胃腸薬は大きく分けると「漢方系胃腸薬」「総合胃腸薬」「消化酵素系胃腸薬」「胃酸分泌抑制系胃腸薬」「胃腸の働きを調整する胃腸薬」の5タイプに分類できます。 それぞれの胃腸薬の特徴について詳しく見ていきましょう。 漢方系の胃腸薬として有名なものに「大正漢方胃腸薬」「六君子湯」があります。なかでも非常に有名な大正漢方胃腸薬は誰もが1回は飲んだことがあると思いますが、中身が何なのか知らない人がほとんどでしょう。 「大正漢方胃腸薬」は、安中散と芍薬甘草湯エキスの2つが入った胃腸薬で、両方とも胃の動きを良くしてくれます。また、芍薬甘草湯には胃の筋肉の緊張を和らげ、胃痛を改善する効果もあります。そのため、胃もたれや胃が重たいといった患者さんによく使用される薬です。 ちなみに、芍薬甘草湯は足のつりやこむらがえりしやすい人向けの漢方薬なので知っている人も多いかもしれませんが、筋肉の急激な緊張を緩めて痛みを緩
