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「これから開発されるような新薬がこのパンデミックに間に合う可能性はあまりないので、既存の薬の中で効くものがあるのか調べるのが大事です。日本政府は、インフルエンザの抗ウイルス薬、アビガン推しですよね。でも、プレプリントサーバ(論文が査読を受ける前の段階で公開するサーバ)に載っている論文(※1)を見てみると、最初は効くという話だったのに、アップデートされていて、結局は治癒には影響しないというふうに変わっていました。治癒には影響なくても、熱と咳は1.7日くらい早くおさまる、という結果です。今のところ単一群での報告ですから、きちんとした研究が必要ですね」 単一群というのは、まさに「薬を飲んだ人たち」だけを見ていて、「薬を飲まなかった」対照群を設定していない。前項でみた症例対照研究では、すでに起きたことを振り返る「後向き」の研究ながら、きちんと対照群を設けるものだった。 一方で、こういったアビガンで
米Googleは5月14日(現地時間)、Webブラウザ「Chrome」でユーザーが知らないうちにバッテリーやネットワークデータなどのリソースを過度に消費する広告をブロックする計画を発表した。「8月の終わりごろ」にリリースする安定版で提供を開始するとしている。8月25日リリース予定のバージョン85の安定版を指しているとみられる。 同社は2016年に広告業界団体などと共に立ち上げたオンライン広告改善のための団体「The Coalition for Better Ads」の広告標準「Better Ads Standard」に沿う広告ブロックに2018年から取り組んでいる。 今回発表のブロック方法は、Googleが調査に基づいて定めたリソース消費のしきい値を超える広告をアンロードし、広告スペースに以下のように「広告が削除されました。詳細はこちら」と表示するというもの。 しきい値は、4MBのネットワ
KDDIは5月14日、格安SIMサービス「UQ mobile」の運営事業を子会社UQコミュニケーションズから承継すると発表した。UQコミュニケーションズは10月1日付で会社分割を行い、同事業をKDDIに譲渡する。auとUQ mobileの2ブランドを1社で展開することで、多様化する顧客ニーズへの対応、営業拠点の統合による体制強化、5Gの推進に向けた経営資源の効率化などのメリットが得られるとしている。 UQコミュニケーションズは会社分割後、「UQ WiMAX」ブランドでのワイヤレス通信事業などを継続する。 UQ mobileは2014年12月にサービス開始。月間データ容量が3GB(月額税別1980円)、9GB(同2980円)、14GB(同3980円)のプランなどを提供しており、20年1月に累計契約数が200万件を突破した。 KDDIは3月に商用5Gサービスを始め、月間データ容量の上限がないプ
政府が国民に一律10万円を支給する「特別定額給付金」のオンライン申請を巡り、同一人物が何度も申請を行える仕様であることが5月14日、分かった。この仕様について、総務省は「内容修正による再申請や、大人数世帯の申請のため」と説明している。 特別定額給付金のオンライン申請は、マイナンバーカードに関する情報の管理や電子申請ができるWebサイト「マイナポータル」からできる。給付金の支給は1人につき1回限りだが、マイナポータルでの申請は何度も行える仕様になっている。Twitter上では「なぜ重複を許しているのか」という声が上がっていた。 実際に支給に向けた作業を行う市区町村では、間違って多くの給付金を支給しないよう、申請情報と各自治体の給付対象者リストを照らし合わせて申請の重複をチェックしている。重複の確認は、確認用プログラムを使うか目視で行っているという。 同一人物が何度も申請できる仕様である理由に
すばる望遠鏡を用いた観測で、太陽系外惑星系「TRAPPIST-1(トラピスト1)」の惑星の公転軌道面は、太陽系の惑星と同様に、主星の自転軸に対してほぼ垂直であることが分かりました。地球に似た環境の惑星でこのような関係が示されたのは初めてで、ハビタブル惑星の性質に迫るための重要なステップとなります。 みずがめ座の方向約40光年の距離にある赤色矮星(わいせい)TRAPPIST-1は、少なくとも7つの惑星を持つことが既に知られていて、そのうちの3つは水が液体で存在できるハビタブルゾーンにある岩石惑星であることから、たいへん注目されている天体です。太陽系の惑星は、太陽の自転軸に対してほぼ垂直な面を公転していますが、太陽系外惑星は必ずしもそうではありません。惑星が公転する軌道面の違いやその変化が、生命を育む環境を左右するのかどうか、研究が始まったところです。 東京工業大学や自然科学研究機構 アストロ
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