKD1/k)
価格が高いのはAAMもAGMも一緒だから、それ故に禁止とかってワケじゃない。
AAMは装甲の無い航空機に損害を与えるのが目的の兵器だから炸薬の量が少なく、
装甲に対してはあまり効果が無いからね。
AAMではないけど、AGM-122サイドアームはAIM-9Cを改造した対地ミサイル。

米海軍のエースパイロットだったランドール・カニンガム大尉(当時)は
著書「Fox Two」の中で、サイドワインダーをトラックに命中させたと書いている。
(346:224,226,255)

日本のAAM-5のスペックに最大速度M3ってあったんですけど、これって母機がミサイルを発射したときの速度はプラスされてるんですか?

それともミサイルの速度だけ?
母機が仮にM2で飛行していてもミサイルの最大速度(上限)は変わりません
もっとも超音速飛行中に安全にミサイルを切り離せることがはっきりしている
戦闘機は今のところF-22しかありませんが

付記しておきますが切り離し速度(発射速度)は多くの場合、ミサイル側にも制限があります
AIM-9シリーズはM1以下(Xは資料がなく不明)、AIM-7はM1.2(1.5の資料もあり)のようです
(337:469,470)

自衛隊のAAMってベースになった物に比べて優れた点はありますか?

 雑誌ベースの情報ですが、AAM-1、AAM-2はベースとなった初期型サイドワインダー、ファルコン(どちらも自衛隊に導入された物)に比べ
少々の改善を施した物。
AAM-3は当時導入されていたAIM-9L/Mに対ししかなりオリジナルで、二波長シーカー等妨害排除に留意した物。
AAM-4(弾体はスパローベースと言えなくも無い)、AAM-5はほぼ完全オリジナルなミサイルだそうです。
性能はスペック上は同時代のAIM-120、AIM-9Lに比べ(交戦エンベロープ等)上回る事を謳っていますが、
ミサイルってのは実戦で使ってみない事には評価は下せないので、まあ未知数という事で。
(336:697)

オフボアサイト性能を有するミサイルは中間誘導はどう行うのでしょうか?

オフボアで発射する際は敵機がミサイルシーカー視野外となるでしょうから、LOALモードにするのだと思うのですが、
その際はミサイルシーカーが敵をロックするまでの中間誘導は何によってどう行うのでしょうか?
オフボアサイト性能を有するということは、シーカーがボアサイトに固定されておらず
たとえばレーダーに同期して、シーカーの向きを変えられるようなミサイル。
なので、発射前に目標を補足できないというわけではない。
その際はミサイルシーカーが敵をロックするまでの中間誘導は何によってどう行うのでしょうか?
AIM-9XやAAM-5、IRST-Tなどは中間誘導はない。
81式短SAM改の場合、レーダーもしくは光学追尾装置のいずれでも目標を追尾できるので、
状況に応じて有効な方法で目標情報を得られると思われる。
(587:379)

ホットローチンがランチャーから直接点火して飛び出す奴で、コールドローチンは一度落下してから点火する奴であってる?

その通りです。コールド・ローンチはランチャーから射出してから点火する。
だから射出分のスペースが確保されている必要があり、周りの兵装と干渉するおそれがあるのも困る。
なにかと制限が多いです。
(327:887)

空対空ミサイルは高速の戦闘機を撃墜できるのだから、戦車や軍艦も攻撃できると思えるのですが

実際に空対空ミサイルで対地対艦攻撃をすることってあるのでしょうか
基本的にありません。
補足をば…
http://mmsdf.sakura.ne.jp/public/glossary/pukiwiki.php?AGM-122
地上のレーダー施設を破壊する事を目的とする対レーダーミサイルには、サイドワインダー、
スタンダードといった対空ミサイルをベースとしたものが存在します。
基本的にレーダーは脆弱な電子機器類を剥きだしにして設置しなければならないため、対空
ミサイルで使用する弾頭であっても、十分にダメージを与える事ができるためです。
(631:526,527)

最近のサイドワインダーはIR画像認識だけど、センサーの前にスリット入りの円盤を回す方式から、CCDとかのCMOSセンサーに切り替わったってことで良いんですよね?

