厚生労働省は新型コロナウイルス感染症の名称を「コロナウイルス感染症2019」とする検討に入った。感染症法上、入院勧告や就業制限などの厳しい措置がとれる2類相当以上の扱いを5月から5類に引き下げるのに伴い、呼び方を変える。「新型」という表現はやめ、医療などで平時の体制への移行を進める。厚労省が今後、厚生科学審議会(厚労相の諮問機関)の感染症部会に示して議論する。病原体名は「ベータコロナウイルス属

WHO=世界保健機関は、新型のコロナウイルスが引き起こす病状について、「COVIDー19」と名付けたと発表しました。 「コロナウイルス」と「病気」の英語表記や、感染が報告された年を組み合わせたとしています。WHOは、5年前に、病名によって、特定の国や民族などにマイナスの影響が出ることがないよう、地名や人の名前は避けるという指針を定めています。テドロス事務局長は「地名や動物とは関係ない名称にする必要があった。これ以外の呼ばれ方によって、負のらく印が押されることを防ぐことは重要だ」と説明しました。 一方、新型コロナウイルスの治療法やワクチンの開発などについて協議する専門家の会合も11日からジュネーブで始まりました。電話やインターネットを通じた参加も含めて、世界各地の研究者や中国で治療に携わる医療関係者などおよそ400人が12日までの2日間、意見を交わし、有効な治療法の確立やワクチン開発に向けた
睡眠を引き起こす新たな遺伝子をアメリカの大学の日本人研究者らのグループが発見し、日本語からとって「nemuri」と名付けられました。新たな遺伝子を発見したのは、アメリカのペンシルベニア大学で研究活動を行う戸田浩史博士らのグループで、1日付けのアメリカの科学雑誌「サイエンス」に発表しました。 また、この遺伝子が働くと、ハエは細菌に感染しても長く生きたということで、細菌から体を守る免疫にも関わっているとしています。 発見した新しい遺伝子について研究グループは、日本語をそのままに「nemuri」と名付けました。 研究グループでは、「nemuri」遺伝子は、睡眠時間の不足や細菌への感染など、体にストレスがかかったときに働いて睡眠を引き起こしていると見ています。 「nemuri」遺伝子そのものはヒトでは見つかっていませんが、戸田博士は「人間でもかぜなどになると眠くなり、眠れば治ることも多い。同じよう
遺伝の法則の「優性」「劣性」は使いません――。誤解や偏見につながりかねなかったり、分かりにくかったりする用語を、日本遺伝学会が改訂した。用語集としてまとめ、今月中旬、一般向けに発売する。 メンデルの遺伝学の訳語として使われてきた「優性」「劣性」は、遺伝子の特徴の現れやすさを示すにすぎないが、優れている、劣っているという語感があり、誤解されやすい。「劣性遺伝病」と診断された人はマイナスイメージを抱き、不安になりがちだ。日本人類遺伝学会とも協議して見直しを進め、「優性」は「顕性」、「劣性」は「潜性」と言い換える。 他にも、「バリエーション」の訳語の一つだった「変異」は「多様性」に。遺伝情報の多様性が一人一人違う特徴となるという基本的な考え方が伝わるようにする。色の見え方は人によって多様だという認識から「色覚異常」や「色盲」は「色覚多様性」とした。 学会長の小林武彦東京大教授は「改訂した用語の普
医療現場で使われてきた「奇形」という医学用語について、日本医学会(高久史麿会長)が言い換えの検討を始めることが分かった。日本小児科学会の用語委員会が患者・家族の尊厳を傷つける恐れがある言葉として同学会に見直しを提案した。言い換え候補には「形態異常(異状)」が挙がっている。日本医学会は今年度内の決定を目指すという。 日本小児科学会の用語委員会委員長を務める森内浩幸・長崎大教授によると、「奇形」という用語は、基礎医学分野でヒトの初期発生段階での形態異常を起こす病気を指す。小児科や形成外科の医療現場では病名として使われ、患者や家族が「心情を傷つける表現だ」と見直しを求めていた。「先天性心奇形」を「先天性心疾患」とする言い換えが実現した症例もある。
ラッパのマークで知られる胃腸薬「セイロガン糖衣A」を販売する大幸薬品(大阪)が、キョクトウ(富山)の販売する「正露丸糖衣S」が類似商品だとして表示の使用差し止めなどを求めた訴訟で、最高裁第1小法廷(金築誠志裁判長)は14日までに、大幸薬品の上告を受理しない決定をし、請求棄却の二審大阪高裁判決が確定した。決定は9日付。 同種の薬は日露戦争後から多数の業者が「征露丸」の名称で販売し、第2次大戦後は「正露丸」が広く用いられるようになったとされる。一、二審はキョクトウの商品の箱にラッパのマークがない、と表示の類似性を否定した。 一、二審判決によると、大幸薬品は1981年に現在の表示でセイロガン糖衣Aの販売を開始。一方、キョクトウは2009年から正露丸糖衣Sを売り出した。
「キラキラネームは止めて。患者取り違えの危険性が増す」-。静岡県内の小児救急で活躍する男性医師が、先月30日に短文投稿サイト「ツイッター」でつぶやいた発言が議論を呼んでいる。「キラキラネーム」などと呼ばれる一般の読み方と違った読み方をする漢字を使った名前の子供が最近増えているため、急いで患者のIDを作成しないといけない救急医療の現場で、IDの作成間違いなどの弊害が出る恐れがあることを訴えたもので、小児科医療の現場に一石を投じることになりそうだ。
大阪・茨木市の小学校で2日、授業中に食用ではないひょうたんを食べた17人の児童がおう吐や腹痛などの症状を訴え、このうち3人が病院で手当てを受けました。 いずれも症状は回復しているということです。 茨木市教育委員会によりますと、今月2日、茨木市の小学校で4年生の理科の授業中に、ひょうたんを観察した際、教諭がひょうたんを数センチほどに切り、希望した28人の児童に食べさせたということです。 このうち17人がおう吐や腹痛などの症状を訴え、3人は病院で点滴などの手当てを受けましたが、症状は回復しているということです。 教育委員会によりますと、児童が食べたひょうたんは、食用ではない「千成(せんなり)ひょうたん」で、おう吐や下痢などの症状を引き起こす「ククルビタシン」が多く含まれているということです。 教諭は「子どもたちが育てたひょうたんなので味見させた」と説明しているということで、茨木市教育委員会の田
ニホンウナギの筋肉に含まれる緑色蛍光たんぱく質の遺伝子を特定し、青い光を当てると光る仕組みを解明したと、理化学研究所の宮脇敦史チームリーダーや熊谷安希子特別研究員らが13日付の米科学誌セル電子版に発表した。 このたんぱく質はウナギとグリーンの頭文字から、「UnaG(ユーナジー)」と命名された。血液の赤血球が崩壊して生じる黄色い物質ビリルビンと結合すると、青色照明で瞬時に緑色に光る。 ビリルビンは黄疸(おうだん)の原因となる物質。溶血や肝機能の低下で濃度が高まるため、健康診断の検査項目になっている。宮脇さんらは遺伝子を大腸菌に導入してUnaGを人為的に作り、ビリルビン量を測定する試薬を開発した。 従来の検査法より速く、大幅に感度が高い上、凍結乾燥しても使える。特に赤ちゃんの黄疸がひどくならないか、簡単に検査できる長所がある。 下村脩博士がオワンクラゲから発見し、ノーベル化学賞を受賞し
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