サクサク読めて、アプリ限定の機能も多数!
トップへ戻る
iPhone 16e
www.elabo-mag.com
■南アフリカ人としてのイーロン・マスク ここ数か月、Twitterをめぐる話題が絶えない。去年10月末、テスラ社CEOとして知られるイーロン・マスクがTwitter社を買収したことが日本で大きな話題となった。マスクはCEOとして合理化を進める一方で、言論空間としての性質を重視しトランプ前大統領などのアカウントの凍結を解除した一方、自身に批判的な人物のアカウントを凍結したことは物議を醸した。加えて、今年に入ってからはCEO辞任の是非を問う投票結果をうけ辞意を表明したほか、2月始めには突然一般ユーザーのアカウントが大量に凍結されたことも記憶に新しい。 もちろん、彼による一連の言動には賛否両論があるだろう。しかし、ここで注目しておきたいのが、なぜ彼が巨費を投じてまでTwitter社を買収し、過激な言論であれ許容される空間を築こうとしたのかということである。あくまでも私個人の推察に過ぎないが、生
ブルックリンを拠点とする詩人、文化批評家、パフォーマー、ナード・コンテンツ・クリエイター。彼の活動はMarvel Voices、The New York Times、Chicago Tribune、Huffpost、The Root、Lifehackerで紹介されている。ウィリアム・エヴァンスと共著したエッセイ集、Black Nerd Problems(2021)は、Blerd(=Black Nerd)のバイブルの役割を果たしている。オマールとウィルはウェブサイト「Black Nerd Problems」も運営している。 ■ブラック・ナードという視点 柳澤田実:まず初めに、なぜBlack Nerd Cultureという視点でポップカルチャーについて発信を始めたのか教えていただけますか? オマール:自分が得意なことだったから。ポップカルチャー、特にサブカルチャーについて語るということ
柳澤:私は研究者として、現代の宗教現象にも見えるファンダム文化に関心を持ってきました。加えてヒップホップを中心とするブラック・カルチャーにも関心があり、特にドナルド・グローヴァーの仕事には常に驚かされてきたので、彼が『SWARM(邦題:キラー・ビー)』で、ファンダムをドラマ化したということに、とても興奮しました。私なりの作品理解もありつつも、やはり実際のビヨンセ・ファンが、賛否両論寄せられているこの作品をどう観たのか、聞きたくてたまらなくなってしまいまして。自称ビヨンセ・スタンのDonnaさんを友人に紹介していただき、今日は当事者の視点から色々教えていただこうと思っています。 まず、USのブラック・カルチャーにおけるスタン(=ストーカーとファンを合わせた熱狂的ファンを示す造語)、日本で言うところの「推し/オタク」文化について、Donnaさんがどのように捉えているか、教えていただけますか
ボカロP、音楽評論家。2016年より東京大学教養学部非常勤講師を務める。東京大学先端研協力研究員。本業は「若者をあなどらない業」。LGBTQ、障害当事者、若者などマイノリティの味方をするアライ。ウニ銀レ。代表曲に「SPL」など。 東京大学での講義「ボーカロイド音楽論」(通称「#東大ぱてゼミ」)の書籍化を準備中。ご興味のある出版社の方、ご連絡をお待ちしています。 Twitter: https://twitter.com/ayupate 東京大学教養学部には「ボーカロイド音楽論」という講義がある。2016年より開講されており(受講生マッド†ラワイルさんによる講義紹介「#東大ぱてゼミとは(ボーカロイド音楽論)」)、現在、世界の大学のなかでも唯一のボーカロイド音楽を主題とする講義として人気を博している。講師は「elabo」にすでに寄稿いただいている(「2020年代の欲望と疎外の編成──私た
1973年ニューヨーク生まれ。専門は哲学・キリスト教思想。関西学院大学神学部准教授。東京大学21世紀COE研究員、南山大学人文学部准教授を経て、現職。編著書に『ディスポジション──哲学、倫理、生態心理学からアート、建築まで、領域横断的に世界を捉える方法の創出に向けて』(現代企画室、2008)、2017年にThe New School for Social Researchの心理学研究室に留学し、以降Moral Foundation Theoryに基づく質問紙調査を日米で行いながら、宗教などの文化的背景とマインドセットとの関係について、道徳的判断やリスク志向に注目し研究している。 Twitter @tami_yanagisawa アメリカのトーク番組「Tonight Show」で、Netflixの番組の架空スポンサーを挙げるジョークのなかで、「October Kanye(十月のカニエ)」
1973年ニューヨーク生まれ。専門は哲学・キリスト教思想。関西学院大学神学部准教授。東京大学21世紀COE研究員、南山大学人文学部准教授を経て、現職。編著書に『ディスポジション──哲学、倫理、生態心理学からアート、建築まで、領域横断的に世界を捉える方法の創出に向けて』(現代企画室、2008)、2017年にThe New School for Social Researchの心理学研究室に留学し、以降Moral Foundation Theoryに基づく質問紙調査を日米で行いながら、宗教などの文化的背景とマインドセットとの関係について、道徳的判断やリスク志向に注目し研究している。 Twitter @tami_yanagisawa ケンドリック・ラマーが5年ぶりにフルアルバム『ミスター・モラル&ザ・ビッグ・ステッパーズ』をリリースした。すでに複数の優れた解説が示しているように、このアルバム
