【プロローグ】俺の年休はどこへ消えたのか 年休とは何か。 それは本来、心と体を癒やすための貴重な休日であるはずだ。 しかし、俺の年休は、ぎっくり腰と受験のダブルパンチにより、気づけばただの強制労働日へと変貌を遂げていた。 なぜこんなことになったのか? すべての始まりは、木曜日の朝に遡る。 【木曜日】ぎっくり腰、爆誕 「ピキッ」 という音が、腰の奥深くから響いた。 何かの機械が壊れたのかと思ったが、違う。壊れたのは、俺の腰だった。 「あ、やっちまった……」 その場で動けなくなる俺。ぎっくり腰は突然やってくる。人生の急ブレーキである。 しかし、ここで奇跡が起こる。 夜になると、痛みが引いたのだ。 …