点センサー + 各種フィルター

線状センサー + 走査装置

面状センサーで画像認識

AIM-9X は focal plane array を使用しており、おっしゃるとおりCCDの類です。

注: focal plane array は一般的にはカメラのCCDのように正方形に近い受光部で、
静止対象が相手であれば走査の必要なく画像が得られる。

しかし中には線状に近い細い「plane」を走査して画像を得るものも含まれるので注意。
解像度や感度を得るために敢えてそのような作り方をすることがある。
高精細で正方形にするより、それを短冊に小さくしたものの方が素子としての歩留まりがよく、
ノイズも入りにくい。あとは走査機構、走査時間が必要なこととのバランス。
(304:222-223)

AAMって大体前の敵しかロックオン出来ないみたいですがなんで何でしょう?

そしてHMD付けるとなんで後もロックオンできるんでしょう?
旧世代のIR-AAMは基本的にミサイル自体の弾頭の赤外線シーカーで目標となる熱源を捕捉しないと
照準(ロックオン)できないので、ミサイルは前向きに装着するのが普通だから当然前方の目標しか
捕捉・照準できない。
後ろ向きに装着したら空気抵抗が増えて発射母機の性能が落ちるし、自機のエンジンの発する熱や
排気熱でマトモに目標を捉えられなくなる。

最新鋭のIR-AAMはミサイルに「まず発射されたらこの方向へ飛んでいけ、そしたらその後で指定した
目標を捕捉、攻撃しろ」って命令をインプットできるので、ミサイル自体が目標を捉えられない
状態で発射できる。
HMDに目標のデータを表示する、という形で「ミサイル自体からは見えない」目標をパイロットが
選択することができるわけやね。
(645:428)

AMRAAMはもし曳航式のジャマーを使われたら騙されてしまうのでしょうか?

ECCM能力(対電子妨害対抗能力)にも優れており、仮に発射後ジャミング(電波妨害)を受けた場合、
その電波の発信源へと誘導されるようになっている。またチャフによる妨害にも強いとされる。
とだけありましたが、
HOJ(Home on Jam:妨害源誘導)では、当然ながら
相手の電波源の「方向」のみを頼りに誘導するために、
命中率は低下する。相手のレーダー波のみでは距離
の情報が得られないから。

曳航式ECMに対してHOJが働いた状態なら、確かに
ポッド側に命中するだろうけど、最終誘導もすべて妨害源
に突っ込むだけなのか、最後はアクティブレーダーを使う
のかは調べただけでは判らず。
(300:478)

ロシアのR-27TとR-27TEのシーカーの探知距離について教えてください。

下記サイトを参照されると良いでしょう。表記がシーカー有効距離、迎撃有効距離、
入り乱れているので解読が必要ですが、基本的には最初のリンク先を参考にし、
よく内容を理解してから残り二つのリンク先を参照して下さい。最後のリンク先で
R-27Tで正面14km、R-27Tで18km(追尾では各30km, 45km)と示しているのが
センサー自体のロックオン可能距離と思われます。
http://www.x-plane.org/home/urf/aviation/text/missiles/aam.html
http://www.aviapedia.com/forum/archive/index.php/t-473.html
http://www.warfare.ru/?lang=&linkid=1668&catid=262 (重い)
(670:system ◆systemVXQ2)

AIM-4ファルコンの命中率はどれくらいだったんでしょうか?

初期型のGAR-2Aの試験では、3~6発を一斉に発射する試験が50~100回に
渡って行われ、目標の80~90%を撃破した、と米空軍自身が言明しています。
但し、標的は、QB-17、QF-80(5~7機)、Matador(10~12機)ですが。
なお、GAR-1とGAR-2Aを併用した場合も同程度の命中率とされています。
(273:眠い人 ◆gQikaJHtf2)

蛇足というのもおこがましいのですが、
なぜかAAMもSAMも命中率は常に50~90%(1960~70年代)
75~90%(1980~90年代)、最近では90~95%がお約束の数字で、
実はこれは要求仕様のコピペに過ぎないと思うわけです。

では実戦ではと言うと、実はベトナムと中東戦争以外では
数を取れるほど十分なミサイルの応酬はなく、しかも
ベトナムも中東もそれぞれのローカルな要素に縛られている。
もともと命中率というもの自体、ケースバイケースとしか言えないもので、
つまりは機敏に動かない標的には割と当たるミサイルらしい、程度に考えるのが適切かと。
もっともそれは十分有効だったと言うことですが。
(273:932)