東海オンエア、コムドット、EvisJap……、近年男性グループYouTuberがさらに人気を伸ばしている。彼らはYouTube界屈指の登録者数を持ち、東海オンエアに至っては589万人もの登録者を誇る(2021年6月9日現在)。Z世代に絶大な人気を誇る彼らに共通しているのはいわゆる“ホモソ(ホモソーシャル)”が生み出す「男性の友情」「身内ネタ」「ホモフォビア」のエンタメだろうか。 SDGsが普及し、ジェンダー平等が謳われるこの2021年。女性だけではなく、男性社会における平等も重要視されるなかでホモソーシャルを体現したグループが生み出すエンタメがここまで若者のなかで人気を博すのはなぜだろう? 東海オンエア、コムドット、EvisJapのコンテンツから見られるホモソーシャル文化からその理由を紐解いていく。 わからないけど面白い身内ネタ 東海オンエアはメンバーの地元である愛知県・岡崎市を拠点に
1973年ニューヨーク生まれ。専門は哲学・キリスト教思想。関西学院大学神学部准教授。東京大学21世紀COE研究員、南山大学人文学部准教授を経て、現職。編著書に『ディスポジション──哲学、倫理、生態心理学からアート、建築まで、領域横断的に世界を捉える方法の創出に向けて』(現代企画室、2008)、2017年にThe New School for Social Researchの心理学研究室に留学し、以降Moral Foundation Theoryに基づく質問紙調査を日米で行いながら、宗教などの文化的背景とマインドセットとの関係について、道徳的判断やリスク志向に注目し研究している。 Twitter @tami_yanagisawa 被害者であることを正確に捉えることは難しい。誰もが様々な関係性のなかで被害者にも加害者にもなりうるし、ましてや今日のようにコロナ禍という状況下では、誰もがこの状
センシティブな話題についても臆せず繰り出されるタイラーのユーモアは、多様性を本当に実現したいなら必ずや必要になる懐の深さを思い起こさせてくれる。思わず笑顔にならずにはいられないこのインタビュー公開後のクリスマスには、タイラーと同じOdd Futureに所属していたカリスマ、フランク・オーシャンが、ピアノの演奏をバックにした優しく内省的なフリースタイルをドロップし、音楽ファンを狂喜させた。 そして12月26日には、ラッパーであると同時に多彩なクリエイターであるドナルド・グローヴァーが手がけるTV番組「アトランタ」シーズン3のティザー映像も流れた。「アトランタ」シーズン3では、有名大学を中退しうだつが上がらない主人公アーンと彼の従兄弟でありアトランタの地元スターであるラッパー・Paper Boiと仲間たちが、欧州ツアーに出るという。白人至上主義社会とその中でサバイブする黒人コミュニティがは
1979年生まれ。エネルギーアナリスト/ポスト石油戦略研究所代表。京都大学理学研究科修士課程修了。同博士課程退学。民間シンクタンク勤務を経て現職。株式会社JDSCフェロー。専門は、化石燃料供給、エネルギー安全保障、次世代自動車技術、物性物理学。 日本で気候問題・エネルギー問題への関心が高まらない理由 Erie Kawai 今回はお時間をいただきありがとうございます。今日は、ポスト石油戦略研究所のエネルギーアナリスト、大場紀章さんにお話を伺いたいと思います。 大場紀章 今日はよろしくお願いします。 Kawai 最初に、日本のエネルギー問題の関心の低さについてお聞きしたいです。日本のエネルギー問題の関心は、先進国のなかでも比較的低いと思っています。東日本大震災の原子力発電所の事故を経ても、国民の多くは一向にエネルギー問題に意識を向けようとしていないように見える一方で、人権やジェンダーなど
2000年、沖縄県生まれ。国際基督教大学4年。専門は平和研究、人類学。小学生の頃から沖縄戦についての平和教育を受けてきた。「継承」について考えるようになり、もっと発展した平和教育を目指して、大学では平和教育を専攻。副専攻は人類学だが、特にアートと平和の関係に興味があり研究テーマにする予定。 展示のなかで、私は自分の社会に対する熱量がどれほど少なかったかを思い知った気がする。しかし同時に、励まされるような熱い何かを感じ取ることはできたかもしれない。 北千住にあるギャラリー「BUoY」で、川上幸之介氏(倉敷芸術科学大学)がキュレーションを手がける「PUNK! The Revolution of Everyday Life」(以下「PUNK! 展」)が開催された。会場には、40代くらいから20代前半くらいの人が、パイプ椅子に腰掛けヘッドホンを着用しては、展示に見入ったり聞き入ったりしていた。多く
パーティが終わった21世紀に、20世紀流の悪ふざけをすること これを書いた時、僕は夢を見ていた だから、もし迷走したとしても許してね 今朝、目が覚めた時、僕は最後の審判の日かと思ったよ 空全体が紫色で、あちこちに走っている人たちがいた 破壊から逃げようとして で、わかると思うけど、僕はそんなことどうでもよかったんだ だって、彼らは言うんだよ 2000年になったらパーティは終わりで、もう時代遅れだって だから、僕、今夜は1999年みたいにパーティするんだ ──プリンス「1999」(1982) I was dreamin' when I wrote this Forgive me if it goes astray But when I woke up this morning I could have sworn it was judgement day The sky was all pu
