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電車やバスといった公共交通機関は、時に体調不良の乗客の対応などで遅延が発生するが、それは誰も責められない、仕方のないことだろう。 だが、そんな遅延の状況に対して、周囲に苛立ちをぶつける理不尽な乗客がいる。今回は、そんな乗客を目撃したという岡田直人さん(仮名・30代)に話を聞いた。 都内某所の寒い冬の日、岡田さんは仕事が終わってバスで帰路についていた。平日の夕方ごろ、退勤ラッシュの混み合う時間帯だったため、「座席は空いていなかったのでつり革につかまって立っていた」という。 そして岡田さんが乗車してから2つ先のバス停で、30歳前後の女性が乗車してきた。 「ショートカットでパンツスーツ姿の華奢な女性だったのですが、バスが発車してからしばらくして、その女性が運転席付近でいきなり倒れてしまったんです。 明らかに体調が悪そうで、苦しそうに顔をゆがめていました。私は最初は何が起きたのか気づかなかったんで
「実は昨年10月くらいから片付けは初めてて、勘のいい同業さんからは『お店を辞めるつもりじゃないか』とは言われてましたね」 そう話すのは「プロフェッサーTK」店主の小山武史(こやまたけし)さん。この正月に閉店の告知をして以降、このお店との別れを惜しみ悲しむ常連客も多いが、店内では今も普段どおりのガンダム語り、アニメ語りが盛んに行われているという。 小山さんは東京都世田谷区出身で、福島県郡山市育ち。ご自身と子供2人は東京に在住し、奥さんは福島で暮らしている。「プロフェッサーTK」の開店以前からプラモマニアとして福島県内では有名であり、2009年の『機動戦士ガンダム』30周年記念特番など、TV局の取材を受けた経験も。 プラモデルやオモチャの収集は小学五年生ごろ、当時のTV番組でいわゆる「超合金」の玩具が高値を付けていたことをきっかけに始めたという。そのころから長年ため込み続けたコレクションは現在
「17時ごろ、ラッシュになるには早い時間帯でしたが混み合っていたんです。車内はアジア系の観光客が多く、よほど楽しかったのか大騒ぎしていて。優先席のスペースに陣取っていて、お土産などの荷物を席の上においていました。もの申そうと思ったのですが、勇気ある男子高校生が先に観光客の方に向かっていった。英語やジェスチャーで荷物をどけるように注意したんです。思わず感心して見ていました」 周りの大人が見ぬふりしているところ、迷惑な外国人観光客にビシッと注意した高校生。称賛されるべき行動だったが……。 「注意された観光客は、言葉が通じていたのかどうかわかりませんが、その高校生に詰め寄って喧嘩がはじまりそうな雰囲気になった。観光客は男性2人、女性3人の計5人で、見た目は40~50代なかばくらい。その5人が一斉に高校生を睨みつけ、罵声を浴びせているんです。その高校生もぱっと見で180センチ以上、さらにガタイが良
日本で免停を受けても、外国の免許を取得していれば視力検査などのみで復活可能。なぜそんなに緩いのか(写真は4年の免停から復帰した在日外国人の投稿) 在日外国人による危険運転が近年、相次いでいる。2024年9月には埼玉県で中国籍の18歳男性が一方通行の道路を逆走し、日本人一人が死亡、12月には広島県でフィリピン国籍の男性が飲酒運転をしたとして逮捕、轢き逃げの疑いがあると報じられた。 こうした事態の背景には、外国の運転免許証を日本の免許証に切り替える「外免切替」の緩さが関連している。試験が簡単なうえ、免許証の住所がホテルや知人の住所でも可能で、観光ビザでも取得できてしまうのだ。日本の交通ルールをすべて理解している必要もない。 外免切替を行った中国人の李さん(39歳)は話す。 「全10問の筆記試験と実技試験がありますが、仲介業者が予想問題をくれるので筆記試験は簡単でした。ただ、この前は一般道を逆走
