【ローマ共同】ギリシャで50人以上の死者を出した列車事故から2年となった28日、首都アテネなど各地で大規模なデモがあった。政府に鉄道の安全対策強化を訴え、数十万人が抗議に加わった。一部が暴徒化し、警察と衝突した。ギリシャメディアなどが報じた。
アテネ中心部では、警察に向けて火炎瓶が投げられ、警察側は催涙ガスなどを使った。搬送される人も相次いだ。ミツォタキス首相は交流サイト(SNS)で、鉄道の安全確保に向けて努力を続けると約束した。
事故は2023年2月28日にギリシャ中部ラリサ近郊で発生。アテネから北部テッサロニキに向かっていた旅客列車と対向してきた貨物列車が衝突し、死者は57人に上った。