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インタビュー
fraynews.hatenablog.com
いろいろあってだいぶ間が空いてしまったけれど前回の続き。書き終えていたのだがアップする時間がなかった。まだ覚えてくれてる人がいたら幸いです。 まだ都庁は有楽町の頃 古い洋楽をこよなく愛する上京仕立ての田舎者が向かったのは西新宿だった。都庁がまだ有楽町にあった頃、この辺りには中古レコード店が集まっていた。探し歩けば今でも数軒あるかもしれない。 定期購読していた音楽雑誌の巻末にあった海賊盤、自主制作盤、廃盤、輸入盤専門のあやしげなレコード店。通信販売で偽物をつかまされたりするのが怖くても、直接足を運ぶのはまったく平気だった。 モノクロ写真でしか見たことのないあのレコードの実物が見られるかもしれないのだ。むしろ飛ぶような軽やかな足取りでウキウキワクワクしていた。 CDよりも遥かに大きなサイズのLPジャケットは、自分にとってそれだけで作品として成り立つアート作品。とくに好んで聴いていたプレグレッシ
昭和後期のお話。中高生の頃から洋楽にハマり始めた。ラジオ、雑誌からの情報がほとんど。洋楽アーティストは手が届かない遠い遠い存在で、今のようにネットを通して身近に感じる機会などなかった。 あふれるマニアック映像 かつて洋楽といえばラジオ 当時の通販は怖かった あふれるマニアック映像 最近、空き時間に見るYouTubeが楽しくて仕方ない。あっという間に時が過ぎてしまう。流行りのコンテンツを見るわけではなく、ひたすら好きな洋楽アーティストの古い映像を探している。 検索ワードを少し加えるだけで、1960〜70年代にフランスやスペインでテレビ放送されたドキュメンタリーライブなど驚くようなものがたくさん見つかる。古本屋を回ったり必死に情報を集めていた三十数年前に比べると隔世の感がある。 1980年代の洋楽といえば、ディスコ、パンク、テクノを経てニューウェーブとも呼ばれたテクノポップが人気を集め始めた時
会社を辞めて実家の農業を継いだ先輩と再会したことで気づいたブログと農業の共通点。前回は情弱アラフィフの泣き言に終わってしまったが、今回はちょっといい話のつもり。 ▼前回はこちら コスト度外視で有機栽培 大手メディアが運営するニュースサイトの対極として膨大な数の個人ブログが存在するように、ハイパワーの農機具を使った会社形態の大規模農業に対して家庭菜園のように個人が趣味として楽しむ農業がある。 個人ブログと家庭菜園の共通点はスケールメリットを意識した大規模運営に負けない可能性を秘めていることだ。記事の本数や更新頻度、収穫量や品種の数ではかなわなくてもコスト度外視でコツコツやっていけば品質の高いものを作ることができる。 健康な生活に欠かせないものとして有機栽培の作物を求めるセレブ層が増えていると聞くが、有機栽培は簡単にできるものではない。朝からピンセットで害虫を一匹ずつ駆除するところから作業が始
高齢化が進む農家とアラフィフになったブロガーの置かれている状況が意外と似ている。会社を辞めて実家の米農家を継いだ先輩と久しぶりに再会。意気投合してしまった。 スマート農業、現場では 数字に右往左往する毎日 農家もブロガーも高齢化 スマート農業、現場では スマート農業とかアグリテックと呼ばれるITCを活用した最先端農業。高齢化が進む日本の農業の救世主になると期待されているが、システム開発者と農家の間には温度差があるそうだ。 先輩は水田のモニタリングサービスを例に挙げる。センサーを設置することで、水位をはじめ水温、水質、気温、風力、風向き、日照時間など膨大な量の情報が送られてくるという。 土地が限られている日本では所有する水田が分散しているケースが多いため、大幅な省力化につながるはずだった。ところがこれまで毎日見回って経験と勘で水位を調節してきたベテラン農家ほど困惑。膨大な量の数字の羅列では水