(こばやし・たかとも) 東京大学4年生。コロナで大学がオンライン化されたことや、予定していた留学に行けなくなったことなどがきっかけになり、政治家を志すようになった。いまでも無党派層という意識もあるが、当分の間は立憲民主党を支持する立場。 Twitter: @monsieur_absolu (かぎろひ) 自民党支持の家庭で育ち、自民党を支持する21歳の大学3年生。尊敬する人物はムスタファ・ケマル・アタテュルク。好きな格言は「汝平和を欲さば、戦への備えをせよ」。さまざまな方の意見を知ることで視野を広げたいという思いから、この企画に参加。 (ましま・かなめ) 21歳。スパイスカレーとパンを愛するつぶあん派の大学4年生。食事の時間のために生きている。 (みっさん) 21歳。経済学部出身。行動経済学を学んでいる、めっちゃ明るいサブカル好き。 総裁選の結果をどのように見たか elabo編集部
Japanese manga, anime, and its subtexts from the perspective of Black Nerd : Interview with Omar Holmon (Poet, pop culture critic)
1973年ニューヨーク生まれ。専門は哲学・キリスト教思想。関西学院大学神学部准教授。東京大学21世紀COE研究員、南山大学人文学部准教授を経て、現職。編著書に『ディスポジション──哲学、倫理、生態心理学からアート、建築まで、領域横断的に世界を捉える方法の創出に向けて』(現代企画室、2008)、2017年にThe New School for Social Researchの心理学研究室に留学し、以降Moral Foundation Theoryに基づく質問紙調査を日米で行いながら、宗教などの文化的背景とマインドセットとの関係について、道徳的判断やリスク志向に注目し研究している。 Twitter @tami_yanagisawa 女友達から彼氏の話を聞かされたとしよう。「彼はヒーローなの」って彼女は言っていて、でも側(はた)から見ると、彼女は彼に振り回されている。絶対に出席したほうがよい
1973年ニューヨーク生まれ。専門は哲学・キリスト教思想。関西学院大学神学部准教授。東京大学21世紀COE研究員、南山大学人文学部准教授を経て、現職。編著書に『ディスポジション──哲学、倫理、生態心理学からアート、建築まで、領域横断的に世界を捉える方法の創出に向けて』(現代企画室、2008)、2017年にThe New School for Social Researchの心理学研究室に留学し、以降Moral Foundation Theoryに基づく質問紙調査を日米で行いながら、宗教などの文化的背景とマインドセットとの関係について、道徳的判断やリスク志向に注目し研究している。 Twitter @tami_yanagisawa すでに多くの人が語っている通り、まず何より、映像的に構成された作品のストーリーテリングが素晴らしくて泣いた。タランティーノの『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・
1973年ニューヨーク生まれ。専門は哲学・キリスト教思想。関西学院大学神学部准教授。東京大学21世紀COE研究員、南山大学人文学部准教授を経て、現職。編著書に『ディスポジション──哲学、倫理、生態心理学からアート、建築まで、領域横断的に世界を捉える方法の創出に向けて』(現代企画室、2008)、2017年にThe New School for Social Researchの心理学研究室に留学し、以降Moral Foundation Theoryに基づく質問紙調査を日米で行いながら、宗教などの文化的背景とマインドセットとの関係について、道徳的判断やリスク志向に注目し研究している。 Twitter @tami_yanagisawa 競争するな、独占しろ 現代の日本社会の受験や就職活動を経験するなかで、他人と競争することにうんざりする人は少なくないだろう。競争、競争と責め立てられる緊張感が嫌
ライター。1995年生まれ。アナーカ・フェミニスト。『ele-king』にてコラム「There are many many alternatives. 道なら腐るほどある」連載中。『シモーヌ』(現代書館)にてコラム「シスター、狂っているのか?」連載中。ほか山下壮起+二木信編『ヒップホップ・アナムネーシス』(新教出版社、2021)、『文藝』(河出書房新社)などに寄稿。 1 左手に鳩バスの群れ、だだっぴろい広場にやたら整った松の木と高層ビルの遠景。バグったパソコンの壁紙みたいな景色に人間がずらずらと大人しく列をなして、警察官の待ち構えたテントへ吸われていく。小雨の降る平日の真昼だというのに、開かれた傘の数はなかなかどうして少なくない。 2019年の秋だ。私は大嘗宮一般公開に足を運んでいた。天皇制のすべてを否定している身でここへ来るのはそれなりに抵抗があったが、一方で研究の都合上批判対象とし
このページを最初にブックマークしてみませんか?
『elabo Magazine』の新着エントリーを見る
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く