SFとbookに関するdekoponnのブックマーク (5)

  • メモリの藻屑、記憶領域のゴミ - 虐殺器官 / 伊藤計劃

    [rakuten:book:12080686:detail] 近未来。米情報軍の暗殺部隊員クラヴィス大尉は、様々な国で作戦を展開しながら民族虐殺の影に暗躍する男が存在する事を突き止める。クラヴィスはプラハ、インド、アフリカとその男を追跡してゆく。 軍事SFということで陰謀と硝煙が渦巻くアクションスリラーを期待していたが、作品の主題はそこでは無かったらしい。人々の深層心理に影響し虐殺を促してしまう”言語”がこの物語の核となる部分であるが、アイディアとしてはそれほど目新しいものではない。『攻殻機動隊』では”強制言語”という形で物語の中の瑣末なアイディアとして使われているし、ニール・スティーブンスンの『スノウ・クラッシュ』は人類全てに共通するアーキタイプの言語を発見した者が”言語による支配と破壊”を行おうとする物語だった。近未来SFガジェットもギブソンやイーガンほどの強い印象を残さない。むしろこ

    メモリの藻屑、記憶領域のゴミ - 虐殺器官 / 伊藤計劃
    dekoponn
    dekoponn 2007/07/12
    伊藤計劃『虐殺器官』。なんだかものすごいみたい。読みたい。
  • 2007.7.10 - 日記

    バイオリンのお稽古もせんと、伊藤計劃氏の『虐殺器官』を読んでしまう。実は私、ここ二年ばかり(もっとか?)、彼のブログの愛読者であった。更新が途絶えるとかなり、まじで、心配した。コミケまで彼のメタルギアを買いに行こうと思ったことさえあり、映画の批評も結構好きで、一頃は知り合いに端から凄いすごいと言って歩いたくらいである。この人の小説なら是非読みたいと思っていたから、小松賞に落ちた時にはちょっとがっかりしたし、早川で出ると聞いた時には心待ちにした。すかさず買ってから『バーチウッド』の担当者に、言えば持って来ましたよと言われ、あ、そうか、と思ったが、別に後悔はしていない。買うだけの値打ちは充分にあるからだ。 既にweb上には相当数感想や批評が出ているから、ごしゃごしゃ書くことはしないが、一読して感じ入ったのはその繊細さだ。もちろん題材は、タイトルと表紙に偽りなく、凄まじい訳だが、にも拘らず、ち

    2007.7.10 - 日記
    dekoponn
    dekoponn 2007/07/12
    伊藤計劃『虐殺器官』読みたい。
  • 2007-06-06

    擬態―カムフラージュ (海外SFノヴェルズ) 作者: ジョーホールドマン,Joe Haldeman,金子司出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2007/05メディア: 単行 クリック: 36回この商品を含むブログ (36件) を見る戦争SFというとロバート・A・ハインラインの『宇宙の戦士』を挙げる方が多いかと思うが、このジョー・ホールドマンの処女長編である『終わりなき戦い』こそ戦争SFとしてもっと評価され、読まれるべき作品だと思う。『宇宙の戦士』が冷戦時におけるアメリカのタカ派像だとすると、『終わりなき戦い』はベトナム戦争に出征した作者の体験をベースに、泥沼と化しいつ終わるとも知れない熾烈な宇宙戦争を戦う一兵士の、憔悴と焦燥と死に満ちた戦場の生活を描いた名作なのだ。 そのジョー・ホールドマンの新作SF長編『擬態 -カモフラージュ-』である。2019年、サモア島沖で発見された数百万年前の

    2007-06-06
    dekoponn
    dekoponn 2007/06/07
    「擬態―カムフラージュ」
  • ひとりっ子 / グレッグ・イーガン (その2) - メモリの藻屑、記憶領域のゴミ

    ひとりっ子 (ハヤカワ文庫SF) 作者: グレッグイーガン,Greg Egan,山岸真出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2006/12/01メディア: 文庫購入: 7人 クリック: 80回この商品を含むブログ (183件) を見る■《ひとりっ子》の構造 タイトル作である《ひとりっ子》は大雑把に言うならば所謂”ピノキオ”テーマということができるだろうか。即ち”アンドロイドに心はあるのか?”ということだ。ただこの物語はそれのみに留まらない複雑に交錯したテーマを孕んでおり、それだけに作品集中最も味わいの深い物語になっていることは確かだ。 少しこの物語の持つテーマを整理してみよう。 ・最初に挙げた”ピノキオ”テーマ。アンドロイドの人間性について。 ・量子コンピュータによる多次元宇宙解釈。一般の読者にはこの記述が最も難解で取っ付き難いと思われる。 ・さらに量子コンピュータを思考回路として持つアン

    ひとりっ子 / グレッグ・イーガン (その2) - メモリの藻屑、記憶領域のゴミ
    dekoponn
    dekoponn 2007/01/31
    「タイトル作である《ひとりっ子》は大雑把に言うならば所謂”ピノキオ”テーマということができるだろうか。即ち”アンドロイドに心はあるのか?”ということだ。」おお、いよいよすごくなってきたなあ。
  • ひとりっ子 / グレッグ・イーガン (その1) - メモリの藻屑、記憶領域のゴミ

    ひとりっ子 (ハヤカワ文庫SF) 作者: グレッグイーガン,Greg Egan,山岸真出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2006/12/01メディア: 文庫購入: 7人 クリック: 80回この商品を含むブログ (183件) を見るグレッグ・イーガン、早川書房からの第三短編集。イーガンSFを誰でも楽しめるエンターテイメント作品として推す事は難しいが、彼のSF作品は現代SF小説のなかでも際立ってスリリングな世界を描いているものだということは保証できる。イーガンは最新テクノロジーと最新数学・物理学理論を駆使したハードSF作家のように思われがちだが、彼の小説が”理系の皮を被った文系”と言われるように、作者が真に目を向けているのは”人間存在とは何か”というところにあるとオレは思う。一見難解な科学理論や目くるめく様な未来テクノロジーは、それを扱いそしてそれに翻弄される人間達の質を浮き上がらせる為

    ひとりっ子 / グレッグ・イーガン (その1) - メモリの藻屑、記憶領域のゴミ
    dekoponn
    dekoponn 2007/01/30
    『ひとりっ子』フモさんの書評を読むと是が非でも読みたくなるなあ。イーガンは難解だけどやっぱり読もうかな。フモさんの解説をたよりに。
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