1月の消費者態度指数は、前月比-1.0と2か月連続の低下になって、基調も下方修正された。「暮らし向きの」前月比-1.9は、物価高の影響を示している。12月のCPIの農畜産物の前年同月比は+15.1にまでなっていたんでね。家計調査の消費性向は上昇傾向で、ボーナス以降に高まった収入で耐えている感じだ。実質消費を落とさずに済んでいるうちに、物価高の背景の円安を何とかしないといけない。
日銀は、今月、ようやく利上げに踏み切り、首尾よく円高となった。正直、12月にやっておけば、良かったと思う。円安が物価高につながっているのだから、素直に、物価安定のために利上げすべきなのだ。円安が是正されれば、設備や建設の投資コストが下がるから、必ずしも利上げは悪くない。むしろ、投資は、金利の先高観があるなら、今やろうとなる。リアリズムに徹した政策をしてほしいものである。
(図)

………
日経は、珍しく、厚労省案を推す社説だ。マクロ経済スライド調整の改革では、自民は「損」が出るのを恐れているが、比較する対象が誤っていて、スライド導入時の予定と比較して、全員が「得」すると考えるべきだ。「得」をし過ぎている現状と比較して、「損」だと騒ぐべきではない。むしろ、現状だと、足下の少子化で代替率50%割れになるので、その回避にも必要な改革になる。あるべき姿を国民に説くのも政治だし、支持も得られるものである。
他方、適用拡大に、自民がビビるのは当然だ。そもそも、低所得者から高い保険料を取ろうとする日本独自の頑ななやり方に無理があるからだ。ただし、厚労省案が悪いのではなく、給付つき税額控除という、欧米ではあって当たり前で、「壁」を除去して手取を増やす政策がないことが無理の原因なのである。たった1.1兆円でできるのに知恵を出さず、所得控除でむしられる守りしかできない「ザイム真理教」の役所に問題がある。
(今日までの日経)
社説・この案では年金の不安は全く消えない。ホンダ、北米で低価格EV。建設資材、高止まり。対症療法の備蓄米放出。個人消費、強まる二極化。外食出店、売上高が想定より伸びず。高校無償化「所得制限を」45%。モロッコ、物流ハブ「勝ち組」。住友化学、液晶部材を縮小。最低賃金 全国一律化、困難。
日銀は、今月、ようやく利上げに踏み切り、首尾よく円高となった。正直、12月にやっておけば、良かったと思う。円安が物価高につながっているのだから、素直に、物価安定のために利上げすべきなのだ。円安が是正されれば、設備や建設の投資コストが下がるから、必ずしも利上げは悪くない。むしろ、投資は、金利の先高観があるなら、今やろうとなる。リアリズムに徹した政策をしてほしいものである。
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日経は、珍しく、厚労省案を推す社説だ。マクロ経済スライド調整の改革では、自民は「損」が出るのを恐れているが、比較する対象が誤っていて、スライド導入時の予定と比較して、全員が「得」すると考えるべきだ。「得」をし過ぎている現状と比較して、「損」だと騒ぐべきではない。むしろ、現状だと、足下の少子化で代替率50%割れになるので、その回避にも必要な改革になる。あるべき姿を国民に説くのも政治だし、支持も得られるものである。
他方、適用拡大に、自民がビビるのは当然だ。そもそも、低所得者から高い保険料を取ろうとする日本独自の頑ななやり方に無理があるからだ。ただし、厚労省案が悪いのではなく、給付つき税額控除という、欧米ではあって当たり前で、「壁」を除去して手取を増やす政策がないことが無理の原因なのである。たった1.1兆円でできるのに知恵を出さず、所得控除でむしられる守りしかできない「ザイム真理教」の役所に問題がある。
(今日までの日経)
社説・この案では年金の不安は全く消えない。ホンダ、北米で低価格EV。建設資材、高止まり。対症療法の備蓄米放出。個人消費、強まる二極化。外食出店、売上高が想定より伸びず。高校無償化「所得制限を」45%。モロッコ、物流ハブ「勝ち組」。住友化学、液晶部材を縮小。最低賃金 全国一律化、困難。