都市部で生まれ育った土地で働いたのち、地方に生活拠点を移すことを一般的にIターンと呼ぶ。都会の喧騒を離れることができ、土地が安く、家が建てやすいなどのメリットがあるが、結局都市部に戻るケースも増えていると聞く。中山史郎さん(仮名・30代)も、その1人だ。 中山さんは神奈川県出身。20代を地元で過ごし、30歳になったことをきっかけに岩手県盛岡市に移住した。 「私はシステムエンジニアとして都内の会社で約8年勤務しました。納期に追われる仕事が嫌になり、転職を考えるようになりました。離婚したこともあり、生活環境を変えたいという思いから、かねてから考えていた地方暮らしを決意しました」 あえて盛岡を選んだ理由を、中山さんは以下のように説明する。 「得意先が盛岡にあり、たびたび出張で来ていたんです。盛岡冷麺の味が好きでしたし、空気も美味しかった。盛岡駅周辺はそこまで『ド田舎』という感じでもなく、環境が良
インバウンドが盛り上がる中、日本各地のホテル代が高騰しているのは周知の通り。シティホテルが高すぎて泊まれない、そもそも空室がないことが常態化しているが、一方でビジネスホテルの高騰化も止まらない。 平日で3万円超えの部屋もザラにあり、出張者が東京で泊まれないという声がSNSでも相次いでいる。ホテル業界に詳しいトラベルジャーナリストの橋賀秀紀氏に現状を聞いてみた。 「東京ホテル会によると、加盟ホテル260軒の10月の客室稼働率は91.2%と非常に高くなっています。ADR(客室平均単価)は1万8965円で過去7年間の最高値を記録しました。コロナ前の’19年10月が1万2000円ほどだったので、5年で1.5倍以上になった計算です」 高くなった要因はインバウンドのほか、人件費や光熱費の上昇、さらにダイナミックプライシング(高い予測精度で需要に応じた細かい価格設定ができるシステム)の普及があると橋賀氏
12月25日、突如公開された、松本人志のインタビュー。会見をせず、芸能記者・中西正男氏の独占インタビューに答えてYahoo!ニュースで配信とは、異例の手法である。 「2025年から独自プラットフォームで活動再開する」という宣言に歓喜したファンもいれば、「事件への反省もなく、言いたいことを垂れ流しただけ」と批判する声もあり、賛否が渦巻いている。 このインタビューが公開されたまさに当日、時事芸人・プチ鹿島氏による著書『半信半疑のリテラシー』が刊行された。新聞14紙を読み比べてニュースを読み解くプチ鹿島は、同書で松本人志の事件と報道についても取り上げている。そこで指摘されていることは、今回の松本人志インタビューの問題点を、予言的に提示しているようでもある。 松本人志は今回のインタビューで、『週刊文春』版元の文藝春秋らを提訴した理由をこう語っている。 《そもそもなぜ裁判を起こしたか。自分の考えから
ワーキングホリデーの拠点としてキャンモアを選んだモニカさんだが、彼女がここで追求しているのは、マリファナを使ったお菓子作り。自然豊かなキャンモアの静けさを背景に、モニカさんは日々、通称『ポットエディブル』の製作に励んでいる。 同僚やワーホリ仲間からは“マリファナ姉さん”とも呼ばれる彼女はどのようにしてマリファナに出会い、キャンモアを拠点に選んだのか。その背景に迫った――。 「ワーホリの拠点としてカナダを選んだ理由はマリファナが合法だから」 モニカさんがマリファナに興味を持ったのは21歳の時。友達とその彼氏に誘われたという。 「初めてマリファナを吸ったのは北海道の某所でアパレル店員をやっていた頃。友達とその彼氏に誘われて家で吸いました。昔から洋楽や洋画が好きで一つの文化としてマリファナが視野に入ることが多かったため、吸うこと自体にはあまり抵抗がなかった。 でも当時はまだ良さが分かってなくて、
