政府・与党が、2020年の東京オリンピック・パラリンピック競技大会の酷暑対策として、夏の時間を2時間繰り上げる「サマータイム」の導入を検討していると報じられています。サマータイム導入については、ITシステムの改修作業が発生する、健康への悪影響がある――など、さまざまな批判の声が出ていますが、ネット上ではこんな指摘も出ています。 それは「電波時計が狂うのではないか」というものです。一体どういうことなのでしょうか。情報通信研究機構(NICT)、電波時計の国内メーカーに聞きました。 「『何時間ずらすか』は想定していない」 電波時計は、NICTが運用している標準電波(JJY)を受信し、時間のずれを自動修正しています。この電波には、時、分、通算日、年(西暦下2桁)、曜日といった情報に加え、将来何らかの情報を付け足して送信するために「予備ビット」が設けられています。この予備ビットを使い、サマータイム(
先日、安倍首相が2時間時刻を進めるサマータイムの導入検討を自民党に指示したという報道がありました。 実は、このサマータイムが導入されると、我々の生活に身近なある物をすべて買い換えなければならなくなるかもしれません。 というか既にタイトルでネタバレしているのですが、そのある物とは、電波時計です。 定期的に自動で時刻を合わせてくれるため、手動で時刻を合わせる手間がなく大変便利な時計なのですが、実は、現行の電波時計では現在検討が進められている2時間のサマータイムには対応できないのです。 電波時計の仕組み 電波時計は、「情報通信研究機構(略称:NICT)」という国の機関が送信している「JJY」という無線局の電波を受信して正確な時刻を取得します。 NICTは「日本標準時」を決定・維持している、まさに日本の時を司っている機関です。 何年かに一度行われる「うるう秒」の挿入のとき、大きなデジタル時計の前で
時計師のフィリップ・デュフォー氏は50年に渡って手作りの時計作りを行ってきたが、技術を受け継いでくれる人がいないという。
ザ コカ・コーラカンパニーと、精工舎(セイコークロックの前身)は1892年設立。ともに125年の歴史を持つ両社が、グローバルライセンス契約を締結しました。コラボレーション企画第1弾として、双方の歴史的なデザインを融合した掛け時計を4月21日に発売します。 クラシックでおっしゃれーっ! 1890・1960年代をテーマに、当時両社が使用していたデザインや製品をモチーフに採用。1890年代モデルは、初期のコカ・コーラのロゴとスローガンを中央に配置。コラボの証として、セイコーが明治33年(1900年)に登録した商標「丸角Sマーク」も配されています。文字板全体もローマ数字やレールトラック、スペード形の時分針など、セイコーが製造開始当時に多く用いていたデザインをとり入れています。 1890年代モデル(250台限定、2万円) 初期のコカ・コーラロゴと丸角Sマーク 1960年代モデルは2種類。1つはセイコ
正確な時間を知らせる電波をキャッチし、自動的に時間を合わせてくれる電波時計。国内で毎年出荷される腕時計の約2割、置き時計の3割超を占めるとされ、暮らしに身近な存在になっている。 電波時計に正確な日本標準時を伝える電波は「標準電波」と呼ばれ、国内に2カ所ある電波送信所から発信されている。一つは福島県、そしてもう一つが実は九州にある。福岡県糸島市と佐賀市の境にある「羽金山(はがねやま)」の頂上だ。 どんな施設か、訪ねてみた。糸島市の観光名所・白糸の滝から細い峠道を車で進むこと、約15分。標高900メートルの羽金山の山頂に巨大な鉄塔が現れた。 国立研究開発法人・情報通信研…
ハム形携帯日時計の3D模型。午前9時を示している。(PHOTOGRAPH BY CHRISTOPHER PARSLOW, 3-D PRINT BY CHRISTOPHER CHENIER, WESLEYAN DIGITAL STUDIO LAB) 火山灰に埋もれた古代ローマの邸宅を発掘していた作業員たちが、マグカップにすっぽり収まる大きさの風変わりなその金属塊を発見したのは18世紀のことだった。汚れを落とすと、滑稽なものが姿を現した。それは歴史的に重要な世界最古クラスの携帯日時計だったが、なぜかイタリア名産のハムの形をしていたのだ。(参考記事:「超巨大火山に噴火の兆候、イタリア」) 今、この「ハム時計」が再び時を刻み始めた。研究者たちは、3Dプリンターを利用して忠実に再現した模型を作り、携帯日時計の使用法や、さらにどんな情報が得られるかを明らかにしようとしている。(参考記事:「ローマ時代の
Workers clean the clock face of Elizabeth Tower; the refurbishment that starts in 2017 will be one of the biggest in the clock’s history (Credit: UK Parliament) In 2017, the 157-year-old clock will grind to a halt for a £29 million facelift. But what will that mean – and how has the world’s most famous clock kept accurate time for so long? For more than 150 years, its four huge faces have gazed ac
ロレックスにオメガ、ブライトリング――。高級な機械式時計の人気が高まるなか、「時計職人」を育てる職業訓練校の受講生が増えている。クオーツ式の登場で一時は職人の需要が減り、存続も危ぶまれた。近ごろは「手に職をつけたい」と考える若者が自ら、その門をたたくという。 教室の壁に時計20台ほどが掛けられ、金属の棒を削る工作機械などが並ぶ。大阪府時計高等職業訓練校(大阪市中央区)。10~40代の男女10人が、機械式時計の心臓部にあたる、渦状の「ひげゼンマイ」の修理実習に打ち込んでいた。 ゼンマイは厚さ0・02ミリ。歯車の回転を制御し、時計の精度を保つ。ひげ玉と呼ばれる中心部を台に固定して回転させ、特殊なピンセットで曲げていく。力の加減ひとつで、ゼンマイの渦がいびつになり、正確な時を刻めなくなる。 「難しいよ、これ」。顕微鏡をのぞきながら、受講生が声をあげた。ゼンマイの渦が広がって失敗。テレビモニターに
