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ソ連に関するaegis09のブックマーク (15)

  • いろいろクドい話 » 幻の東部戦線 38 (「文化の壁」)

    「嵐」演習は東側諸国軍が初めてワルシャワ条約機構統一軍として連携を試みた場でもありました。そのため、ソ連軍だけでなくポーランド軍、東ドイツ軍、チェコスロバキア軍などで構成される多国籍軍が一体となって西ヨーロッパへの電撃戦を戦うために必要な改善点も数多く確認されています。 何よりも痛感されたのは統一軍内でのコミュニケーションの悪さでした。NATO軍と比較してワルシャワ条約機構諸国軍の通信装備は貧弱で、平時の指揮所演習であるにも関らず、作戦の根幹となるソ連軍の各野戦軍司令部同士の連絡さえ中断しがちでした。機材の数と質が大幅に劣っており、実戦となればどんな事態となるか想像できない、というハード面の貧弱さも大問題でしたが、さらに深刻なのは「文化の壁」でした。 将校なら多少なりとも英語が通じるNATO軍と異なり、東ドイツ軍将兵はロシア語の会話能力がほとんどありません。方面軍司令部レベルの参謀将校でも

    aegis09
    aegis09 2012/07/03
    ”もし1個野戦軍ごとに35発前後の小型核弾頭を配備して、それでも足りないのならもっと配備すればよい、という明快な発想をするのがソ連流火力主義という「文化」の特徴でした”
  • いろいろクドい話 » 幻の東部戦線 37 (「嵐」演習は何を無視していたか?)

    「嵐」演習にはいくつかの約束事があります。あえて考えずに済ましている問題があるということです。その筆頭は西ヨーロッパの同盟国が崩壊するのをアメリカが単純に受け容れるという前提です。全面核戦争ではあるものの、ヨーロッパ戦域限定戦争に留まり、米ソがお互いの土を叩き合う想定がありません。電撃的な侵攻作戦で西ヨーロッパを一気に占領するところまでが「嵐」のシナリオでした。 次に無視されているのがアメリカ戦略空軍による核攻撃への対処です。一応想定されているものの、これも曖昧な形で済まされています。ソ連軍の現状では有効な対抗手段が無いからです。そしてもう一つの約束事は電撃戦を実現する原動力となるワルシャワ条約機構統一軍が装備する戦術核兵器が未整備である点です。ソ連軍の核兵器配備は1949年の原爆実験成功、1953年の水爆実験成功に続いて1954年から空軍への核爆弾配備が開始されていますが、地上軍や海軍

  • いろいろクドい話 » 幻の東部戦線 36 (ワルシャワ条約機構統一軍の「電撃戦」)

    「嵐」演習で検証された西ヨーロッパ侵攻作戦とはひと言で言えば核攻撃の成果を最大限に利用した電撃戦でした。パリまで10日で到達するという破天荒なシナリオに現実味を与える従来にはない要素とは核兵器のみが達成できる一瞬の大規模破壊が生み出すショック効果そのものでした。通常爆弾を用いた戦略爆撃が何ヶ月もかけて達成する仕事を一日で仕上げ、野戦重砲兵が何日かを費やして成し遂げる破壊を一瞬で実現することで生み出された衝撃を利用して無人の野を行くように進撃すること、またはそのような戦いが可能か否かを確かめることが「嵐」演習の目的でした。 最初の核攻撃はアメリカ軍から行われます。ただアメリカ軍の攻撃は既に警戒態勢にあった在東ドイツソ連空軍の偵察機によって即時に察知され、戦闘態勢にあったソ連軍はアメリカ軍の攻撃とほぼ同時に核攻撃を実施します。ただ「嵐」演習の「全面核戦争」とはあくまでもヨーロッパ戦域での全面核

  • いろいろクドい話 » 幻の東部戦線 35 (西ヨーロッパ侵攻作戦 「嵐」)

