大正ロマン花開く東京を舞台に、陸軍少尉・伊集院忍と女学生・花村紅緒の恋物語をコミカルかつドラマティックに描く少女漫画『はいからさんが通る』(原作・大和和紀)。今年、連載終了から40周年を迎えた本作が、宝塚歌劇団により舞台化され7日、「梅田芸術劇場シアター・ドラマシティ」(大阪市北区)で開幕した。 宝塚歌劇団花組の男役スター・柚香 光(ゆずか・れい)の外部公演初主演作ということもあり、すごい熱気に包まれた場内。冒頭のナンバーで全キャラクターが揃ってポップに歌い踊ると、大きな歓声が沸き起こった。 紅緒に優しい目線を送る伊集院役の柚香 やんちゃなおてんば娘・紅緒を豪快に演じる華 物語は、演出家・小柳奈穂子が原作の名場面をうまく抽出し、劇的な終盤まで流れるような展開。シベリア出兵や関東大震災、女性の社会進出などを盛り込み、歴史大河ドラマとしても見応えたっぷり。さらに、桜の木の下での少尉と紅緒の出会
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