日本人初の「独立時計師」 全て手作業で1個に1年 1800万円 「キズミ」(専用虫眼鏡)を使って細かい作業を行う菊野昌宏さん Photo By スポニチ ハンドメードの腕時計がはやっている。だが、その多くはクオーツ基盤を利用したものだ。ぜんまい仕掛けの機械式腕時計をゼロから設計し、部品をはじめ全て手作業で作り上げる職人は数少ない。その中の一人、菊野昌宏は「独立時計師協会正会員」の日本人第1号という肩書を持つ。まだ33歳という若さなのに。現在は1個1800万円(税別)の最新作を制作中。千葉県船橋市の工房を訪ねた。 暗色の作務衣(さむえ)に身を包み、作業台に向かう姿からは独特の雰囲気が漂う。若き日の夏目漱石といった風姿。「完全受注で腕時計を作っています。今は“和時計・改”を制作中で、制作期間は約1年。もちろん1個で、ですけど」。気難しい職人のイメージは全くなく、その口調は果てしなく柔らかい。
iPhoneの日付を「1970年1月1日13時00分」に設定すると、再起動後にiPhoneが使用できなくなるバグが発見され話題となっています。 このバグはiPhoneの『設定』アプリにて「日付と時刻」の自動設定をオフにしたあと、本体の日付を1970年まで遡らせることで発生します。 アップルマークが表示されたまま動かないiPhone。動画よりキャプチャ発生後はいわゆる「アップルマーク」がディスプレイに表示されたまま動かなくなり、修理するにはApple StoreのGenius Bar(ジーニアスバー)へと持ち込まないといけない模様です。 実際に試している動画もアップされていますので、たとえ試したくなってもこちらを確認する程度に留めてください。 「設定でiPhoneかるくなる」悪質なデマもまた、このバグを利用して「iPhoneの日付を1970年1月1日に設定すると(動作が)かるくなる」といった
たった16秒の動画 作者に聞きました ネットでの反響について 山形市にある芸術系大学の学生が作った「書き時計」が、ネット上で話題になっています。木製のパーツを400個以上組み合わせて作ったもので、からくり時計のように1分ごとに「時計に時間を書かせる」仕組みです。7日に動画付きでツイッターに投稿されると、半日ほどでリツイートと「いいね」が10万を超えました。できるまでに、どんな苦労があったのか? 作者に聞きました。 たった16秒の動画 ツイッターに投稿された16秒の動画。時計の中央には、マグネット式のお絵かきボードとみられるパーツがあり、「06:19」と書かれています。 はじめのうちは下の木製パーツだけが動いていますが、他が一斉に動き始めるとボードが傾いて数字が消え、その上に「06:20」と新しい数字が書き込まれます。 俺の卒業制作 書き時計 pic.twitter.com/NSBi45Lj
160億年動かし続けても1秒しか狂わない、極めて精密な時計の開発に、東京大学などの研究チームが成功しました。 現在、1秒の基準となっている時計の100倍以上の精度があり、宇宙が誕生した瞬間から動かし続けても、0.8秒しか狂わない計算です。 この時計は、レーザー光によって作ったごく小さな空間に、ストロンチウムの原子を閉じ込めて振動する回数を数え、それを基に時間を計測する仕組みです。 従来の「光格子時計」は、周囲の熱の影響で原子の振動数にばらつきがあり、精度に問題がありましたが、氷点下178度まで冷やすことにより、振動数が一定し、画期的な精密さが実現できたということです。 現在、1秒の基準となっているセシウム原子を使った時計は、3000万年に1秒の誤差がありますが、今回開発された時計は、160億年に1秒の誤差という100倍以上の精度で、宇宙が誕生した138億年前に動かし始めたとしても、0.8秒
書いては消し、消しは書いての連続で延々とホワイトボードに時刻を書き続ける時計が「Whiteboard Clock」です。 Whiteboard Clock https://docs.google.com/document/u/2/d/197pwFltWL2HPnOAmC840sPHhjxqxiOnNVOuI_dnLLb4/pub その姿を見るだけでだいたい動き方がわかってしまうムービーがこちら。なかなかに味のある動きを見せてくれています。 Whiteboard Clock - YouTube 現在表示されている時刻は13時50分。そろそろ次の時刻に書き換えるタイミングにさしかかりました。2本のアームはマーカーハンドと同じ仕組みで伸び縮みするようになっており、先端にはホワイトボード用のマーカーと、黄色いパーツに取り付けられたホワイトボード消しが装着されています。 2本のアームがぎゅいぎゅいと
光格子(ひかりこうし)時計と呼ばれる時計を開発する東京大学などの研究グループが、160億年に1秒しか狂わない極めて高い精度を達成したと発表した。実験で確認された中では世界最高の精度という。9日付の英科学誌ネイチャー・フォトニクスに論文が掲載された。 開発したのは、理化学研究所主任研究員で東京大教授の香取秀俊氏ら。光格子時計は原子時計の一種で、レーザーで10万分の2ミリ程度の格子状の空間にストロンチウム原子を閉じ込めて振動数を数える。 これまでは原子を囲む壁から放出される電磁波の影響を受け振動数が一定にならなかった。そこで電磁波の影響を受けにくい低温環境で作動する光格子時計を開発。2台をセ氏マイナス170度まで冷やし、互いの振動数の差を約1カ月にわたり比較して確認した。光格子時計は精度が高く他に基準がないため、2台の比較で精度をみる。 現在の1秒の定義はセシウム原… こちらは有料会員限定記事
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