    1950年代を通じてソ連の核兵器開発は試行錯誤を繰り返しつつ促進されていましたが、その核兵器を実際の戦争でどう使うか、という研究も同じように試行錯誤を繰り返しています。原子爆弾を手に入れたけれども、それを実際に使うためのドクトリンが確立されないまま兵器の開発が進んで行くのがこの時代のソ連軍備の特徴でした。 核爆弾は第一次世界大戦以来、脈々と受け継がれて来た空軍の理想を実現する大規模破壊兵器でしたが、西側に包囲されているソ連には爆弾を敵国の頭上に届ける運搬手段がありません。なりふり構わずB29をコピーしたり、ジェット爆撃機の開発を急いだり、ロケットの研究を進めているのは存在しない運搬手段を手に入れるための必死の努力でもありますが、そこへ突進できたのは戦略爆撃の理想はどんなものなのかという点では疑念が無かったからでもあります。理想的な空軍はどんな戦争をする軍隊なのかは1920年代以降、世界各国

  • いろいろクドい話 » 幻の東部戦線 33 (東部戦線の向こう側はどうなっていたか?)

    第二次世界大戦で疲弊し切った西欧諸国が殆ど紙の上だけの同盟を組んだものの実力が伴わず、大戦中に動員した大軍を復員させて軍備を縮小したアメリカもヨーロッパの地上戦への介入に消極的な態度をとった結果として、第二次大戦で敵国だった西ドイツが西欧防衛の矢面に立つまでの紆余曲折の10年余りの間、「幻の東部戦線」の向こう側、すなわちソビエト連邦ではどのような戦争計画が立てられていたのでしょう。 175個の第一線装備師団を擁し、各方面で同時に侵攻作戦を実施する能力があると見積もられていたソ連軍ですが、少なくともスターリン時代に西欧への具体的な侵攻作戦が構想されたことは一度もないと考えられています。ソ連崩壊後の情報公開でもこの時代の戦争計画については殆ど史料が表に出ず、主に東欧諸国の軍事関係史料によって判断する以外にありませんが、少なくとも1950年代までの戦争計画および軍事演習はすべて西側からの社会主義

  • 兵器開発における『東側』の恐ろしさ

    |日0☆TK @kyuumaruTK なんで74があんなとんがった性能(状況によるが90基幹戦闘団に対抗可能)なのかっていうとそういうT72の脅威を知りながら当時の技術では90を造れない現実との摺り合わせなのだ。 2012-01-17 20:50:37 ヴィンセント @type96agl しかし東側は、品質や信頼性の面に問題をかかえており、これはハイテク兵器に顕著である。逆に小銃のようなローテク兵器は、採用国/団体が多い。@kyuumaruTK: すんげぇ忘れがちだが、戦車も制空戦闘機もミサイルも、『西側が優れてる』んじゃなく、『東側が先に実用化し、西側が後追い』 2012-01-17 20:57:40 |日0☆TK @kyuumaruTK 大体にして、東側で第二世代に当たるのはT55やその後任のT62である。 ロールアウト年代だけで見てるとおかしなことになる。 なんでM1が105mmで見

    兵器開発における『東側』の恐ろしさ
  • 榴弾砲の直射ネタ・『火力は正義』な赤軍ドクトリンの由来

    壕野一廻@遠野 台04 @Type10TK @ki84type4 冷戦期にはWWII当時ほどの火力集中は戒められていたそうですけどね。米軍の格来援前に決着を付けるためには集中させる時間が惜しい、とか。もっとも、その代わりに頑強な陣地に対する砲兵の直接照準射撃のような西側では考えられない運用もしたりするそうですが。 2011-10-23 20:18:53 四式戦闘機 @ki84type4 当時ドイツじゃ砲兵士官はブルジョアの仕事で貴族のものではなかったし、フランスでも貴族の花形は騎兵で砲兵なんて片言のフランス語しかできないコルシカ人が潜り込める程度だったんだと思う。そう考えると、マルモンって形に囚われず柔軟な思考ができる、なかなか目端の利く奴だったのかもしれない。 2011-10-23 20:19:07

