第2回 病院、マッサージ、鍼灸、カイロプラクティック……、どこへ行けばいい? 2017/11/10 梅方久仁子=フリーライター 最初は、整形外科専門医に診てもらおう 腰痛は、どこで受診すればいいのだろうか。まず思いつくのは整形外科だが、街のクリニックから大学病院まで、整形外科の看板を掲げる医療機関は多い。長く通うなら近所のクリニックが便利だし、難しい症状なら大病院がいいかもしれない。 状況にあわせて選べばいいが、最低限、日本整形外科学会が認定した"整形外科専門医"に診てもらうのがお薦めだ。 専門医・認定医とは、学会などがその分野で一定の知識・技術・経験を持つと認めた医師を認定するものだ。整形外科専門医であれば、整形外科の分野で一定以上のスキルを持つことが、保証されている。 日本整形外科学会のホームページには、整形外科専門医の名簿が都道府県別に掲載されている。氏名の一覧だけではわかりにくいが
2「キレ」そうになったら 多くの腰痛の原因は、命を奪われるような恐ろしいものではありません。しかし腰痛全体の1割に満たないですが、命にかかわる危険な腰痛もありますのでぜひ頭に入れておきたいものです。そこで、そうした痛みのサインとそこから疑われる病気について、引き続き大江先生にお聞きしました。 「これらのいずれかが起きた場合はすぐに病院に行き、専門医を受診してください。じっとしていても感じる強い痛みは放っておいてはいけません。内臓の病気が原因となっている場合もあります」(大江先生) 【突然の激痛から疑われる病気とは】 「命の危険にかかわる腹部大動脈解離(破裂)をはじめ、腎臓梗塞(腎梗塞)、化膿性の脊椎炎、尿路結石、がんの骨転移が原因となっていることが疑われます」(大江先生) また、命にかかわるほどではないものの、「骨粗しょう症が原因の知らぬ間に起こる骨折が原因となっている腰痛もあり、最近増え
人生のうち一度は経験すると言われている腰痛。なかでも、ぎっくり腰と呼ばれる急性腰痛症は、何の前兆もなく腰に強烈な痛みが生じることから、海外では「魔女の一撃」という別称がつけられています。 記事1『腰痛とは-原因・考えられる病気・検査・治療方法・診療科など』に引き続き、大谷晃司先生にぎっくり腰について教えていただきました。 ぎっくり腰とは ぎっくり腰とは正式には急性腰痛症といい、突然腰が痛くなることの総称として使われることが多いです。重いものを持ち上げるなどしたときに急に生じたものから、4週間ほど継続するものを急性腰痛症として扱います。 ※本記事内では、表記をぎっくり腰に統一します。 ぎっくり腰の症状 ぎっくり腰を起こすと、体を動かしたときに腰を中心に痛みが突然生じます。ぎっくり腰を起こしたときの痛みの程度はかなり幅がありますが、ひどい方では痛くて動けなくなることもあるほどです。そのためドイ
診療科・医師紹介 内科 神経内科 放射線科 循環器科 脳神経外科 外科 整形外科 泌尿器科 麻酔科 リハビリテーション科 人工透析 健康管理センター 整形外科 急性腰痛症の予防と対処 「急性腰痛症」とはどんな状態をいうのでしょうか? 一般的には「ぎっくり腰」といわれている状態を指しています。 腰椎(腰骨)は5個の椎骨で構成されていますが、それを支えている椎間板や関節、筋肉や靱帯などに 部分的な損傷が起こり、強い痛みが生じると考えられています。 ほとんど一ヶ月以内に軽快消失してしまいますが、 急性腰痛を繰り返していると椎間板ヘルニアを合併したり慢性腰痛へ移行することがあり、 正しい対処の仕方が大切です。 どういった時に起きるのでしょうか? 起こしやすい年齢などはありますか? 顔を洗おうとして体を曲げた、靴下を履こうとしてうつむいた、中腰で荷物を持ち上げた、 あるいは、何気なく振り返ったなどの
腰痛の原因の一つである椎間板ヘルニア 腰痛(ようつう、Low back pain)とは、腰に痛みや張り、しびれ、違和感などを感じる状態を指す一般的な語句。 その期間によって、急性(6週間まで)、亜急性(6-12週間)、慢性(12週間以上)に分類される[1][2]。 大部分の腰痛はたいてい発症から数週間以内には症状が軽減され、40-90%のケースでは6週間後までに症状が気にならなくなる[3]。しかし急性患者の3分の1は一年後には慢性化し、5分の1は活動に重大な支障をきたす重度になる[1]。 急性・亜急性期における治療の第一選択肢には、皮膚表面の加熱、マッサージ、鍼脊柱操作といった非薬物療法が推奨される[1]。患者の大部分は治療の有無と関わらず時間と共に改善されるためである[1]。薬物療法を行う際には、非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)または骨格筋弛緩薬が推奨される[1]。 疾病コストは医
ぎっくり腰の痛みは、経験者でないとわからないほどつらいものです。ほとんどの人は激痛に顔をしかめ、その場で横になったまま動けないほど。何の前ぶれもなく突然起こるので、ヨーロッパではぎっくり腰を「魔女の一撃」といいますが、まさにそんな感じです(※1)。 一般にぎっくり腰は、重いものを持ち上げたときに起こりやすいといわれます。ところが実際には、咳やくしゃみをしたとき、ベッドや布団からからだを起こそうとしたとき、顔を洗うとき、いすに腰かけて横や後ろのものを取ろうとしたとき、ゴルフや野球の素振りを軽くしたときなど、さまざまなケースがあります。日常の何げない動作をしたときに、だれにでも起こりうるものなのです。 ぎっくり腰は従来、急性の一時的な腰痛と思われていました。ところが適切な手当てをせず長引かせてしまうと、慢性の腰痛に進むケースが少なくありません。とくに中高年の場合には、しっかりケアをしないと再発
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