妻が発見! 電子書籍リーダーに欠けてるもの。

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    妻が発見! 電子書籍リーダーに欠けてるもの。

    個人差はあるとおもうけど、なるほどです。

    以前「リブリエ vs Kindle eBookの王者はどっち?」でも紹介したソニーの電子書籍リーダー端末「LIBRIe」を去年のクリスマスに妻にプレゼントしました。一方アマゾンから発売された「キンドル(Kindle)」について、妻は醜いと評価してます。こういう何時間も見つめるガジェットは、デザイン性が大切ってことですね。

    プレゼントしてから、たまに妻と電子書籍リーダーについて話すのですが、経験に基づいた彼女の感想はGOODでした。自分でも思ってもないものを恋しく思うことを発見したようです。本物の本にあって、電子書籍リーダーに無いもの。

    それは、本の香りでもなく、質感でもなく、ページをめくる感覚でもありませんでした。もちろん、多少はあったらいいなーと思うけれど許容範囲。それとは比にならないぐらい、恋しく思ってしまったものがあったそうです。なんと、本の厚さでした。この厚さという触覚フィードバックが無いと、どのぐらい読んだのか? あとこの先どのぐらいの物語が残されているのか? を感じることができず、不安になるそうです。例えば、『プライドと偏見』を読んでいて、Mr.ダーシーとリズが関係を築きはじめるために、十分なページ数はあるの? とか。

    それまでは気付かなかったけど、本の厚さを手で感じたり、しおりを挟む時や外す時に実は無意識に、「あとこれぐらい」とか「これぐらい読み進んだんだよ」という合図を感じとっていたんですね。確かに、残りページが薄くなってくるとクライマックスだな! と気持ちも変わってきますよね(短編集はちがうかも…)。もちろんリーダーのスクリーンにも、ページ数は表示されています。でも、同じじゃないんだそうです。

    私は彼女のリアクションは、シンプルで意味深いものだと思いました。でも、この小さなディテールはイーインク社が必至になっても解決できるようなことではないけれど。私たちの世代が紙を知らない子どもに道を譲る場合、きっと業界がホームシックな読者の問題を解決してくれるかも!? って難しいかぁ。

    MARK WILSON(原文/訳:junjun)

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