コンゴ民主共和国(DRC)の東部では隣国ルワンダに支援される武装組織M23が占領地を拡大させていて、人道危機が深刻化している。DRC政府はM23指導者を戦争犯罪で国際指名手配したが、M23と敵対する武装組織にも民間人殺傷などの疑惑は濃く、しかもDRC政府から支援されているとみられている。この危機の背景にはルワンダ、DRCそれぞれにおける民族対立の歴史があり、1994年のルワンダ大虐殺はその一里塚でもある。 怨念が呼んだ戦争犯罪 ロシアとウクライナ、イスラエルとパレスチナがそうであるように、全面対決に至った場合、その怨念が簡単に消えないことは珍しくない。 アフリカ中央部のコンゴ民主共和国(DRC)の東部キブで広がる人道危機もその一つだ。 【参考記事】ルワンダ支援の民兵が隣国コンゴの一部を占拠――アフリカ中央部の“ウクライナ化”とは? 基礎知識5選 DRC東部では2022年頃から武装組織“3月
