赤木さんとの対談準備のために読んだ本

フリーライター赤木智弘さんとの対談連載が昨日から始まりました。週イチ(金)の掲載予定です。

Business Media 誠:ちきりん×赤木智弘の“ちゃかす”が正義(1):新聞が「若者は不幸である」と報じない理由 (1/4) Business Media 誠:ちきりん×赤木智弘の“ちゃかす”が正義(1):新聞が「若者は不幸である」と報じない理由 (1/4)



赤木さんは、2007年1月に“論座”という論壇誌に「丸山真男をひっぱたきたい、31歳フリーター、希望は戦争」という文章を発表されて以降 ロスジェネ世代の立場から発言を続けていらっしゃいます。著書を読んで是非お会いしたいと思っていたので、実現してとても嬉しかったです。

ブログがそこそこ注目されるようになって一番ラッキーだと思うのは、そうでなければ接点をもつことの無かった(であろう)方と、“話す”目的でお会いできることです。単にお茶やお酒を飲むのではなく、“何かを話すために”、その何かについて自分なりの意見をもっている方と会えるのはとても貴重な機会を頂いていると感じます。


最近ちきりんはブログ内で何冊かの本を紹介してきました。あれらの本にはひとつの共通点があります。実は紹介した本はすべて、赤木さんがご自身の著作の中で紹介されていた本なんです。

赤木さんの最初の著作(下記)はも出版された直後に読んでいたのですが、今回、対談に向けて再度読んでみました。そしたら他の本についていろいろ言及されていることに気がつき、「これは対談までに読んでおかなくちゃ!」と思って、詰め込み勉強をしていたというわけなんです。

若者を見殺しにする国 (朝日文庫)

若者を見殺しにする国 (朝日文庫)



というわけで、今日は、まだ紹介していなかった本も含め、今回、ちきりんが“対談準備”のために読んだ本をリストしておきます。



赤木さんの本の中で最も重視されていたのがコレ

若者殺しの時代 (講談社現代新書)

若者殺しの時代 (講談社現代新書)

ちきりんのエントリは、この本があつかう多彩なテーマのうちのごく一部を切り取って書いたのですが、たくさんの方に読んでいただきました。 → 結婚と恋愛のレート - Chikirinの日記 結婚と恋愛のレート - Chikirinの日記



不平等社会日本―さよなら総中流 (中公新書)

不平等社会日本―さよなら総中流 (中公新書)

学者さんの本。エントリにはかかなかったけど、最後の「じゃあ、どうするべき?」の部分も、ちきりん的には比較的いい案だと思いました。→ 日本のエリート、その作られ方 - Chikirinの日記 日本のエリート、その作られ方 - Chikirinの日記



ルポ 正社員になりたい―娘・息子の悲惨な職場

ルポ 正社員になりたい―娘・息子の悲惨な職場

エントリは書いてませんが、いい本だと思いました。この本の著者の小林美希さんも氷河期世代の1975年生まれです。底辺労働者層に押し込められた人達がどんな生活を余儀なくされているのかという具体例と、そこに“自己責任”などという言葉を当てはめるのは、全く不当であることがよくわかります。ちきりん含め、“世の中の現実をよく知らない”と自認する人にお勧めの一冊です。



生きさせろ! 難民化する若者たち

生きさせろ! 難民化する若者たち

これもエントリは書いてません。上記と同様、具体例が勉強になります。ただし、そこにでてくる社会学者の入江公康さんの言葉(たとえば下記)

小さな政府の本質とは、だから「病気しようがケガしようが失業しようが食えない賃金だろうが知ったことじゃない。なんとかできないなら迷惑かけずに死んでくれ」ということでしょう。

あたりは、ちきりんとしてそのまま受け入れるのは無理です。これが「小さな政府の本質」とは思えません。



いちばんインパクトがあったのはやはりこれです。

累犯障害者 (新潮文庫)

累犯障害者 (新潮文庫)

→ 累犯障害者 - Chikirinの日記 累犯障害者 - Chikirinの日記



最後はこれ。潜入ルポとかするジャーナリストの人ってほんと偉い。

アマゾン・ドット・コムの光と影

アマゾン・ドット・コムの光と影



読んでなかった赤木さんのもうひとつの著書も読みました。

「当たり前」をひっぱたく

「当たり前」をひっぱたく



赤木さんとの対談が決まっていなければ、私はこれらの本を読んでいなかったし、皆さんに紹介することもなかったでしょう。

というわけで、対談のおかげで8冊も本を読めたので、その意味でも赤木さんには感謝しています。対談の中で話したことからいろいろ考えたこともあるんですが、それらについては対談が掲載されていくのをみながら少しずつ書いていきたいと思います。


そんじゃーね!

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