12月16日、新たな短文SNS「mixi2」が突如として登場し、瞬く間に大きな話題を呼んでいる。 これは、かつて一世を風靡したSNS「mixi」を開発したMIXI社が手掛けているが、当時のmixiとは全く異なる完全新規のプラットフォームであり、互換性もないという。 mixiといえば、20年前の2004年にサービスがスタートし、筆者も全盛期には日記を書いて楽しんでいた。その後、時代が移り変わる中で、FacebookやX(旧Twitter)、Instagramといった新しいSNSが次々と登場し、mixiは次第にその存在感を失っていった。 当時を振り返ると、「黒歴史」と感じる人も少なくないだろう。中には、mixiのログインパスワードを忘れてしまい、昔書いた日記が削除できないまま、ネット上に残り続けているという人も多い。 最初に話を聞いたのは、大阪在住の山本博之さん(仮名・37歳)。 「大学生のと
飽食の時代、寿司・焼肉・カレー・スイーツなど、あらゆるものが好きな時に食べられる日本。そんな状況にあって、徹底的に同じものを食べる人も存在する。大手牛丼チェーン「すき家」に毎日通い続ける男性、マナリス氏(31歳)もその一人。体には悪くないのか? なぜ毎日食べ続けているのか? 本人を直撃した。 マナリス氏が“毎日すき家生活”をはじめたのが2019年。すでに1800日以上連続で通っている。好きだからなのかと思いきや、きっかけは別にあった。 「僕は以前、あるタイトルで2年連続で全国3位になったりするなど、オンラインゲームの活動に力を入れていました。毎日すき家を始めた2019年は、その活動を辞めて次は何をしようか考えていた時期でした。友人に『Twitter(現X)のフォロワーが8000人もいるなら、メルカリのキャンペーンで何かやってみたら?』と勧められたんです」 そのキャンペーンは、既存会員が友達
これが仮に有償、つまり仕事として発注されていたとしたら公職選挙法に抵触する可能性があり、逆に無償だったとしても、過去に兵庫県に関わる仕事を請け負っていたことから、贈収賄の可能性も指摘されています。 今回の経緯が明るみになってしまった原因が、折田氏の発信力の強さでした。かねてより女性ファッション誌でインフルエンサーを務めたり、自身のインスタグラムなどでは公私にわたって充実した生活ぶりをアピールしたりしていたのと同じテンションで、選挙運動の内幕を明かしてしまった。劣勢と言われていた斎藤知事が圧勝できたのは、自分の功績が大きかったのだと訴えたかったのではないかと言われています。 さらに、折田氏が慶應SFC卒だということも、火に油を注いでいます。X上では、“もしかしてSFCと思ったら本当にSFCだった”とか、“新入社員のくせに重役のような口をききたがるのがSFC”とか、さんざんな言われよう。それら
「日本一家賃が安い町」としてたびたびメディアやユーチューバーに取り上げられる、大分県の杵築市。 築20年ほどの1Kで1万円以下の部屋だけでなく、賃料2000円の激安物件もあるから驚きだ。 たしかに、現地を車で走ると、人口2万6000人ほどの自然豊かな田舎町にしてはアパートの数が異常に多い。しかもその大部分が空室なのだ。 なかには、5棟40室がすべて空室で共用部分の天井は剥がれ、ドアノブが錆びついて廃墟のようになっている物件も見られた。 近くの市街地には大きなスーパーやドラッグストア、コンビニなどがあり、それなりに栄えているにもかかわらず、人の気配がないアパートが乱立。 ちぐはぐな様子に気味の悪さを感じたが、こうなった理由を「かつての工場バブルの影響」と話すのは、生まれも育ちも杵築市の市議会議員・泥谷修氏だ。 「それらのアパートは、1984年に設立された杵築東芝エレクトロニクス、1999年に
