調査当日の金曜、アキバ各ショップでGeForce 7800 GT搭載グラフィックスカードの販売が始まった。価格は5万円前後で、各製品の在庫はやや少数。
今回登場した各社モデルはPCI Express x16対応で、コアクロックが7800 GTXの30MHz減となる400MHz、メモリクロック1GHz。VRAM 256Mバイト、DVI×2、TV-OUT×1、SLI端子を備えるなど、基本スペックはほぼ共通。
入荷したクレバリー1号店は「7800 GTXの下位モデルといってもスペックの差はわずかです。しかし実売価格で約2万円安価となっており、なかなかお値打ちだと思いますよ」と話す。
なおこのGeForce 7800 GT搭載モデル、一部ショップでは「出ます」といった告知が、さらにそのごく一部では販売が木曜より開始されていた。某ショップは「代理店からとくに販売日指定がなかったこともあり、入荷後店舗サイトで告知を開始し、店頭にも出しました。その直後に代理店へメーカーから注意があったようで、すぐに下げましたが……」という。
じつは、GeForce 7800 GTは米国で11日に発表。国内では時差の関係で12日0時から発売できる契約だったのだという。
数年前のアキバといえば、CPUやグラフィックスカード、マザー製品のフライング販売は当たり前で、名物でもあった。情報解禁日の2日前から店頭に並んでしまうことも珍しくなく、メーカーによるプレスリリース直前の製品が見つかることもしばしば。ところが最近はフライング販売そのものもあまりなされず、フライングがあったとしてもさほど影響がない製品群の場合が多い。ましてやCPUの主力モデルともなるとまず見かけない。
あるショップは「メーカーによる“フライング販売を監視する目”がここ数年ですごく厳しくなっています。今では1日早く出すと必ず見つかります。店としても活気が出るし、ユーザーの期待もあるのは重々承知なのですが、当然重いペナルティがあるので、危険な賭けはしないような傾向になっていますね」と実情を漏らす。
それでもごくたまにフライング販売があるのは「隙を見てフライングを狙うショップや代理店は今も確実にあるから」(某ショップ)なのだとか。同ショップは「代理店がメーカーから“○日まで売ってはいけない”と“明言”されていなければ、分かっていてもショップに何もいわずに卸してくれることがあります。ショップや代理店が後でメーカーに注意されても“明言されなかった”といえる余地ができるわけです」という場合があるからだという。
もちろん一般アキバユーザーが、“明言”なしの製品がいつ発売されるかを嗅ぎ分けるのは限りなく困難なわけなのだが。
製品 | リードテック「WinFast PX7800 GT TDH」 |
入荷ショップ | |
クレバリー1号店 | 4万8268円 |
高速電脳 | 4万9800円 |
T-ZONE.PC DIY SHOP | 5万1800円 |
製品 | MSI「NX7800GT-VT2D256E」 |
入荷ショップ | |
高速電脳 | 5万2800円 |
T-ZONE.PC DIY SHOP | 5万2880円 |
製品 | ASUS「Extreme N7800GT」 |
入荷ショップ | |
ドスパラ秋葉原本店 | 4万9680円 |
製品 | 玄人志向「GF7800GT-E256HW」 |
入荷ショップ | |
クレバリー1号店 | 4万8268円 |
高速電脳 | 4万9800円 |
製品 | InnoVISION「GF 7800 GT W/256MB DDR3 VIVO」 |
入荷ショップ | |
高速電脳 | 4万8800円 |
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