スマホ向けの充電器やモバイルバッテリー、ポータブル電源などを手掛ける中国・深センのUGREENが、2024年から「NASync DXP」シリーズという製品でNAS(ネットワーク・アタッチド・ストレージ)市場に参入しているが、ついに日本国内にも正式に製品を投入する。
既に2月14日からクラウドファンディングの「GREENFUNDING」で支援(実質的には購入)の受け付けを行っており、5月中旬から順次発送予定となっている。
PC周辺機器メーカーでも、エンタープライズ向け製品のメーカーでもない、いわばスマホ周辺機器メーカーが送り出すNASは、いかほどのものか。今回は4ベイモデル「DXP4800 Plus」の実機をチェックしてみた。
今回、日本国内にはCES 2024にて発表された「NASync DXPシリーズ」のうち、HDDの搭載数の違う以下の3モデルが投入される。基本的な仕様は以下の通りだ。
DXP2800 | DXP4800 Plus | DXP6800 Plus | |
---|---|---|---|
HDD搭載数 | 2台 | 4台 | 6台 |
M.2 SSD搭載数 | 2台 | 2台 | 2台 |
内蔵ストレージ | eMMC 32GB | NVMe SSD 128GB | NVMe SSD 128GB |
CPU | Intel N100(4コア・4スレッド) | Intel Pentium Gold 8505(5コア・6スレッド) | Intel Core i5-1235U(10コア・12スレッド) |
メモリ | 8GB(空きスロットなし・最大16GB) | 8GB(空きスロットあり・最大64GB) | 8GB(空きスロットなし・最大64GB) |
ネットワークインタフェース | RJ45 2.5Gbps | RJ45 2.5Gbps・10Gbps | RJ45 10Gbps×2 |
映像出力 | HDMI(最大4K解像度) | HDMI(最大4K解像度) | HDMI(最大8K解像度) |
販売価格 | 5万5880円 | 9万9880円 | 16万9880円 |
HDDを搭載できる数以外にも、CPUやネットワークインタフェースの数、最大通信速度に違いがある。映像出力に対応している点もNASync DXPシリーズの特徴で、詳しくは後述するがNASに保存された写真や動画を外部ディスプレイやTVに表示する機能を利用できる。
ある程度、PCに詳しいユーザーに向けた話にはなるが、どのモデルも搭載しているCPUがIntelの第12世代Coreシリーズ、またはその派生となるSKUを採用しているため、一般的なNASキットに比べると高性能だ。
メモリやM.2 NVMe SSDの増設も可能なので、ただのデータ保管用途ではなく、ホームサーバとしてさまざまなサービスやアプリを追加して使うヘビーな用途にも耐えられるだけの拡張性がある点もうれしい。
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