お笑いコンビ「ダウンタウン」の松本人志氏(61)の性加害を報じた「週刊文春」の記事をめぐり、発行元の文藝春秋などに対して約5億5000万円の賠償を求めた裁判について、11月8日に松本氏側が「訴えの取下げ」を公表。今年1月の提訴から291日に及んだ裁判は、意外な幕引きとなった。 「事実無根なので闘いまーす」と表明した松本氏が、なぜ自ら闘いに終止符を打つに至ったのか。 そして、“松本人志裁判はなんだったのか”。筆者は、「訴えの取下げ」を公表後に裁判記録を閲覧して、核心に迫ろうとした。 11月8日、午後1時過ぎ。ネットニュースに、「松本人志さん 訴え取り下げへ」という見出しが躍った。 同日夕方、松本氏の訴訟代理人の田代政弘弁護士らは、連名で「松本人志氏と㈱文藝春秋らとの間における訴訟に関するお知らせ」と題したコメントを法律事務所の公式HPに掲載。同様に、被告の文藝春秋社もコメントを「文春オンライ
貧困問題の象徴「ネットカフェ難民」という言葉が’07年に生まれ、その後東京都の一斉調査で都内に4000人いることが判明してから6年。現在、問題視されているのが、長期化だ。出口の見えない実態に迫る。 金子真一郎さん(58歳)はかつて「観念絵夢」の名でM系セクシー男優として活躍していたが、’21年に覚醒剤使用・所持で逮捕。懲役3年、執行猶予1年6月の判決を受けた。それを機にアパートを追い出されて以来、ネットカフェを転々としながら日雇い労働をする生活を3年間続けている。 現在の寝床を訪ねると、狭いルームの中はまるで“ゴミ屋敷”さながらだった。風呂には半年間入っておらず、2年間ずっと着ているという服は擦り切れてボロボロだ。 「ネカフェのシャワーは350円もして高い。夏に近くの寺で水浴びする程度だね」 現在のネカフェの利用料は1週間で1万5000円。食費は一日300円未満に抑え、その他の出費はほぼな
中小企業コンサルタントの不破聡と申します。大企業から中小企業まで幅広く経営支援を行った経験を活かし、「有名企業の知られざる一面」を掘り下げてお伝えしていきます。 東映アニメーションが好業績を叩き出しています。2025年3月期上半期の営業利益は前年の1.5倍で折り返しました。純利益も1.2倍で、株価も勢いづいています。今年は「ガールズバンドクライ」というテレビシリーズがヒット。新たな流れを作りました。
飽食の時代、寿司・焼肉・カレー・スイーツなど、あらゆるものが好きな時に食べられる日本。そんな状況にあって、徹底的に同じものを食べる人も存在する。「即席麺評論家」である大山即席斎氏もその一人。仕事柄とはいえ、年間でインスタント麺を600食も口にするとの触れ込みがある同氏。健康問題は起きていないのか、太ることはないのか。本人を直撃した。 日々大量の袋麺を消費する大山即席斎氏。いつからハマったのか尋ねてみると、意外にも子供の頃はほとんど食べていなかったという。転機となったのは大学時代に出会ったある商品。 「大学2年の時に、『中華三昧』(明星食品)が発売されたんです。これは、他の商品の倍くらいの値段の高級袋麺で、ものすごく美味しくてハマりました。同時期に、他のメーカーも高級袋麺を出していました。例えば『マダムヤン』(ハウス食品)は、CMも話題になったので、私と同世代だとその印象が強いでしょうね。他
AV業界と麻薬は、切っても切れない関係にある、なんてイメージを持っている人間も多くいるでしょう。たしかにセクシー女優や関係者が薬物問題で逮捕される事件も、時折起こっているのは事実です。 今回登場する合沢萌さんも、セクシー女優時代に覚せい剤の所持・使用で逮捕された経験を持ちます。所持・使用だけでなく、自分で覚せい剤の販売もおこなっており、結果として約13年を「塀の中」で過ごすことに。 現在は出所して、さまざまなチャレンジをおこなっている合沢萌さんに、当時の話を深掘りして聞いてみました。 ――合沢さんが出所して、1年近くになりますかね。 合沢萌(以下、合沢):はい、2023年の10月13日に出所しているので、もうすぐ1年です(インタビュー日は10月10日)。 ――合沢さんは3回の逮捕経験がありますよね。それぞれどういう理由で逮捕されたんでしょうか。 合沢:1回目と2回目が「覚せい剤の所持・使用
