システム開発の発注先選定で行われる「オリエンテーション(以下オリエン)」とは、発注元の企業がシステム開発会社にどのような提案がほしいのか、RFP(提案依頼書)を用いながら説明する場である。オリエンは、RFPの内容を詰めたり、プロジェクトの進め方について議論を交わしたりもする重要な場だ。 ただし、中小企業が発注元としてオリエンを行う際は、大手企業とは異なった部分に意識をして臨む必要がある。第4回では、中小企業だからこそ押さえておきたい、オリエンのポイントを解説する。 中小企業と大手企業では、オリエンの目的や位置づけが異なるオリエンの主な目的は、RFPをもとにシステム開発会社に正確な情報を伝え、開発会社の疑問点、不明点を取り除くことである。しかし、大小さまざまな規模のシステム開発に携わった著者の経験からいうと、大手企業と中小企業の場合では、オリエンの意義がかなり異なってくる。 発注側が大手企業
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