朝出。寒さになれたせいか朝の冷たい風も大して気にならない。 砂利の多い事。中段から下りる暇がない。いくら破れても 苦にならない。全ブランチ、全員汗を流し貫しで砂利上げ をしているのに、藤山係長は一体何をしてゐるのだ。自務所に 居たつて仕事もないのに。品質の向上とか生産の増大とか 常に考へてゐるなら、砂利の一ツ位上げたつてよさそうである。又、我々 の労苦を少しでも考へるならば破レの一度位上げられそうである。 係長といふ指導的立場にある者の態度ではない。 焼きがまの整備、四号機スタート接溝の水管交換等で 七時まで残業。 安斎君に二連敗す。 朝の冷たい星をあほぎ夜又白々と光る星を見上げ て、家に帰る…