2022年7月、宮城県仙台市内で営業していた、飲食チェーン「大阪王将」のフランチャイズ店舗の「仙台中田店(現在は閉店)」で「ナメクジ」などが大量発生していると元従業員の男がSNSに投稿し、「内部告発」として話題になった。 その後、ナメクジが大量発生していた事実はないのにSNSで拡散し、業務を妨害したなどとして、仙台地検は元従業員の圓谷晴臣被告人(25)を偽計業務妨害の罪などで起訴。今年4月から仙台地裁(須田雄一裁判官)で開かれている裁判の判決公判が、10月24日に仙台地裁で開かれた。 法廷の奥のドアから刑務官らに連れられて入廷してきた被告人。紺色ジャージに短髪、まっすぐ前を向いて被告人席に座っている。判決公判なだけに、これまで以上に緊張している面持ちだ。 仙台地裁(須田雄一裁判官)は、被告人に対して懲役1年(求刑:懲役1年6か月)の実刑判決を言い渡した。須田裁判官は「本件は公益通報を目的と
家賃はかからないため、生活保護費は食費や水道光熱費にあて、最低限の生活は取り戻した。いま一日をどんなふうに過ごしているのだろうか。 「一日、ほぼ散歩してます。朝10時に目がさめて、どこでタバコ吸おうかなって考える。俺、持論があって、煙草は健康にいいってこと。煙草があるから外に出たいと思えるし、ニコチンを全身に回らせると、脳が冴えた感じがするんだよな。煙草は一日1.5箱。お気に入りの場所とか、ここで吸ったことないなって場所を探して、お昼にスーパーで弁当を買って食べて、また午後に散歩して、夜用の弁当を探しに隣町まで行く。地元にも同じスーパーあるじゃんって思うんだけど(笑)。でも、ここで買ったっていうのがいいんだよね」 そんな加藤さんの日頃の楽しみは「歩きながらぶつぶつ言うこと」だとか。 「わざと聞こえるように。馬鹿だ、変な人って思われても、それを覚悟でやってるよ。ペットショップの犬に話しかけた
そんな加藤さんだが、昨年2月から生活保護を受給しているという。受給額は7万円。 「生活保護はやっぱりね、抵抗があったよ。負け組じゃないかって。でも友達に『抵抗を感じている場合じゃないよ』って言われて、これが俺の現実なんだってわかった。実際、もうシャレにならない状況だったから。電気とガスは一年くらい通ってなかったし、夜は単三電池式のランタンを点けて生活して、シャワーは冷水で。水だけは死守したけども」 生活保護の受給前は、ブックオフに本やCDを売って、日銭を稼いでいた。 「毎日、馬鹿みたいにブックオフ通って、売っても200~300円とか、二束三文にしかならないよ。大事なスティーリー・ダンっていうアメリカのロックバンドのアルバムアナログも売っちまって。でも1800円ももらえたから、うれしかったなー。地元のタメくらいの不良おっさんと河原で酒を飲みながら『今日なんぼ売れたんだ?』って話したりして。そ
なりたい夢があっても食っていけるかわからない。そんな狭間で多くの人が道に迷う。カルト的人気を誇る漫画『国民クイズ(作画)』や『バカとゴッホ』などの作品で知られる漫画家・加藤伸吉さん(58歳)は、今年から生活保護を受給して生活している。それでも漫画という道を選んだことに後悔はないと語る、その理由とは――。 「部屋、本当に汚いよ。シャレにならないくらい。いいの?」 連絡がつながらず、自宅にダメ元で伺うと、突然の訪問に戸惑いながらも部屋へ通してくれた。加藤さんは、都内の下町にある生家で、一人でひっそり暮らしている。 「1年前にね、この家に戻ってきたんだ。居候していた仕事仲間のところを追い出されたから、行く当てもないから仕方なく。『家に帰ったら負けだ!』と思って出ていったのが30年前。いろんな記憶が蘇ってきて嫌だね。ここでね、おとんとおかんと妹と、4人で暮らしていたわけよ」 3LDKの自宅は、ゴミ