AAMの射程は長ければ長いほど有利だと思うんだけど

AIM54フェニックスが(F14退役とともに)退役したのはなぜ?
確かにAAMの射程は長ければ長いほど有利なんだけど、長射程の兵装は
当然遠方の目標を補足/追尾/照準するための高度な火器管制システム
が必要になる。
そうなると例え電子技術が進歩したとはいえ当然大きく複雑な機体になっちゃう
わけで、そうまでしてまで狙わなければいけない目標がなくなってしまったから。

フェニックスの目標とすべきは空母を狙ってくるソビエトの長距離爆撃機と、それ
から発射される大型対艦ミサイル(かなりの確立で核弾頭付き)だったので、
イージスシステムを搭載した防空艦が整備された今となっては、航空機にそれらを
目標とするミサイルシステムを搭載する必要性が薄い。
そして、フェニックスがそうであったように、長射程の対空ミサイル(必然的に大型
になる)は、機動性が低いので高度な回避機動ができる目標を狙うには苦しくなる。
つまりは普通の戦闘機には使い辛いわけ。
なので後継の必要性を感じてもらえなかった。

ロシアでは早期警戒管制機を狙うために長射程大型対空ミサイルを研究/開発している
けれど、アメリカにはそういった目的用途も乏しく(常に早期警戒管制機が戦闘機部隊
をバックアップしているような軍隊はアメリカくらいだ)、後継を開発する動機が
アメリカにはない。
(256:371)

最近の空対空ミサイルに実装されているLOAL能力というのは実用性のある機能なのでしょうか?

Lock On After Launchは、発射前にミサイル以外のセンサーで標的を捕捉しており、
その位置データをミサイルに伝えてから発射することで機能するのが普通です。

ですから、敵機を横目で見ながら発射しても、ミサイルは慣性操縦を用いて、母機の火器管制から
インプットされた敵機の未来位置に向かい、自分のセンサーでロックオンします。

LOALというと新しそうですが、AMRAAMなどの中距離、あるいは長距離ミサイルでは
ミサイル自身のセンサーが働くのは終末段階ですから、これらもすべてLOALということになります。

発射機の側でもロックオンする前に適当に「そっちに」発射しといてパイロットが急いでロックオンし、
修正情報を送ってさらに指向させる、というデータアップリンクによる使用方法も研究されているようです。
なんかだめっぽいけど。
(167:95)

F-35にAAM-4/5、ASM2/3は使えるのでしょうか?

使えない場合、日本は何のミサイルを導入するんですか?
使えないし、使えるようになる見込みも無い
日本がF-35にAAM発射機能を求めるならAIM-120を輸入するしかない
(俺初質スレ50505:484)
AAMに関しては「使える」とも「使えない」ともまだ確定してなくて、>>484のような見解もあれば、
「ソフトウェアやランチャーの問題なので可能」(AAM-4はサイズの問題があったかも)という見解に分かれる。

メーカーが何を売りたいかによって見解が変わるのではないかという見方もあって、まだ確定とは言えない。

ASMについては外部パイロンに搭載はできるが、これもソフトウェアが適合するのか断言しかねるので、
ヘタすると昔のシーハリアーみたいに哨戒機からのデータリンクで発射するしか無いとかありえる。
(俺初質スレ50505:486)

日本の空対空ミサイルが二流だったりするのでしょうか?

2流かどうかはともかく、AMRAAMの採用を見送って独自の99式空対空ミサイルを採用していたりするのは本当。
ただそれが実戦でどう転ぶかとか、高度な軍事通信システムがどうなのか?とかは、なかなか組織外の専門家や
軍事マニアにはただしい評価をしろってのも限界がある。
(俺初質スレ50505:967)
自衛隊は割と秘密主義で、あんまり情報を出さない。
ていうか、海外に売り込まないからあちらの軍事組織やシンクタンクに
営業したりしないから、自衛隊の装備の評価って非常に低い。

AIM-54フェニックスミサイル他に搭載出来そうな機体は無かったのですか?

理論的に可能な機体があれば教えてください。
F-15N(計画のみ)
他にF-111Bも、搭載しようと思えば可能だったと思われる
(もともと‐54の「先代」に当たるAAMを搭載予定だったので)

  • 54Bはミサイル側の問題というよりも、運用には専用のFCSを必要とすることが問題で
他機種には搭載されなかった

まぁ今から振り返ると、能力的な問題も大きかったんだろうと思う
(数少ない実戦で全弾発射して全弾ミスとか)
(俺初質スレ436:56)





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