ホロコーストから逃れてアメリカに渡ったユダヤ人建築家の話と聞いて、だいたいこんな感じの話なんだろうなって思ってみたら、だいたい思ってた通りの話だった
ナチスから逃れてアメリカに逃げたユダヤ人芸術家といえば、映画監督フリッツラングを思い出した
ナチスのせいでうまく才能を活かせないトートが自由の国アメリカに渡ってもなお、ナチスとは別の形でクリエイティビティを制御される
ガイピアースくんったらトートの才能は認めてんのに、トートがおごりたかぶり始めたら嫉妬し始めるし、金にがめつくて損失が出たらあんなに認めてたトートを秒速で解雇するし
芸術家を所有しようとするなんて
個人的に一番好きなのは冒頭のシーン
自由の女神をあんな不安定なアングルで見せるのはじめてみたわ
ダッチアングルってキャラの不安定な心情を演出するときに使うもんなんやが、自由の女神が目に入ってもなお、ユダヤ系移民なもんだから不安も多いし、安定した心情にはならんわね
音楽もよく聞くと仰々しいリズムの中に不協和音というか、何か変な音混じってるし
よくひきあいにだされるのは、ポールトーマスアンダーソン作品、なかでもthe masterみたいってよく聞く
作曲家がレディオヘッドの前髪やばいアイツと今作のダニエルなんとかで、同じインディーズの実験音楽っぽい畑出身って意味で似てる雰囲気あるし、
ゼアウィルビーブラッドらへんの重厚路線のpta作品にl雰囲気似てるのはわかる
まあでもマスターのフレディとシーモアホフマンの関係との共通点はロングスパンで、たまに別れのときもあるけど、またいつかのタイミングで仲良しに戻ってみたいな部分はたしかにあるけど、ブルータリストはもうちょい二人の関係は複雑だよね
ちなみにthe masterは好きな作品で、というかどこでも書いてなかったけど、ポールトーマスアンダーソンはけっこい好きな作家でさ
サイエントロジーを元にしたであろうカルト教団って時点で、なんというか社会との設定の薄そうな(実際教団メンバーは船に乗って海の上でコミュニティを築き、教団の教えに疑問を持ったオッサンをフレディがボコボコにしてた)奴らだが、そういうレッテル貼りだけでヤベー奴らの集団として描かず(まあ描いてはいるけど、そのやばいカルトの部分だけを取り上げるだけで映画は終わらずに)そういうカルト教団だのクレイジーな奴らだのみたいなレッテルを超えた二人の友情の話だったじゃん、ザマスターって
だからそういう意味ではちょっと違う
そんなことはどうでもいいんだよ
インターミッションがあるのが凄い新鮮だった
アメリカでヒットしてるって聞いたけど、俺はおそらくインターミッションがあるからじゃなかと思ってる
最近の若造は新しい体験がしたいんだよ(俺も若造だけど)
インターミッションなんてpそうそう経験できるもんじゃないし、一度は体験してみたい映画体験だもんね