購入してから10年以上経過したデスクトップPCのカバーケースを初めて外したところ、焦げ茶色に染まった大量の綿ぼこり…。少し前まで喫煙者だったことを思い出した。 廃棄前にデータ移行 心筋梗塞の痕跡発見 医師から断煙命令 愛煙家こそ健康に留意 廃棄前にデータ移行 起動しなくなってから1年以上も経ったデスクトップPC。実用性ゼロのバカでかい黒い筐体オブジェとして、狭い部屋で存在感を示していた。 このまま放置するわけにもいかず、先日ケーブルを購入してノートPCにデータを移行することにした。もう10数年前の代物だ。Windows10でサクサク働くとは思えないので廃棄する。 まずはドライバーでネジを緩め、PCのカバーケースを外す。中を見て驚いた。焦げ茶色に染まった綿ぼこリが大量に詰まっていた。 心筋梗塞の痕跡発見 3年ほど前まで煙草を1日1箱は吸う愛煙家の一人だった。酒が入るとなおさら量が増えていた。
2002年に解散したフォークデュオ「19」の岩瀬敬吾さんが音楽バラエティー番組「ユメルのモナリザラウンジ」(日曜深夜24時からMUSIC BIRDほか全国のコミュニティーFMでオンエア中)の8/23放送回にゲスト出演し、当時の経緯と現在の心境を詳細に語った。 ゲストに岩瀬敬吾さん 突然の解散を振り返る 下北沢サーカス ゲストに岩瀬敬吾さん 「会っちゃうと『やるか19』となるのも嫌。会って話すとそうなっちゃいそうで避けてるというか…」。番組パーソナリティーから再結成の可能性を尋ねられた岩瀬さんは、相方の岡平健治さんと解散以来会っていないことを明かした後、照れたように付け加える。 2002年2月に同年3月末での解散を発表したときには衝撃が走った。1999年のデビュー以来、ヒット曲を連発しまさに人気絶頂。互いの音楽性を尊重するためとの理由は出されていたが、不仲説もまことしやかに流れてくる。そんな
安倍晋三総理大臣が辞任を表明した。今となっては、第2次安倍政権はアピールが上手なだけだったという印象しか残らない。 サミットで手酌してた イランでは面目丸つぶれ 小池さんが強力アシスト 太閤殿下を思い出す サミットで手酌してた イザナギ景気を超えたとされ、最大の成果と散々喧伝していた「アベノミクス」。実は戦後最長ではなかったと先月末に認定された。収入は下がり続けるし実感なかったもんな。歴代最長の連続在任日数というのも幻だったりして。 在任期間が長かったことで外交成果を前面に出していたが、海外メディアが編集したどこかのサミットの映像を思い出すなぁ。 カジュアルな昼食会で各国首脳が杯を交わす中、一人手酌する姿が世界に流れた。世界に一目置かれる風を装ってきたけど、官邸のチェックが入らないとこんなものかい。 トランプ大統領との親密さも盛んにアピールしてた。だけどね、選挙戦で過激な言動が目立っていた
新型コロナウィルスに伴う不安が増大している。異常気象に伴う災害も恐ろしい。それでも弱気にならず、たくましく生き抜かないとな。 「太陽の子」のラスト 突然タイムスリップ 舞台は幕末の品川宿 時代が早すぎたか 太陽族の価値観 「太陽の子」のラスト 映画ではなくテレビの話から。少し前になるが終戦の日にNHKで放送された特集ドラマ「太陽の子」を見た。三浦春馬さん、柳楽優弥さんらの熱演もあり見応え十分。数日後の再放送も見てしまった。 ただ主人公が現代の原爆ドームに迷い込むようなラストにモヤモヤ。幾通りにも解釈でき「視聴者それぞれに考えてほしい」ということなのだろう。 扱っている題材が「戦争」「原爆」という重いテーマだっただけに明確なメッセージを示してほしかった。浅薄な見方しかできない己の感性が問題かも知れないけれど。 突然タイムスリップ 過去の出来事を描いた作品なのにラストシーンが唐突に現代に切り替
