東京の奥座敷に計画された「第二の箱根」とは!?もくろみが外れた観光鉄道と壮大なレジャー施設建設はなぜ実現しなかったのか の画像をチェック! (全16枚) “帝都御用水”という光栄なる犠牲 桜の名所としても知られる東京の奥座敷「奥多摩町」。新宿駅からJR中央・青梅線のホリデー快速に乗れば、1時間40分で終点の奥多摩駅に到着する。そこからさらにバスへ乗り換えること15分で、標高530メートルの“水道専用貯水池”としては日本一の規模を誇る「小河内ダム」が目の前に現れる。このダム湖は「奥多摩湖」と呼ばれ、“ダム湖百選”にも選ばれている。貯水容量は、1億8540万立方メートル(東京ドーム約150杯分)もあり、完成した当時は「世界最大規模」を誇る貯水池だった。 ダム湖の建設計画は、1926(大正15)年にまでさかのぼる。数ある建設候補地の中から、東京府小河内村(当時)が選定された。1932(昭和7)年
