東京・南青山に完成間近の高級マンションで深刻な施工ミスが見つかり、販売が中止になる異例の事態になっている。改修には1年以上かかるため、売り主の三菱地所レジデンスは買い主83世帯と契約解除の協議を始め、二十数億円の迷惑料を支払う方針だ。 同社の最高級マンションシリーズの「ザ・パークハウス グラン 南青山高樹町」。地下鉄広尾駅から徒歩11分。最高価格3億5千万円、平均価格帯1億4千万円台のいわゆる「億ション」だ。 親会社の三菱地所によると、全86戸のうち83戸が契約済みで3月20日に引き渡し予定だった。だが昨年12月、インターネットに施工ミスを告発する書き込みがあり、それを見た契約者の問い合わせで発覚した。
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