カラスはエレベーターのドアの開閉ボタンを1回で認識できる――。こんな結果が出雲産業大学理学部(島根県)の研究でわかった。カラスの高い知性を改めて裏付ける成果になりそうだ。 カラスは石や小枝などの道具を使って虫を捕まえたり、クルミのような硬い殻で覆われた木の実を車道に落として車に割らせたりするなど、一般的な鳥類に比べて高い知能を持つとされる。 出雲産大が行った実験では、カラスをエレベーターの中に閉じ込め、三角形(▲)と縦棒(|)を組み合わせたドアの開閉ボタンを正しく押せば外に出られるようにした。カラスは最初、階数のボタンや非常用ボタンを押すなど、試行錯誤を繰り返したが、一度「開く」を示すボタンを見つけてからは、何度閉じ込めてもすぐに同じボタンを押して、ドアを開けられるようになった。 論文を発表した門司啓教授によると「ボタンの位置を逆にしても、カラスは正しく『開』ボタンを押すことができた」とい
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