第2次政権の連続在職日数が歴代最長となった安倍晋三総理大臣だが、新型コロナの感染拡大以来やることなすこと失策ばかり。健康不安が噂されるなど政権末期の様相を呈してきた。 お友達内閣と揶揄され続け、昨年9月からの改造内閣はとくに酷い。首相補佐官を務めた側近で法務大臣に就任した河井克行さんは、妻で参議院議員の案里さんと共に選挙違反で逮捕・起訴されている。 第2代総理大臣・黒田清隆 そんな安倍さんも第2代総理大臣・黒田清隆に比べたらマシに見える。薩摩出身の黒田は戊辰戦争で功を上げ、藩閥政治で要職を重ねていったものの、エピソードを見ればその資質はあったのか疑問になる。 手の付けられない酒乱だったようだ。北海道開拓長官時代には商船に備え付けられた大砲を面白半分にぶっ放し、家屋を破壊して住民を死なせている。これは示談金で解決。しかし、妻を日本刀でぶった斬った疑惑が持ち上がった際は新聞が連日書き立てたとい
時代を代表する男性デュオは常に存在してきた。20世紀から21世紀の変わり目に「ゆず」とともに君臨してたのは、人気絶頂の2002年に解散した「19」だった。 音楽バラエティー番組「ユメルのモナリザラウンジ」(MUSIC BIRDほか全国コミュニティーFM、日曜深夜24時~)の8/16のゲストは「19」の岩瀬敬吾さん(「19」の頃はイワセケイゴさん)。 岩瀬さんは新型コロナで予定していたツアーが中止になり、「17LIVE」で毎日のように配信を行っているそうだ。「19holiday」と題して自身が手掛けた作品を中心に「19」時代の曲を披露したことが話題になった。 リリースしたシングルはもれなくチャート上位に入り、人気絶頂だった2002年に「19」は解散。岩瀬さんはソロミュージシャンとして活動を続け、フォークにとどまらない奥のある音楽性を深化させている。番組でオンエアされた2曲を紹介したい。 象に
GDPが戦後最大の下落率を記録したそうだ。米中対立に加えて新型コロナ禍とくれば、そうなるわな。この危機に顧客や店子にどう向き合うか。経営者次第で大きく差が出るようだ。 生ビール100円 某ホテルチェーンに入っているレストランでランチを食べてきた。セットに食べ放題のカレーライス、サラダバーなどが必ず付くのだが初めて利用した。ちょうど生ビール1杯100円のキャンペーンも開催していた。 格安居酒屋よりも遥かに安い! 第3のビールでも、発泡酒でもない。生ビールを頼むとくじも引ける。B賞でハンドタオルをゲット。さらに会計時には来客全員に水のペットボトルに駄菓子のプレゼントがあった。 新型コロナ禍でだいぶ売り上げが落ちているだろうに。客一人ひとりに薄地のビニール手袋を用意したり、客席を減らしたり、野菜も高くなったし、経費はかさんでいるはず。にも関わらず、こんなときこそサービスを良くして顧客獲得につなげ
きょうは終戦の日。平和のシンボル・陽光桜の誕生秘話を後世に伝えるプロジェクトを展開するシンガーソングライター、茜沢ユメルさんの楽曲を紹介したい。 遠く散っていった命 大切な教え子たちを 送り出した私 茜沢ユメルさんが作詞作曲した「陽光桜~あの時の教え子たちへ~」の歌い出しだ(以下、引用は歌詞の一部)。陽光桜を開発した青年学校の元教師、高岡正明さんの心情を綴っている。 青年学校は戦時中に存在した教育機関。義務教育の国民学校(小学校に相当)卒業後、中学校などに進学せず働きに出る13~19歳の青少年が通っていた。 高岡さんは愛媛県の山間にある学校で農業を教えていたそうだ。 一枚の記念の集合写真 校庭の桜の下で 若かった教え子たちと 終戦を迎えた高岡さんは多くの教え子が戦死したことを知り、「お国のために」と送り出したことを激しく後悔する。 贖罪と供養を考えたとき、高岡さんの目に入ったのが満開の桜の
