輝くもの天より墜ち (ハヤカワ文庫 SF テ 3-6) (ハヤカワ文庫SF) 作者: ジェイムズ・ティプトリー・ジュニア,James Tiptree Jr.,浅倉久志出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2007/07/25メディア: 文庫購入: 4人 クリック: 51回この商品を含むブログ (98件) を見る■ティプトリーという作家 自分の中でSF界で最も重要な作家といえば誰だろう、と考えるなら、スタニスワフ・レムとフィリップ・K・ディックの名前がすかさず出てくる。そしてもう一人名前を出すとするなら、それはジェイムズ・ティプトリー・ジュニアそのひとである。 ジェイムズ・ティプトリー・ジュニアはアフリカで生活していた時期があったり、CIAに勤務していたりと、ユニークな生い立ちを持ち、さらにアルツハイマーで余命幾ばくもない夫を射殺し、自らも死を選ぶという壮絶な最期を遂げた事でも知られるが、S
