2月6日の株価は一時ストップ高となり、同日の東証1部の値上がり率2位――。理化学研究所にルーツを持つ製薬業界の中堅、科研製薬が突如スポットライトを浴びた。株式市場で材料視されたのは前日に発表された2014年度第3四半期(4~12月)の好決算だった。 増収はもちろんのこと、目を引くのは利益面の好調さだ。会社計画の通期営業利益は前期比約6%増の168億円だが、第3四半期累計の営業利益は166億円(前年同期比約4割増)と、通期計画にほぼ到達した。会社側は利益計画を据え置いたものの、他社からの大型製品のライセンス導入などの特殊なコスト増加がなければ、計画を超過して着地する公算が大きい。 発売4カ月で”ピーク予測”を超過 主力の関節機能改善剤「アルツ」が薬価引き下げの影響で後退する中、ポジティブサプライズとして受け止められたのが、爪白癬治療薬の新製品「クレナフィン」の好調な売れ行きだ。爪白癬とは、水