好きなチームの結果に一喜一憂したり、スポーツ観戦という娯楽が日常にこれほど潤いを与えてくれるとはねぇ。もちろん、新型コロナ禍で気づかされたことの一つ。プロ野球の話が書きたくなった。 カンッ! 煌々としたライトに照らされたグラウンドから白球が抜け出す。その軌道は夜空に弧を描きスタンドに飛び込んでいく。 野球を見るなら内野席で屋外ナイターに限る。ホームランアーチが一番綺麗に見えるから。デーゲームでは球を見失ってしまうし、東京ドームの白い屋根は興ざめする。外野席はインパクトの瞬間が遠すぎる。 人工芝の緑がまぶしい 幼い頃、今はなき後楽園球場で初めてナイトゲームを見た。1977年8月31日、巨人―大洋戦。田舎に住んでいたので地元でプロ野球が開催されるのは年に一度あるかないか。デーゲームのみで県内にナイター設備のある野球場すらなかった。 まず人工芝の美しさに驚いた。今ではむしろ手入れされた天然芝こそ
音楽バラエティー番組「ユメルのモナリザラウンジ」(MUSIC BIRDほか全国コミュニティーFM、日曜深夜24時~)の8/2のオンエアでは、1982年のヒットソングから選曲した。 その中で、シンガーソングライターでパーソナリティーの茜沢ユメルさんが「モテモテソング」と紹介したのが、河合奈保子さんの10枚目のシングル「けんかをやめて」だ。 ※amazonプライムで聴取できます 作詞作曲を手掛けたのは竹内まりやさん。まずはモテっぷりが一番表れていると思う部分を抜き出してみる。 ごめんなさいね 私のせいよ 二人の心 もてあそんで ちょっぴり楽しんでいたの 思わせぶりな態度で だから けんかをやめて 二人をとめて… 二股をかけた女の子の懺悔が綴られているように見えて、謝りながらも内心喜んでいるような…。その状況を楽しんでいる姿が浮かんでくる。 ところが奈保子さんが歌うと、悪女っぽさはみじんも感じら
雲ひとつない快晴の空を見て仁徳天皇は思いました。「民のかまどから煙が上っていないのは貧しいからに違いない」 税の取り立てをやめて館も衣服もボロになったが、3年後に同じ場所に立ち、かまどから立ち上る煙を見て「豊かになった」と喜んだそうな。 名前の通り日本書紀などに善政を行ったと記録が残る第16代の古代天皇だ。もっとも神功皇后と神様の間に生まれた応神天皇が父親という時点で実在したかは怪しいが。 しかし、少なくとも記紀が編纂された奈良時代には、為政者は国庫よりも民の暮らしを大切にすべしという理想像が定着していたのだろう。 ボロ服を着ろとは言わないが こんな話を持ち出したのは、数日前に新型コロナ禍による財政悪化を補うには、消費税のさらなるアップを軸に検討すべしとの記事を読んだからだ。 「消費増税中核に」 政府税調、財政悪化を懸念:時事ドットコム こういった意見が出たのは、安倍晋三首相の諮問機関・政
新型コロナ禍で窮屈な生活を送っているものの、アラフィフでSTAY HOME期間を迎えて良かったなぁと思うこともある。 人生100年時代となれば、およそ中間点。ふだんの不摂生から人より長生きできるとは期待していないが、それでもよい区切りだ。 これまで趣味というか聴く音楽のジャンルに関しては、新しいものに手を出しては飽き、また他に手を出しては飽き、またまた他に手を出しては飽きることを繰り返してきた。 クラシック、歌謡曲から始まり、邦楽、洋楽、ジャズ、民族音楽と関心が移り、最近は演歌にも抵抗がなくなってきた。 学生時代にハマった1960年代から70年代にかけての洋楽のように、そのサイクルが頻繁に訪れてくるものも。一度気に入るとアーティストや作者に絞り込んで聴き込むタイプなのだが、結局一過性で終わることもある。 厄介で迷惑な人たち こちらが音楽好きと知ると、一番好きなアーティストをしつこく聞いてく
不勉強を自覚してるので慰安婦問題に言及する気はさらさらないが、韓国・平昌の民間植物園に設置された安倍晋三総理大臣を模した土下座像はアートと呼べる代物ではない。 アートは付和雷同的な流れに疑問を投げ掛けるものと考える。反日が際立つ文在寅大統領に迎合するオブジェでは問題提起になるまい。大衆にも媚び媚びではないか。 その点で言えば、天皇の肖像が焼かれる映像や戦死した日本兵を冒涜するオブジェが物議を醸した「あいちトリエンナーレ2019」の「表現の不自由展・その後」こそ、アートだろう。 ただし、反体制アートが国や自治体の補助金に頼る姿勢はいただけないのは以前のブログで述べた通り。ストレートすぎる表現も幼稚かつ下品に見えて好きじゃない。どちらかといえば、笑顔で強烈な嫌みを放つようなものが好みだ。 可愛いだけじゃダメ 15年くらい前になる。人口減少で寂れていく駅前商店街をアートの力で活性化することに取り
