7月17日、ジャストシステムは「働き方改革に関する実態調査【イマドキの働き方編】」を発表した。 調査によれば、労働生産性という言葉について「詳しく他の人に説明できる」と回答した人は8.2%。「知っているが、詳しく説明できるほどではない」は27.6%であるから、曖昧に知っている人を合わせても35.8%である。基本的に仕事の内容は、人によって異なる。よって、生産性を向上せよと言われても、その仕事に従事する人たちが生産性の意味を知らないというのでは、うまくいくはずがない。 それに加えて、この調査も少しおかしい。給与と働きやすさのどちらが重要か、などと質問しているのだ。給与の高さと働きやすさは、負の相関にはない。むしろ、働きやすい会社でこそ生産性が高くなり、よって給与も上がるというものである。 労働生産性とは、一定の労働時間あたりの生産量(生産額)のことである。労働生産性が高いということは、あまり
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