東京・羽田空港から南に約290kmに位置する離島「八丈島」。東京都でありながら、年間平均気温は約18℃で“常春の島”とも呼ばれ、雄大な自然が訪れる人々を魅了してやまない。 そんな八丈島に一昨年の7月に移住し、古民家での日々の暮らしぶりをブログ「麻雀プロ八丈島物語」やYouTubeチャンネル「八丈島野生夫婦」で発信しているのが、日本プロ麻雀連盟に所属する女流プロ雀士の松岡千晶さん。八丈島へ移住したきっかけや、暮らしの実情を聞いた。 ――八丈島に移住されたきっかけは? 松岡千晶(以下、松岡):19歳のときにプロ雀士になって、それ以降ずっとプロ雀士としての生活をしていました。24歳のときに「人生1回しかないし、麻雀以外にもいろいろ挑戦してみたい」と思い、「一千万円貯めて違うことをするか」とか、もともと自然が大好きなこともあって「田舎に引っ越そうか」とか考えていたんです。 それと、一人で旅に出るの
2022年7月、宮城県仙台市内で営業していた、飲食チェーン「大阪王将」のフランチャイズ店舗の「仙台中田店(現在は閉店)」で「ナメクジ」などが大量発生していると元従業員の男がSNSに投稿し、「内部告発」として話題になった。 その後、ナメクジが大量発生していた事実はないのにSNSで拡散し、業務を妨害したなどとして、仙台地検は元従業員の圓谷晴臣被告人(25)を偽計業務妨害の罪などで起訴。今年4月から仙台地裁(須田雄一裁判官)で開かれている裁判は、5回の公判を経て、まもなく判決をむかえる。 筆者は、初公判から裁判を追った。一連の公判を通じて、近時のSNSで世間をにぎわす“暴露”の危うさが浮き彫りとなった。 2022年7月、事件の発端となった“ナメクジ大量発生”の投稿は瞬く間に拡散され、世間を賑わすことに。被告人は記者会見を開くなどしていた。 そして今年2月、被告人の逮捕報道を受けて、Xには「内部告
「生存率はどのぐらいでしょうか?」 「それはネットで検索してください」 これは約5年前、M.C. BOO(エムシーブー)さんが医師から「舌がん」のステージ4を告げられた際のやりとりだ。そして、何気ない日常生活が一転する——。 1980年代から90年代にかけて一世を風靡し、“ヒップホップ黄金期”に活躍したニューヨーク発のヒップホップグループ「Beastie Boys(ビースティ・ボーイズ)」は、数多くの名曲を残し、伝説的なグループとして知られている。そんなビースティ・ボーイズとライブで共演を果たし、全米デビューを飾った日本人がM.C. BOOさんだ。 学生の頃からラップパフォーマンスを行っていたM.C. BOOさんは、ビースティ・ボーイズの日本ツアーに参加したことがきっかけで、ラップユニット「脱線3」のレコードデビューにつながり、吉本興業の音楽部門初のアーティストとして活躍するなど、ジャパニ
かつてジュニアタレントとして活躍し、2013年にセクシー女優としてデビューを飾った白石茉莉奈。しかし彼女はデビュー当初から、結婚して夫のいる身であり、一児の母であることを公言している。 デビュー12年目に突入した今だからこそ、聞かせて欲しいことがある。白石さんは我々のインタビューを通じ、自身のこれまでの活動をどう振り返るのか。白石さんの紡ぐ言葉から、セクシー女優であり一人の母親でもある女性の“生き方”が見えてくるかもしれない。 ――白石さんは現在38歳。デビューは11年前ですが、その当時の年齢に加え、元ジュニアタレントという華々しい肩書きがある中で「実は子持ち」と公言するのは勇気のいることだったと思います。 白石茉莉奈(以下、白石):珍しいパターンだったとは自分でも思います。正直、メーカーさんはなかなか首を縦に振りませんでしたけど、やはりどこかでポロっと言ってしまいそうで……。後になって「