資本主義側 Vs. 社会主義側の代理戦争として、米ソが本格介入し泥沼の様相を見せたベトナム戦争。多くの戦場カメラマンが現地の状況を伝えたことで、世界的な規模で反戦運動が起きることになった。 1971年には反戦家のスタンダードともいえる名曲が数多く誕生した。ジョン・レノン「イマジン」、ジョン・レノン&オノ・ヨーコ「パッピークリスマス(戦争は終わった)」など今もたくさんのアーティストに歌い継がれている。 7/12の音楽バラエティー番組「ユメルのモナリザラウンジ」(TOKYO FMグループのMUSIC BIRDほか、毎週日曜深夜24時~)は1971年のヒットソングをオンエアした。 日本を代表するジローズの「戦争を知らない子供たち」だが、リリース当時は戦争を知ってる世代から「歌詞が甘すぎる」「戦争を知らないくせに生意気だ」「戦死者を冒涜している」などの批判が相次いだそうだ。 戦争が終わって 僕らは
Go To トラベルキャンペーンとセット(除く都民)で始まった4連休が終了。2週間後には新型コロナ感染者の数字が凄いことになっているのだろうな。 見えない敵との闘いが第2ラウンドを迎えたように感じる。第1ラウンドに比べて周囲が落ち着いているように見えるのが頼もしい。 たるみや緩みという意見もあるが、努めて冷静になっているだけで、油断しているわけではないと信じたい。 ニュースや情報番組で「東京型」「埼玉型」などと不安を煽るキーワードが頻出する一方で「第二波は毒性が弱い」との専門家の見方が出ていることも大きいのだろう。 綺麗になったコロナの女王 個人的には今の落ち着きをもたらした最大の功労者は、第一波のピーク時にメディアに出ずっぱりで「コロナの女王」と呼ばれた白鴎大学の岡田晴恵教授だと思う。 コメントうんぬんではなく、出で立ちが年齢や肩書に相応したものに落ち着いてきたことで、意図せずとも国民に
禁断の恋へ走った皇后に振り回された古代天皇がいた。裏切られても未練がましく追いかける。まるでドロドロ系の深夜ドラマのようだ。 こんなことを思い出したのは「ギルティ~この恋は罪ですか?」(日本テレビ系、木曜午後11時59分~)を見ているせい。ドラマに負けず劣らずのゲスい展開が繰り広げられる。 ギルティ Episode.8 日本最古の歴史書「古事記」にみっともない伝承が残るのは11代・垂仁天皇。子供の12代・景行天皇はあの日本武尊(ヤマトタケル)の父親だ。 古事記によれば、皇后の名は沙本毘賣(サホビメ)。重度のブラザーコンプレックスだったと思われる。実兄の沙本毘古(サホビコ)はその気持ちを利用して、皇后に天皇の暗殺を持ち掛けた。 そのときの会話がこちらになる。 兄「お前は旦那と俺のどっちを愛してるんだ」 皇后「お兄ちゃんよ(モジモジ)」 兄「それじゃ俺と一緒に天下とろうぜ」 バカップルのよ
ヒッピームーブメントが盛んだった1960年代後半に反戦活動家が言い出した「Don't trust anyone over 30(30歳以上は誰も信じるな)」というキーワード。CD化による歴史的名盤の再販ブームに乗せられ、1970年代までの洋楽にハマっていた学生時代の自分には無視できなかった。 ローリング・ストーンズのブライアン・ジョーンズ、ジャニス・ジョプリン、ジミ・ヘンドリックス、T-Rexのマーク・ボラン…。20代後半で亡くなったアーティストが多かったことにも影響されたと思う。 ところが社会人になって忙しく過ごすうち、境界となる日は何の感慨もなく通過していた。馴れ合いとか、空気読むとか、大嫌いだったはずの大人の慣習を平気で受け入れ、死ぬほど好きだったロックという生き方、そして昔の自分を裏切り続けて今に至る。 卒業の一年くらい前までは、モテないけど女好き、すぐに酔うけど酒好きというヒヨワ
