ある空間的な変数を持つデータを扱っているときに、どういう形で空間的な構造を扱うか悩んでいた。 空間計量経済学はまだきちんと勉強したわけではなく、実証的な論文もそんなに読んでいないので扱いがいまいちわからない。 自分の学部には、Rの空間統計パッケージの開発などで超有名な地理経済の先生がいるので、*1エスプレッソマシンの近くでコーヒーブレークしていたところを捕まえて、質問してみた。*2 ざっとどんな分析がしたいか聞いてみたが「とりあえずマルチレベルモデルでいいんじゃない?」とのこと。計量経済学では聞き慣れない名前なので、どういう分析か聞いてみたところ、「計量経済学で言ういわゆるランダム効果(Random effect)ってやつだな。」と答えてくれた。「でも、統計学でのランダム効果と計量経済学では少し定義が異なるから、これを読むといいよ」と言って教えてくれたのが、Journal of Stati