大学が動画配信を行うときは、学内にサーバーを立てることが多かったが、最近は動画共有サイトの利用も広がっている。例えば、「ニコニコ動画」(ニコ動)で学長の話を配信する大学もあれば、成績だけでなく多面的に受験生を評価する、AO入試の受験者に見せるための動画を撮影し、「ユーチューブ」で公開する試みも始まるなど、さまざまな取り組みが進んでいる。大学側では、この取り組みの反響に、かなりの手ごたえを感じている様子だ。 「ハンサムな『ひょっとこ』を描きなさい」 映像を扱う美術系の大学は多いが、京都精華大学(京都市左京区)は、「ユーチューブ」を入学試験に活用している。同大のデザイン学部ビジュアルデザイン学科「デジタルクリエイションコース」(デジクリ)では、AO入試にあたる「プレゼンテーション入試」を実施しているが、この内容が非常にユニークだ。「デジクリ」は、ゲームソフトづくりなどのクリエーターを目指す人の