    榴弾砲の直射ネタ・『火力は正義』な赤軍ドクトリンの由来
  • 「レベル7は過大評価だ」ロシア専門家 - 社会ニュース : nikkansports.com

    政府が12日、福島第1原発事故の深刻度を国際評価尺度で旧ソ連のチェルノブイリ原発事故並みの「レベル7」に引き上げたことに対し、ロシアの専門家らからは「過大評価だ」などと疑問の声が上がった。タス通信が伝えた。 国営原子力企業ロスアトムのノビコフ報道官は「当初の評価(レベル4)は低すぎたが、今度は振り子が逆に振れ、高すぎる」と指摘。事故発生時に深刻な健康被害が出ていないことなどを理由に、レベル5より高くはないとした上で、レベル評価を含む政府の対応をこれ以上非難されないための政治的判断との考えを示した。 ロシア科学アカデミー原子力エネルギー安全発展問題研究所のアルチュニャン副所長は、福島の事故で住民が浴びている放射線量は、日常生活で自然環境から受ける量の10分の1程度であり「健康への影響から判断すればレベル4にも届かない」と述べた。(共同) [2011年4月12日22時59分]

    aegis09
    aegis09 2011/04/18
    福島さんがレベル7になっちゃうと、当然レベル見直したほうがって話が出てきてチェルノブイリ先輩がレベルアップしちゃうもんね・・・
  • スプートニク2号 - Wikipedia

    スプートニク2号(スプートニクにごう、ロシア語: Спутник-2)は、ソビエト連邦が1957年11月3日に打ち上げた人工衛星・宇宙船である。イヌを乗せており、世界初の宇宙船となったものである。この成功により有人宇宙船の可能性が開けるものとなった。 1957年10月4日打ち上げのスプートニク1号に続くスプートニク計画における2つめの機体である。衛星の体は円錐形で、質量はスプートニク1号より大幅に重い508kgに達した。船内には「ライカ」という名のイヌが乗せられていた。この他にもガイガーカウンターや2台の光度計などの計測器も搭載していた。 スプートニク2号はライカを乗せるために宇宙船として気密が保てるようになっており、内部に生命維持装置を備えていた。地上への帰還は当初より考慮されず、大気圏に再突入し安全に着陸するための装備はなかった。計画では打ち上げ7日後の餌により安楽死がされる予定で、

    スプートニク2号 - Wikipedia
    aegis09
    aegis09 2011/03/30
    スプートニク2号に乗ってた犬って死んでたんだ…。知らなかった…。
  • 産経新聞社説 【主張】「対日戦勝日」制定 歴史の歪曲なぜ抗議せぬ (1/2ページ) - MSN産経ニュース - finalventの日記

    第二次大戦の降伏文書に日が調印した9月2日を、「大戦終結の日」とする法案がロシアで成立した。旧ソ連による日ソ中立条約を破っての対日参戦や、北方領土の不法占拠を正当化するもので、断じて受け入れられない。 ところが驚くべきことに、武正公一外務副大臣は「対日戦勝」などの表現がないとしてロシアに抗議しない考えを示した。岡田克也外相も懸念の意を伝えるにとどまった。これではロシアの思うつぼだ。 日の終戦記念日は9月7日。

    産経新聞社説 【主張】「対日戦勝日」制定 歴史の歪曲なぜ抗議せぬ (1/2ページ) - MSN産経ニュース - finalventの日記
    aegis09
    aegis09 2010/07/28
    ”日本の終戦記念日は9月7日。”/沖縄戦沖縄守備隊がアメリカ軍に降伏調印したのって9月2日よりも後だったのか・・・。知らなかった・・・
  • 田中克彦「ノモンハン戦争」(岩波新書) - mmpoloの日記

