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01Booster、大手とスタートアップ橋渡しのプロ集団

連載
大手に訊くスタートアップ支援の狙い

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 大手企業によるスタートアップ企業への支援が加速している。直接的な投資や協業だけでなく、ピッチイベントの開催、イベントへの協賛、インキュベーションプログラム、アクセラレータープログラムの実施など。大手企業は何を狙い、スタートアップ企業へと近づくのか。

01Booster 第1回(全4回)

 いま大手企業によるスタートアップ支援を通じたオープンイノベーションが活発化してきている。しかし、ベンチャー企業とのパートナーシップの経験やノウハウが少ない場合、具体的な成果を上げるまでのハードルはかなり高いのも事実だ。そこで今回は視点を少し変えて、オープンイノベーションを成功に導くためのヒントを得るべく、大手と中堅企業と起業家との事業共創を実現するプロ集団である“01Booster(ゼロワンブースター)”の鈴木規文代表取締役に話を訊いた。

“大手企業出身起業家”が集い、事業共創を本格化

 01Boosterは、国内の有力企業によるコーポレートアクセラレーターの運営をはじめ、東京の東麻布に立地する起業家シェアオフィス“01Garage”の運営、シード~アーリー期のスタートアップへの投資事業など、幅広い切り口からベンチャー支援事業を展開する。同社の誕生の経緯も非常にユニークだ。もともとは国内外のビジネススクールの卒業生達がビジネスプランを持ち寄ってディスカッションし合う、ワークショップ活動からスタートしているのである。その後、初期メンバー全員が大手企業を辞めて独立起業したことから、それぞれの相互支援拠点となるべく鈴木氏らが2011年に立ち上げたのが、01Boosterだ。

 鈴木氏は言う。「私を含めて創業、運営メンバーのほとんどが大企業で10年以上の勤務経験があり、またそこで新規事業開発を経験し、さらにベンチャー起業そしてIPOやM&Aによる事業売却までを併せて経験しています。こうしたVC(ベンチャーキャピタル)やアクセラレーター運営企業というのは、日本では他に類を見ないでしょうね」

 設立後しばらくは、運営メンバー達はそれぞれが手がける事業を主にしていた。しかし、やがて01Boosterの事業が本格化してくると、こちらを主へとシフトしていったのである。こうして“事業創造アクセラレーター”を標榜する現在の01Boosterのかたちが整っていった。

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