地下芸人だった男が一夜にしてピン芸人の頂点にのし上がった。噓をまるで事実のように語る“ファンタジー漫談”は笑福亭鶴瓶や爆笑問題にも支持される実力派だ。学生時代を含めると芸歴20年、“面白い噓”をつき続ける男の素顔とは!? 同じ丸刈りの作家・爪切男がインタビュアーとして迫った。 どぎついピンクのスーツを着込んだ110㎏の巨漢は「ちょっと聞いてくださいよ」と切り出し、汗だくでまくしたてる。「ここまで喋ったら信じるやろ」と啖呵を切ると劇場はどっと沸く。その男、街裏ぴんくが熱弁するのは、めくるめく“噓の世界”だ。 今年、街裏はピン芸人の賞レース『R-1グランプリ』で優勝を果たし、ますます注目を集めている。今回インタビュアーを務めるのは、ファンを公言する作家の爪切男。“おもろい話”を作る同志として、街裏ぴんくの“本当”に迫った。 ──地下芸人時代の街裏さんの漫談を観てました。『R-1』の優勝は感慨深
覚えやすい愛称やキャッチコピーが浸透することは、芸能人にとって喜ばしいことだが、あまりに大きすぎる言葉は、重荷にもなる。桜井日奈子は、2014年に「岡山美少女・美人コンテスト」で「美少女グランプリ」に選ばれ、翌年には全国区のCMに抜擢。一躍“岡山の奇跡”として有名になった。 正直、「私にはありがたい反面、ちょっと大きい言葉でした」と振り返る桜井。そこから10年。キャリアを重ね、27歳になった彼女が「そんなこともありましたねと言えるようになりました」と笑いながら、ありのままの今、そしてこれからへの思いを語った。 デビューからほどなくブレイクしたものの、上京当時は街行く人の視線も怖かった。 「みんなから悪口を言われているみたいな感覚になってしまって。たぶんちょっと病んでいたんだと思います。人の目を見るのも怖かったですし、通りすがりに『桜井日奈子ってさ~』と言われている気がして。そんなわけないの
岸田文雄首相が不出馬を表明したことで注目を集める自民党総裁選2024。これに立憲民主党の代表選も加わり、連日、候補者の舌戦が各メディアで報じられている。そうした注目候補の中に、自民党総裁の有力候補・石破茂氏と先日、立憲民主党代表選に出馬表明した野田佳彦氏がいる。 実は、SPA!では約1年前にイチ早くこの2人に注目し、「もう一度総理を目指してみませんか?」というテーマで対談を実現させていた。“傍流だった”石破茂と野田佳彦という2人の政治家は与党と野党第一党というライバル関係にありながらも、良識派で、1990年代の新党ブームに参加、第2次安倍政権下では蚊帳の外に置かれるなど、共通項も多い。間違いなく、今回の各党代表選のキーマンとなり、日本の政治の今後を左右するであろう2人は対談で何を語っていたのか。 前編では、「安倍一強時代に失われた議論する国会を取り戻す」と語り、今後の日本の政治について語っ
岸田文雄首相が不出馬を表明したことで注目を集める自民党総裁選2024。これに立憲民主党の代表選も加わり、連日、候補者の舌戦が各メディアで報じられている。そうした注目候補の中に、自民党総裁の有力候補・石破茂氏と先日、立憲民主党代表選に出馬表明した野田佳彦氏がいる。 実は、SPA!では約1年前にイチ早くこの2人に注目し、「もう一度総理を目指してみませんか?」というテーマで対談を実現させていた。“傍流だった”石破茂と野田佳彦という2人の政治家は与党と野党第一党というライバル関係にありながらも、良識派で、1990年代の新党ブームに参加、第2次安倍政権下では蚊帳の外に置かれるなど、共通項も多い。間違いなく、今回の各党代表選のキーマンとなり、日本の政治の今後を左右するであろう2人は対談で何を語っていたのか。自民党総裁選と立憲民主党代表選が行われている今だからこそ読むべき記事として再掲載する。 (1記事
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