都心では今もイベントの中止、順延が相次ぎ、企業も会食を控えている。来年の五輪開催すら危ぶまれている中、旅行する人たちに助成する「Go To キャンペーン」は予定通り始まる。 「冷房と暖房を両方かけるようなもの」―。都知事の小池百合子さんに矛盾をうまいこと指摘されてしまった。ほかの自治体からも疑問の声が相次いでいる。 イラッとするネーミング 経済活動を再開させたいのは分かるけど、新型コロナ禍に加えて各地の豪雨被害。Go To キャンペーンという浮かれたネーミングだけでもどうにかならないのか。 感染の恐れがあるため、「がんばろうKOBE」「絆プロジェクト」の時のように被災地に直接入ってボランティアしたり、観光でお金が落とせないのがもどかしい。 景気がこれ以上に悪くなっては困るので、安全面に気を付けた上で可能な人たちはレジャーを存分に楽しんでほしい。しかし、いまだに感染が深刻な地域や豪雨被害が甚
「人間を食べていた」という野蛮極まりない伝承が残る古代天皇がいる。そんな突拍子もないことが語り継がれた理由を妄想してみた。 食人という奇癖があったのは、第二代・綏靖天皇。初代・神武天皇の三男で実在が疑わしいといわれている欠史八代の一人だ。 記紀では、母親違いの長男を兄と協力して殺害し、天皇の地位に就いたことになっている。体が大きく、長兄殺害にためらう次男に変わって手を下したそうだ。 次男は弟の勇気に感服して天皇の地位を譲ったとあるが、その血生臭いドラマが後にとんでもない言い伝えを残す遠因になってしまったのかもしれない。 まるで「進撃の巨人」 綏靖天皇の食人癖の話が出てくるのは、日本書紀、古事記ではなく南北朝期(14世紀中頃)に編纂された「神道集」。地方に残る古代の神様の言い伝えをまとめた記録とか。 迷える神々を仏の教えが救済したとする本地垂迹の思想に基づいている。そのことを割り引いても、一
東京都における新たな1日当たりの新型コロナ感染者数が3カ月ぶりに過去最悪を更新したそうだ。といっても以前とは検査数も検査対象も違うだろうに。 過去最悪と言われても… まるで緊急事態のように小池百合子都知事の記者対応を中継し、メディアが大きく取り上げる理由がよく分からない。数字の垂れ流しもやめてほしいなぁ。 お約束の口上のように「若者の割合が…」とおっしゃるが、高齢者施設よりもホストクラブ関係者を対象にした検査が増えてれば、そりゃそうなるわな。 高齢者の割合が増えたら増えたでまた別の心配が出てくるわけで、感染のメカニズムがきちんと解明されるまではいくらでも不安材料は出てくるよ。 小言ばかりする上司の話は、いつの間にか耳を傾ける人はいなくなる。小池さんが基準や根拠が曖昧な警告を発し続けた結果、都民も「また何か言ってるよw」という状態になってしまった。 失言に飛びつくメディア 兵庫県の井戸敏三知
タピオカ店と係争中の木下優樹菜さんが芸能界を引退した。活動再開の数日後に引退するという急転直下の事態に憶測が広がっている。 タピオカ騒動 まだ藪の中 黒澤明監督の映画「羅生門」(1950年)は、当事者の証言こそ最も当てにならない、という体面にこだわる人間の矮小さを描き出した名作だ。 舞台は戦乱、天災、疫病で世が乱れきった平安末期の都。大通りに建つ羅生門も半壊し無残な姿を晒す。二階には引き取り手のない死体が常に四つ、五つは転がっているあり様だったとな。 そんな荒廃した時代を象徴する出来事が起きる。山越え途中の夫婦が一人の盗賊に襲われたのだ。妻は犯され、夫は殺された。裁きの場に出た三人(夫は巫女に憑依)はそれぞれ都合の良い陳述をする。 決闘の末に殺害したと武勇伝のように語る盗賊。犯されたことをなじられ夫を思わず刺殺したと泣く妻。犯された後の変心に絶望して自害したと死してなお妻を責め立てる夫。
