子宮がなくても出産を望んでいる女性への子宮移植について、産婦人科医らでつくる「日本子宮移植研究会」が17日、国内での実施に向けた指針をつくることを決めた。海外では取り組む国もあり、指針が完成すれば、日本でも一定のルールのもとに道が開かれることになる。 動物実験などの研究を進めてきた慶応大と東京大、京都大のチームが指針のたたき台をまとめ、17日公表した。チームのメンバーは研究会にも所属している。研究会は、新たに設ける予定の倫理委員会でたたき台の内容を検討し、正式な指針を作成する。 たたき台には、①移植を受けるのは生まれつき子宮がなかったり、がんなどの治療で子宮を摘出したりした女性を想定②子宮の提供者は、移植を受ける女性の母親らのほか、心停止した女性や脳死となった女性を想定③提供は自発的な意思によらなければならない④営利目的による子宮の売買あっせんを禁止する――などが盛り込まれた。 指針ができ
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