    新聞に載っている岩波書店の今月の新刊の広告に、岩波新書で「ノモンハン戦争」というのがあった。あれってノモンハン事件じゃなかったっけ、くらいに思ったがとりたてて読みたいとは思わなかった。でも一応著者を確認したら田中克彦だった。モンゴル語が専門の言語学者で、田中のどのも興味深く読んできた。ほとんどすべての著書を読んできただろう。そういう著者は、ほかにスパイ小説のジョン・ル・カレ、ポーランドのSF作家のスタニスワフ・レム、作家の金井美恵子、画家でエッセイストの野見山暁治など数える程度だ。 仮にノモンハンだって、田中克彦が書いているのなら読むに決まっている。そしたら、朝日新聞の6月25日夕刊に「ノモンハン戦争とは何だったのか、奪われた民族統合の夢」と題された田中克彦の署名原稿が掲載された。 ここに1枚の写真がある。左に見えるのは満洲国の、右はモンゴル人民共和国の国旗である。撮影された日付は、19

    田中克彦「ノモンハン戦争」(岩波新書) - mmpoloの日記
  • Amazon.co.jp: スターリングラード 運命の攻囲戦 1942-1943 (朝日文庫): アントニー・ビーヴァー (著), 堀たほ子 (翻訳): 本

    Amazon.co.jp: スターリングラード 運命の攻囲戦 1942-1943 (朝日文庫): アントニー・ビーヴァー (著), 堀たほ子 (翻訳): 本
  • Amazon.co.jp: ノモンハン戦車戦: ロシアの発掘資料から検証するソ連軍対関東軍の封印された戦い (独ソ戦車戦シリーズ 7): マクシムコロミーエツ (著), 邦宏,鈴木 (監修), 徳仁,小松 (翻訳): 本

  • 火星人襲来! 週刊連載「海外ゲーム四天王」の第3回は,火星人とスターリンの血で血を洗う戦いを描ききる「Stalin vs. Martians」

    第二次世界大戦まっただなか,怒濤のようなナチスドイツ軍の侵攻をい止めようと必死に戦うソビエト連邦軍の前に新たな敵が現れた。それは地球のお隣,火星からやって来たエイリアンだ! ソ連の指導者スターリンは,火星から来たこの新たな侵略者を撃滅すべく,手元にとっておいた精鋭部隊の派遣を決定した。もしこの作戦に失敗すれば,母なるロシアの大地が,ナチスドイツだけでなく火星からやって来た醜悪な異星人にも蹂躙されてしまうだろう。 同志スターリンの期待に応え,ロシアの善良なる国民を守り,そしてわがソビエト連邦の偉大さを太陽系全域に知らしめるためにも,この作戦に失敗は許されないのだ! 大人気連載「海外ゲーム四天王」の第三回は,ライターの朝倉哲也氏がそんな電波系ともいえるバックストーリーを持った新作タイトルを紹介する。作は,Black Wing Foundation(ウクライナ)とDreamlore(ロシア

  • ITを使えない日本は、ソ連のように崩壊する──野口悠紀雄が語る (1/4)

    社会構造の写し絵──ネットワークをそう定義することで見えてくるものがある。社会主義的な「計画経済」と資主義的な「自由経済」の違い。それが情報システムにおける「集中処理」と「分散処理」の関係と非常によく似ているというのだ。 メインフレームからクライアント・サーバー型システムへのパラダイムシフトとソ連経済が機能低下した時期が「ほぼ一致する」のは偶然ではないと野口悠紀雄は言う。中編では、社会システムと情報システムにおける2つのパラダイムシフトについて見ていこう。 野口 第2次大戦以降、少なくとも1960年代まで、社会主義経済が優位だったのは、間違いない事実です。宇宙開発や軍事では誰の目にも明らかでしたが、そうした分野だけではなく、基礎科学の分野でも、ソ連は世界をリードしていました。 私は、工学部の出身ですが、我々の時代の数学や物理学の基礎的な教科書は、ソ連の教科書の翻訳や英訳の海賊版でした。つ

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