1983年といえば、NHKの朝ドラ「おしん」が大ブームとなり、忍耐が美徳のように語られもした時代。実際には、おしんは自ら道を切り開く強い女性の先駆けだった。 シンガーソングライター、茜沢ユメルさんがパーソナリティーを務める7/5の音楽バラエティー番組「ユメルのモナリザラウンジ」は1983年のヒットから選曲した。 1曲目にかけたのが8月にリリースした松田聖子さんの「ガラスの林檎」。この年の3月、聖子さんはコンサート中に約6000人の観客の前で、熱狂的なファンから襲撃を受け負傷していた。 犯人はいわゆる通院歴のある19才少年。逃げる聖子さんの手をつかみ、パイプで頭部を何発も殴った。ボコッ、ボコッと殴打する音がマイクに拾われ、会場が悲鳴に包まれる中、聖子さんは病院に運ばれコンサートは中止となった。 映像は何度もテレビで流され、当時の報道によれば「有名人を襲えば自分も有名になれる」という救いようの
新型コロナが感染拡大する中で行われた都知事選。ついに投票日を迎えた。下馬評通り現職の小池百合子さんが圧勝してしまいそうだ。 選挙戦の最中、都内の新たな感染者が100人を超したことで小池さんが「要警戒」を宣言した。 明確な基準を示さずに解除し、評判の悪かった「東京アラート」との違いは説明せず、いつもの「単なる言葉遊び」かと批判が相次いだ。 そして、新宿に加えて池袋が感染源になっていると地域名を挙げ、感染者の大半が20~30代と「若者」をまたしてもスケープゴートにした。 自ら指針を示すことなく、無責任に数字だけ出し、あとは都民に判断を任せますってことか。 前にも書いたけど、小池さんには弱者への視点が欠けている気がしてならないのだ。 小池さんの発言でようやく営業を再開した新宿・池袋の飲食店や、若者が購買層となる店舗はまた打撃を受けるよね。 新たな補助の話は聞こえてこないし、おおかた都民が判断した
ドラマ「富豪刑事」第1シリーズをコンプリート。昨年「ルパンの娘」に出ていた深田恭子さんの方が可愛いではないか。アイドルの寿命は本当に延びたなぁ。 ▼第1話「富豪刑事の囮」 amazon primeの見放題に入っていたので、ドラマ「富豪刑事」(テレビ朝日系、2005年)をこのところ視聴していた。このたび第1シリーズ全10回をめでたくコンプリート。大変面白かった。 バカバカしい作品が大好きだ。昨年「ルパンの娘」(フジテレビ系)で深キョンの可愛らしさを再認識したところだったので、見つけたらすぐに飛び付いてしまった。 画面に現れた深キョンの第一印象。「ルパンの娘」よりも少し野暮ったい。15年が経過して30代後半になろうというのにまだまだ可愛くなってることに驚愕した。 今の深キョンを知るからこそ、「富豪刑事」の神戸美和子を演じる深キョンが、まるで上京したての危なっかしいお嬢さんのように見えるのが楽し
何かと行動が批判される安倍昭恵さん。ジャニーズを退所した手越祐也さんの支援者として名前が挙がるなどまだまだ災難が続く。過去に悪目立ちしたファーストレディーといえば、鳩山幸さんという逸材が思い出される。 「宇宙人と金星へ」 相次ぐ発言撤回で信用をまったく失い、いまや政治史から抹消された感すらある鳩山由紀夫さん。総理大臣となった2009年9月、海外メディアがクローズアップしたのは妻の幸さんの方だった。 注目したのは、宝ジェンヌという経歴、ファーストレディーと呼ぶにはギャップのある少女のような外見、不倫からの略奪愛だったことではなく、ぶっ飛んだ体験談だった。 「宇宙人に誘拐されて金星に行って帰ってきた」。大半の日本人はこの衝撃的な告白を海外発の複数のニュースによって初めて知らされた。 「世界で一番弾けたファーストレディー」と小バカにした記事に唖然としたり、とてつもなく恥ずかしかったり、反応は様々
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